2021年3月14日(日)に中京競馬場で行われる『金鯱賞(G2)芝2000m(別定)』の最終追い切り評価となります。
出走馬は10頭。追い切り動画で確認できた全馬の追い切り評価となります。
キセキ 56.0 【B】
栗東坂路単走。馬なり。
馬場の真ん中ややラチ沿いを登坂。前を2馬身追走から残り100mでカチッと手前を替えて併せた相手を1馬身突き放す好内容。この馬らしい体幹しっかりの走りは健在。ラスト1Fで0.4秒の失速は手前を替える際、若干スムーズさを欠いた分、さほど気にする必要はなさそうだ。だいぶ良い頃のフットワークに戻ってきた印象ではあるが、本当に良いころと比べると少し元気がないようにも感じる。前走では(結果はともなわかったが)素晴らしいパドックをみせてくれた。今回のパドックも是非チェックしてみて欲しい。
1週前追い切りはコースで単走追い。前脚の動きに若干の硬さは見られるものの、仕掛けに対して鋭く反応はできており、だいぶと仕上がってきている印象です。
ギベオン 56.0 【B-】
栗東CW単走。馬なり⑤
馬場の真ん中を軽く流しただけの追い切り。軽めであったとは言え、動きに伸びやかさがなく、こじまりとした動き。それだけならまだしも右手前に頼る走り。中京の舞台において右手前に勝る走法は悪くないのだが…。ただやはり調整不足の印象。評価しづらい。
この馬については1週前の追い切り映像がありませんでした。
グローリーヴェイズ 57.0 【B-】
美浦南W併せ。馬なり⑦
2頭併せの外。コーナーリングは1週前に比べるとかなりスムーズ。手前を替えるタイミングが少し早めもコーナーでグッと加速できてはいる。ただ直線の伸びはまだこの馬本来の動きではない。一度アタマ差前に出た状態から軽く促された内の相手に抵抗され併入。ゴール直線で本馬に対しても軽く左肩にステッキが入っていた。まだ完調手前という見立て。
1週前の追い切りは少し酷い内容で、体幹ブレブレ。コーナーをキチンと曲がれず、直線でも鞍上にムチを何度も入れられる見栄えの悪い内容でした。
サトノフラッグ 56.0 【B】
美浦南W併せ。馬なり③
3頭併せの内。外中の相手は4~5馬身前。コーナーをショートカット気味に回り直線向いた時点で前との差は2~3馬身。ムリに前を追走しておらず、ゴール時点ではそのまま2馬身遅れ。鞍上がゴール直前にステッキを入れて到底追いつかないだろうと思っていた相手に、ゴール後に並びかけることができた点は、しっかりとした負荷をかける内容となっており評価できる。この馬らしい低く沈み込むようなフットワークで伸びやかさはあるのだが、脚元が少し非力にも映る。評価は据え置きたい。
2週続けてウッドコースで好時計もこれについては通ったコースが内目ということもあり過大な評価は禁物。最終追い切りの動きは、1週前からは確実に上昇。プラスに評価するか迷った馬の1頭でした。
サンレイポケット 56.0 【B+】
栗東坂路併せ。G前軽仕掛け。
馬場の真ん中やや埒沿いを登坂。最終追い切りは坂路で終い重点の内容。評価したい点はラスト1Fでのギアチェンジ性能。鞍上が右肩をポポンと叩くと即座に反応し、1.1秒加速。同じく仕掛けた相手に楽々とクビ差先着した。
1週前が馬なりで楽々と好時計。能力の高さを感じる内容。1週前の内容込みでプラス評価したくなります。
ジナンボー 56.0 【B-】
美浦南W併せ。G前軽く追う⑤
2頭併せの内。1馬身追走からコーナーで馬体を併せて直線へ。直線半ばまで右手前で引っ張るも、馬なりのまま外の相手に終始手応え劣勢。軽く追いつつ抵抗し何とか併入という内容。低い姿勢で走れてはいるが、動きに覇気なく評価しづらい。
デアリングタクト 55.0 【B-】
栗東坂路単走。馬なり。
馬の多い時間帯での追い切り。馬なりからラスト1Fで手前を替えて綺麗な加速ラップを踏んだ点は良いのだが、牝馬3冠馬からすれば当然と言えば当然の内容。体幹しっかりのこの馬らしいフットワークではあるのだが、前脚の捌きも硬くクビの可動域が狭め。動きの伸びやかさを欠く印象で、動きに迫力がない。思い切ってマイナスにしてみたい。
1週前はコースで併せ馬。外を回して併せた相手に手応え劣勢で後れを取る内容でした。
ブラヴァス 56.0 【B+】
栗東P単走。馬なり⑨
最終追い切りはポリトラック馬場の外目を軽く流すだけの内容。馬体をふっくら見せキビキビした動き。欲を言えば動きにもう少し伸びやかさが欲しいところだが、柔らかくそして力強く動けている。調子の良さを感じる内容でプラスに評価してみたい。
1週前追い切りもポリトラックで単走。芯の入った内容で本追い切りはこちらだろう。集中して最終追い切り同様しなやかな動きを見せていました。
ペルシアンナイト 57.0 【A】
栗東CW単走。G前強め⑨
コーナー深く回り直線へ。アタマは高めもこれはいつものこと。クビを大きく前に突き出して走ることで推進力ある走りができている。前脚は高く上がりトモの弾力性十分。1週前はコースで好時計。3頭併せの真ん中を外で一杯に追う相手を尻目に楽々と先着を果たしており調子が良いのは間違いなさそう。今回人気もなさそうで1発狙いたくなる動き。
最終追い切りで、ゴール前鞍上が強めに追って反応鈍く見えたのは、ゴール直前で馬が走るのを止めそうになったところを「走るのを止めるな」と言わんばかりに追ったため。この状態から加速するのは至難であり気にする必要はない。
ポタジェ 56.0 【B】
栗東芝単走。馬なり⑤
2頭併せの内。前を2馬身追走から直線並び掛ける。こちらは完全に持ったまま。直線半ばで手前を替えてクビ差前に出るも、軽く仕掛けた相手が抵抗し追い付かれるも、慌てることも持ったままで半馬身先着という内容。バランスの良い好フォームでトモにバネ感あり。決してマイナスにはならない内容。
1週前はCWで3併せ(内)。動きに重さは見られましたが、馬なりで追う相手に対して先着を果たしていました。