2021年3月27日(土)に阪神競馬場で行われる『毎日杯(G3)芝1800m(別定)』の最終追い切り評価となります。
出走馬は9頭。追い切り動画で確認できた全馬の追い切り評価となります。
ウエストンバート 56.0 【A】
栗東坂路単走。馬なり。
ラチ沿いを走る相手を1馬身半追走し直線へ。手前を替えた際、トモが少し左に流れるなど走りにまだ幼さを残すも、ギアチェンジをしスピードに乗せてからの走りは安定感十分。前後の脚を真っ直ぐ前に出し、力感たっぷりの走り。馬格もあり馬体もふっくら見せている。全体時計は標準的もキレイな加速ラップを踏めている。ハナ差先着と着差は僅かも、高く評価したい。
グレートマジシャン 56.0 【C】
美浦坂路併せ。G前軽く促す。
2頭併せの内。コーナーで逆手前。そのまま馬場の真ん中に入ってくるも、舌をベロベロと出し、前を走る相手にまったく追いつく気配なし。ラスト1Fで0.2秒失速し、1馬身遅れ。1週前でも動けておらず、追い切りからは評価できない。
筆者もセントポーリア賞を見て、「おぉー、強い!」と思った馬で、能力は高そうなのですが、ここでこの馬にこの評価を付けなければ追い切りを見ている意味がありません。私は切りたいと思います。
シャフリヤール 56.0 【B】
栗東坂路単走。馬なり。
ラチ沿いを登坂。脚長のスラッとした馬体。完全馬なりで淡々と登坂した。フォームの乱れは一切なく、余裕綽綽といった感じ。動きに柔らかさもあり良血馬らしい雰囲気は漂っている。綺麗な加速ラップは踏んだものの全体時計はかなり遅く。特別視するほどでも。プラスとするか迷ったが、過剰人気になりやすい馬であることを考慮し、この評価とした。
ダディーズビビッド 56.0 【B】
栗東CW併せ。馬なり⑧
2頭併せの内。この馬は完全に後輪駆動。前脚は地面をパタパタとハラっているだけ。そのため映像ではスッーっと地面の少し上を浮いているような走り。後肢の蹴りが強いのだろう。この走法だと道悪は割引。またクビの使い方も重要になってくるが、最後の方は少し疲れてクビが前に出ず推進力を上に逃す走りに…。併せた相手にはクビ差先着も弾き切れなかったのはそのためだろう。
ディープリッチ 56.0 【B-】
美浦坂路併せ。馬なり。
3頭併せの外。ラチ側を登坂。顔を相手の方に向けて走り、自身の走りに集中できていない点は割引。また少し馬場の真ん中(左)に斜行し、中の馬を走りづらくさせていた点も割引。中にハナ差、内に半馬身先着も評価しづらい。
プログノーシス 56.0 【B】
栗東CW併せ。G前軽仕掛け。
2頭併せの内。直線半ばで、外の相手にめい一杯追われ1馬身以上突き放されるも、慌てずスムーズに手前を替えてから、軽く仕掛けるもさすがに届かず、ゴールを過ぎてから追い付いた。低い姿勢を保ち走るフォームは悪くないものの、動きはスローで仕掛けてからの反応も平凡。評価は据え置いた。
ルペルカーリア 56.0 【B-】
栗東CW併せ。馬なり⑦
最初は併せた相手の外側を走っていたが、手応えがなかったのか、コーナーを回りながら直線では相手の内側を選択。直線抜け出そうと一時はアタマ差前に出るも、小柄な相手に抵抗され、最後はこの馬が緩めたこともあったが僅かに遅れた。好時計も最後はバテていた。馬格があり雰囲気のある馬なのだが、この追い切りでは高い評価は与えてづらい。
ついこの前亡くなった母シーザリオのためにも頑張って欲しい馬なのですが…。バイアスかけずに評価を付けるとこの評価となります。
レヴェッツァ 56.0 【B+】
栗東CW単走。馬なり⑦
クビの振り幅が一定とならず、時折アタマが高くなり、ややもすると推進力を上に逃す走りになりそうだが、そうなっておらず推進力は前に向いている。四本の肢でしっかり地面を蹴って走れているからだろう。例えるなら、四輪駆動のような力強いフットワーク。四肢の可動域は決して広くないのだが、クビと前脚を前に突き出し伸びやかな走りはできている。プラス評価としたい。
ロジローズ 56.0 【B+】
美浦南W併せ。馬なり⑤
3頭併せの内。1馬身追走から直線向いて並びかける。外は相手にせず、中と馬体をビッシリ並べての併せ馬。前脚が高く上げて走るダイナミックなフットワーク。クビも上手に使えており伸びやかな動きができている。直線半ばで、馬なりのままスッとクビ差前に出ると、その差をキープして先着した。毛艶もピカピカで調子が良さそう。時計は遅いも、プラスに評価してみたい。