2021年3月28日(日)に中山競馬場で行われる『マーチS(G3)ダ1800m(ハンデ)』の最終追い切り評価となります。
出走馬は16頭。追い切り動画で確認できた全馬の追い切り評価となります。
アメリカンシード 55.0 【B-】
栗東CW単走。馬なり⑥
コーナーを曲がりながら手前を替えて逆手前(左手前)。すぐ異変に気付き正手前(右手前)を戻すも、その時にはもう直線。またすぐ左手前に切り替え、直線では左手前に決まっているにも関わらず、馬は右手前で走っている感覚。アタマが上ずり、まったく推進力ない走り。左にも少し斜行していたか。ラスト1Fでようやくまともに走るも、この内容では評価しづらい。
1週前も似たような走り。この馬は右手前が得意ではないのかも知れません。今回の中山の舞台では大きく割引きたいです。
オメガレインボー 54.0 【B+】
栗東CW併せ。G前仕掛け⑦
3頭併せの外。内を3馬身、中を1馬身追走し直線へ。直線では余力十分。馬は鞍上からの指示を待ち、鞍上は併せた相手の出方を待ってから、直線半ばで軽くクビを撫でて合図を送ると馬は瞬時に反応。抜け出してから鞍上に強めに追われると、一瞬で併せた内中の相手を1馬身半千切る好内容。低い姿勢で身体全身を使って走れている。高く評価したい。
シネマソングス 52.0 【C】
美浦南W併せ。G前追う⑦
2頭併せの内。前を2馬身追走から、コーナーをショートカットように直線向いて並び掛けるも、手前が決まらず右手前のまま。直線半ばから追い出しを開始するも、大きく外を回した馬なりの相手にラクラクと交わされ、1馬身遅れ、最後は脚色を緩めて走るのをやめていた。ハンデは魅力も評価できない。
この馬については1週前追い切り映像もありました。1週前は同じ美浦南Wをそこそこの時計で併せた相手に1馬身先着。最終追い切りよりかは良い動きでしたが、相変わらず完歩の小さいピッチ走法
スワーヴアラミス 57.5 【B+】
栗東坂路単走。G前軽仕掛け。
残り300mあたりでスムーズに手前を替えて力強いフットワークで、馬場の真ん中ややラチ沿いを登坂。前後の肢がキレイに真っ直ぐ前に出る好フォーム。ゴール直線で鞍上にポンと軽く気合いを付けられただけで、実際はほぼ馬なり。全体時計は標準も加速ラップを踏めた点は評価できる。トップハンデもあり据え置き評価か迷ったがプラスとしてみたい。
ダノンファスト 55.0 【B-】
美浦南W併せ。G前軽く促す⑤
2頭併せの内。直線半ばで軽く促すも、手綱を絞り気味に相手に何とか併入も、ゴールを過ぎてからは半馬身遅れをとっており、手応え見劣る内容。クビの可動が小さく、前脚も出も悪いため何かこじまりとした動き。評価しづらい。
テーオーエナジー 56.0 【B-】
栗東坂路単走。
何が気にいならないのか、終始アタマを上げ、クビを右に左に振りながらの登坂。ラスト1Fだけまともに走っていた。馬体に厚みはあり、ラスト1Fの走りはアタマが以前高いとは言え力強い走り。評価は迷ったが、気性的に難しいものを感じたことを理由に一つ下げた。
デルマルーヴル 56.0 【B】
美浦南B併せ。G前軽仕掛け⑤
2頭併せの内。3馬身追走からコーナーをショートカットして直線向いて時点で外の相手は1馬身前。直線では、馬なりのままラクにクビ差前に出るも突き放すまでには至らない。逆に仕掛けた相手に追い付かれそうになり、ゴール前で交わされないよう軽く仕掛けて併入させたという内容。リラックスして気分良さそうには走れているものの高い評価は与えづらい。
ナムラカメタロー 57.5 【B+】
美浦南W併せ。G前軽仕掛け⑧
