2021年5月22日(土)に中京競馬場で行われる『平安S(G3)ダ1900m(別定)』の最終追い切り評価となります。
出走馬は16頭。追い切り動画で確認できた全馬の追い切り評価となります。
アメリカンシード 56.0 【B】
栗東CW単走。G前軽仕掛け⑤
後肢の蹴りがとてもパワフル。この後肢の蹴りが強い前への推進力を産み出している。一方で上半身と下半身の動きはバラバラで走りは雑。パワーだけで走っている。時計はこの日の馬場を考えるとかなり優秀。フォームは荒々しくまだ未完も、とにかくパワフル。
戦績を見てみると逃げて良績を残している馬。気難しさも垣間見られスムーズな競馬を差せた方が良いのかも知れません。枠順・展開もチェックした方が良いかも知れません。
アルドーレ 56.0 【B-】
栗東CW併せ。馬なり⑩
2頭併せの外。コーナー深く回り直線へ。低く沈み込むようなフットワークで走れているのだが、脚元の力強さが物足りない。活気があり突き抜けてもおかしくない雰囲気だったが、馬なりのままの内の相手を交わせず、半馬身遅れ。通ったコースを考えると優秀な時計なのだが…。
ヴェルテックス 56.0 【C】
栗東坂路併せ。G前一杯。
馬場の真ん中ややラチ沿いを登坂。ラチ側を走る相手との併せ馬。身体の重心が真ん中ではなく、少し右に置かれており安定性と推進力に欠ける走り。G前一杯に追って、馬なりのままの相手にアタマ差遅れた。
オーヴェルニュ 58.0 【B】
栗東CW単走。G前仕掛け⑨
クビの角度とアタマの位置は良いのだが、前脚がピンと突っ張ったような走り。前駆の力強さに欠ける。一方でトモは蹴りは力強く、クビの動きも相まって推進力を損ねない走りができている。この馬はパサパサの力のいる馬場よりかは、少し湿った今の馬場の方が合うのかもしれない。
ケンシンコウ 57.0 【B-】
栗東坂路単走。馬なり。
左利きの馬。今回は手前替えを意図した追い切り。鞍上の扶助を借り、右手前に替わるも、終始顔を右に向けながら右手前での走りがシックリ来ないというような走り。動きがピリッとしない。追い切りとしてはこの評価となる。
あまり追い切りでよく見せるタイプの馬ではないため、追い切りだけで判断するのは危険かも知れません。
サクラアリュール 56.0 【B-】
栗東CW単走。G前軽仕掛け⑤
ダラっとした感じでコーナーを回り直線に入ってくる。芯の入った走りになっておらず、直線もフラフラ。馬に元気がなく、動きもスローだ。終い仕掛けてからは、それなりに反応し伸びてはいたものの、四肢の可動域も狭め。本来もっと良い動きができる馬。今回は本調子には思えない。
サトノギャロス 56.0 【B】
栗東坂路単走。G前軽仕掛け。
馬場の真ん中やや植え込み側を右手前1本で登坂。右手前に勝る走法は舞台設定を考えると悪くない。時計は平凡も、一定ラップを刻み、減速することなく真っ直ぐ駆けた点は評価できる。
スワーヴアラミス 56.0 【B+】
栗東坂路単走。馬なり。
前脚を高く上げ、真っ直ぐ力強いフットワーク。この馬は左手前の方が良い走りをする。残り300mあたりで得意の左手前に替わると、首をグイグイ前に突き出し推進力ある走り。アタマは少し高かったが、脚力が強いため推進力を損ねない走りができている。最後まで綺麗な加速ラップを踏み、弾むように気分良く登坂した。好調。高く評価したい。
デルマルーヴル 57.0 【B-】
美浦南P併せ。G前軽く促す⑦
2頭併せの外。2馬身先行していたが、コーナーで並ばれ、直線では馬なりのままの相手に半馬身前に出られてしまう。この後、軽く促しクビ差先着という内容。ポリトラック馬場にしては時計が遅く、ちょこまかとした動きで伸びやかさのない走り。評価しづらい。
ドスハーツ 56.0 【B-】
栗東CW併せ。G前強め⑧
2頭併せの内。直線からの映像。馬体をビッシリ並べた状態から、ラスト1Fで先に強めに仕掛けるも、本馬の仕掛けを待ってから追い出した外の相手に半馬身突き放されてフィニッシュ。相手がかなり動けていたか…。本馬を自身の動きとしては良い動きが出来ている。評価は難しいが併せ馬遅れの分、割り引いた。
当日のパドック気配はチェックしたい1頭です。
ペオース 56.0 【A】
栗東CW単走。馬なり⑤
重厚感たっぷりの力強いフットワーク。ラスト1Fで鞍上が軽く肩をポンとたたくと素早く反応し、終い鋭く伸びた。全体時計は80秒台半ばで、4F時計が49秒台の優秀な時計。ラスト1Fも11秒台と時計面でも文句なし。これを馬なりでラクラクと計時してくるあたり状態はかなり良いのだろう。当然余力も十分。高く評価したい。
マスターフェンサー 58.0 【B-】
栗東CW併せ。G前一杯⑨
2頭併せの内。1馬身追走から直線早めに仕掛けてクビ差抜け出すも、それも見てから、軽く仕掛けた外の相手に軽々と1馬身遅れをとってしまう何とも見栄えの悪い内容。ただ通ったコースを考えると時計は悪くない。寧ろ優秀か。パワーやスタミナはありそうだが。終いキレるタイプではなく、決して脚は早くない。中央そして週末の馬場に合うか。今回は割引きたい。
マリオマッハー 56.0 【B-】
栗東坂路単走。強め。
ラチ沿いを登坂。アタマの位置が安定せず、後肢も外を回るフォームで、力感薄い走り。終い強めに追われるもの全体時計55.1-12.9秒。評価しづらい。
マルシュロレーヌ 55.0 【B+】
栗東坂路単走。馬なり。
馬場の真ん中を登坂。序盤はアタマは高く推進力を上に逃がす完歩も多く見られたが、一番苦しいラスト1Fでクビをグッと下げて、綺麗な加速ラップを踏んで登坂。全体時計が54.0秒と遅めも、この日の馬場を考えるとラスト1F時計12.2秒は高く評価できる。右手前1本で登坂したのは余力十分だったと捉えて良そう。そのくらい余力十分の内容。高く評価したい。
牝馬には厳しい長距離ダート重賞ですが、紅一点頑張って欲しいです。
ミヤジコクオウ 56.0 【C】
栗東坂路単走。馬なり。
馬場の植え込み側を軽く流しただけの追い切り、評価不能の【D】とするか迷ったが、買わないという明示的な意思を込め、こよ評価とした。軽い割に、重心が高く安定感のない走りで、覇気が感じられない内容であった。
ロードブレス 58.0 【B】
栗東CW併せ。馬なり⑧
2頭併せの内。時計は遅く軽めの内容。直線でジワーッと相手に並び掛け、弾けるかなと思ったが、弾けず併入。相手はこの馬を待ってくれており見栄えは良くなかったものの、この馬自身とてもリラックスして走れており、余力十分の内容。追えば弾けていたのではなかろうか。気配は悪くない。評価は据え置いた。