2021年10月30日(土)に東京競馬場で行われる『アルテミスS(G3)芝1600m』の最終追い切り評価となります。
出走馬は11頭。追い切り動画で確認できた10頭の追い切り評価となります。
- ヴァンルーラー
サークルオブライフ 54.0 【B-】
美浦南W併せ。馬なり③
3頭併せの内。国枝厩舎らしい馬なり調教。外を3馬身、中を1馬身追走からコーナーワークで直線向いて3頭綺麗に馬体が並ぶ。その後は無理に追うことなく、互いに計ったように無理することなく3頭併入。クビを上手に使ったバランスの良い走りも、手前を替えることなく左手前1本の走りであった点は割引き。また後肢の蹴りの伸びやかさに対し、前脚の伸びやかさは少し物足りない。評価は割引いた。
シゲルイワイザケ 54.0 【B+】
栗東坂路単走。馬なり。
時計を出すことを目的とはしておらず、真っ直ぐ走らせることを意図した追い切り。弾むようなフットワークでゆったりと坂路に入ってくる。ラスト1Fからの鞍上が肩ステッキに素早く反応し、手前を替えて急加速。手前を替えた後、少し右を向きかけたが、鞍上が上手に手綱でコントロールし、綺麗に真っ直ぐ駆けさせた。全体時計56.1-12.1秒であるが、とても好感も持てる内容の追い切り。高く評価したい。
シンシアウィッシュ 54.0 【A】
栗東坂路単走。馬なり。
ラチ沿いを登坂。脚長でスラッとした馬体が目を引く、とても雰囲気のある馬。クビを大きく動かし活気十分。ラスト300mでカチッと左手前に替わると、馬なりのまま、身体全身を使った大きなフットワークで、綺麗な加速ラップを踏んで登坂した。全体時計は54.3-12.4秒と決して早くはないものの、動きの質を高く評価したい。
シンティレーション 54.0 【B-】
美浦南W併せ。G前軽仕掛け⑧
2頭併せの内。外の相手を2馬身追走しコーナー深く回ってくる。直線半ばまで外の相手を気にした走りで集中力に欠く内容。一時はアタマ差前に出るも、軽く仕掛けた相手に交わされ、最後は僅かに遅れたか。動きもこじんまりとしており覇気を感じない。
トーセンシュシュ 54.0 【B+】
美浦坂路併せ。馬なり。
2頭併せの外。馬体をビッシリ並べて入ってくる。少し神経質な面がある馬。序盤、併せた相手の大きなアクションが気になり、少しアタマを上げるシーンが何度か垣間見られた。ただ脚元は終始力強く、特にラスト1Fの動きは迫力十分。見せムチを一杯に振るって懸命に追う相手に対して、馬なりのまま、ものの数完歩でスッとアタマ差先着。能力感じる動き。プラスに評価したい。
フォラブリューテ 54.0 【B】
美浦坂路単走。馬なり。
美浦坂路の緩いコーナー逆手前で回ってくるも、弾力性あるフットワーク。前脚をしならせるようにして走り、何か雰囲気のある馬。全体時計は標準的もゴールに向けて加速度合いを増すラップを踏めている。プラス評価とするか迷ったが、コーナーで逆手前だった分を割り引いた。
ベルクレスタ 54.0 【B】
栗東芝併せ。馬なり③
2頭併せの内。直線半ばからの映像。終始右手前での走りだっただろうか。外の相手と馬体が併さっており、ほとんど動きは見えなかった。ただ、毛艶の良さが目をひき、馬体をふっくら見せ、終始リラックスした走り。ゴール後の映像ではあったが、後肢の動きがしなやかだった点も評価したい。一瞬ではあったが動きの質の高さを感じる馬で、何か気になる1頭。評価は据え置いた。
ボンクラージュ 54.0 【C】
美浦南W単走。馬なり④
序盤はアタマの位置が安定せずバラバラな走り。直線でスピードにのってからの走りは少しマシにはなったものの、動きは小さく活気も不足している。評価できない。
ミント 54.0 【B-】
栗東芝単走。馬なり⑩
芝コースの一番深いところをゆったりと回ってくる。大きなフットワークで重厚感たっぷりにドシドシと走ってくる。フォームは悪くないものの、動きがスロー。成長の伸びしろは感じるも、ここで買いたいとは思わない。評価は割引いた。
1週前はポリトラックで、ユーキャンスマイルらと併せ馬を行い、4馬身近く千切られる内容でした。相手が相手とは言え、あまりにもあっさりと突き放されており、見栄えも悪かったです。
ロムネヤ 54.0 【A】
美浦南W併せ。馬なり④
2頭併せの内。前を2馬身半追走からコーナーワークで並び掛ける。直線並んでから馬自ら首をグッと下げ急加速。鞍上はもったまま。小柄な馬も、四肢の可動域は広く、柔らかな動き。アタマを低い位置に保ち推進力ある走りができている。懸命に追う外の相手をまったく相手にすることなくラクラクと1馬身先着。高く評価したい。