2頭併せの内。コーナーに入る段階では相手は4馬身ほど前。コーナーの一番深いところを回った相手に対して、こちらはショートカット気味にコーナーを回ったため、直線向いた時点で半馬身遅れ。鞍上の軽い仕掛けに素早く反応し、アッと言う間に、外の相手を1馬身半突き放す好内容。体幹しっかりの安定したフォームで脚元は力強さも十分。トップハンデででも、高く評価したい。
ハヤヤッコ 57.0 【C】
美浦南W併せ。G前強め③
3頭併せの内。2馬身追走から直線向いた時点で1馬身遅れ。この状態から強めに追われるも、ほぼ馬なりの中外の相手に追い付くどころから逆に突き放され、最後は1馬身半遅れ。前脚は使えているもののトモの蹴りが弱く。評価できない。
ヒストリーメイカー 56.0 【B+】
栗東坂路単走。G前軽仕掛け。
序盤は顔とクビを左前脚の方に振り下ろす走りとなっていた点は割り引きも、ラスト1Fからは顔を真っ直ぐに向け12.1秒の好時計。馬場の真ん中から前の馬を避けながら植え込み側に斜行したことも考慮すると全体時計もかなり優秀。綺麗なトビをする馬で、前脚の着地ポイントも近いため、あまりに馬場が悪くなると割引が必要かも知れない。ただ多少水分を含む稍重~重馬場までであれば問題なさそう。当日の馬場状態はチェックしていただきたい。
ベストタッチダウン 56.0 【B】
栗東CW単走。馬なり⑩
本当は併せ馬をしたかったのだろうが、相手がこの馬に併せることができず、直線は一人旅。突き放しているかのように見栄えの良い内容も、四肢の可動域はそれほど広くなく、直線序盤はアタマが高く推進力を上に逃がすフォームとなっており高い評価は与えられない。股下に発汗も見られた。
マイネルユキツバキ 57.0 【B】
美浦坂路単走。馬なり。
ラチ沿いを2.3頭分空けて登坂。一定のリズムで、ラチに頼ることなく真っ直ぐに力強く駆けることができている点は好感が持てるも、時計は平凡でその他特に強調すべきところもない内容。1週前も似たような動き。この評価となる。
メモリーコウ 54.0 【A】
栗東坂路単走。馬なり。
馬場の真ん中やや植え込み側を登坂。キビキビとしたややピッチ走法気味の走り。前脚の着地ポイントは近めも、身体の重心は常にど真ん中に置かれ、軸のブレが一切ない好フォーム。踏んだラップも優秀。好調なのだろう。高く評価したい。
ライトウォーリア 54.0 【B】
栗東坂路単走。G前仕掛け。
ラチ沿いを登坂。体幹しっかりの安定したフットワークも、スピード感はなく、ラスト1Fでは疲れて鞍上に仕掛けれるも0.2秒の失速。フォームの良さでマイナス評価とはしないが、プラスには至らない。
レピアーウィット 56.0 【B】
美浦南W単走。馬なり④
左手前に替えるのが下手な馬で、手前替えの際、余計なアクションが入る癖がある点は割り引き。その後は力強いフットワークで駆けていたものの、四肢の可動域は及第点でこれ以上の評価は与えづらい。
1週前は美浦南Wコースで併せ馬。ここでは強めに追われ外の相手を2馬身突き放しておりプラス評価とできるも、総合評価としては、この評価(B)とします。
ロードゴラッソ 57.0 【B】
栗東CW併せ。G前強め⑧
2頭併せの内。2馬身追走からコーナーワークで並び掛ける。直線では先に仕掛けて少し前に出るも、馬なりのままの外の相手にラクラクと交わされ、最後は半馬身遅れ。こちらは強めに追って相手は馬なり。かなり見栄えの悪い内容も、これは相手がかなり良い動きをしていた。少しアタマが高く推進力を上に逃がす完歩が見られはしたものの何とか推進力ある走りはできている。評価は据え置いた。
併せた相手は恐らくはレターオンザサンド。(グランデマーレはもう少し黒が強い芦毛なので。)レターオンザサンドは、「土曜中京10R 恋路ケ浜特別(芝2000m)」に出走します。かなり良い動きをしていました。この馬にも注目したいです。