2021年3月20日(祝)に中山競馬場で行われる『フラワーC(G3)芝1800m(別定)』の最終追い切り評価となります。
出走馬は16頭。追い切り動画で確認できた15頭の追い切り評価となります。
- グローリアスサルム
アビッグチア 54.0 【B】
美浦南W併せ。馬なり⑦
前を3馬身追走し勢いよくコーナーに入ってくる。コーナーの途中で手前を替えてしまい逆手前(左手前)でコーナーリング。かと思えばコーナーが曲がりづらかったのか、コーナーの終わりかけに正手前(右手前)に戻し、直線入ってすぐ左手前に替えた。器用なのか不器用なのか分からない。直線では相手の進路に入り込んでしまいそうなほど馬体を寄せる荒々しい走り。スッと半馬身前に出るも、その後は追ってきた相手に追い付かれ最後は併入した。走りの質は粗いものの、四肢の可動域は広く活気十分に伸びやかに動けており、何か気になる馬。パドックは確実にチェックしたい。
イズンシーラブリー 54.0 【C】
美浦南W単走。馬なり⑥
軽めの内容。さしてスピードが出ていないにも関わらず、コーナーでクビを上げて減速した点は割り引き。直線向いてもクビを真っ直ぐ振れておらず、推進力を上に逃がす走り。馬体も線が細く小さく見える。何より脚元が非力で評価できない。
エコロデイジー 54.0 【A】
栗東坂路単走。馬なり。
ラチ沿いを1頭分空けて登坂。コーナーを逆手前で走ってきた点は割り引きも、直線向いてからの加速は素晴らしくフォームは安定。脚元はパワフルで、脚を高く上げる走法も中山の急坂にも合っていそう。最後まで左手前で加速ラップが踏んだ。活気も十分で馬体もふっくらみせている。高く評価したい。
久しぶりに「キラリ。」と光る穴馬を見つけた気分です。
エトワールマタン 54.0 【C】
美浦南W併せ。馬なり⑦
2頭併せの内。この馬もコーナーでスピードをコントロールできていない。コーナー途中で頭を上げて減速。直線向いて左手前に替わってからの走りがまったくダメ。アタマが上り推進力を上に逃がすフォームになっている。併せた相手とは併入したが評価できない。
この馬は左手前が苦手と思われます。中山の舞台では大きく割引です。
エンスージアズム 54.0 【B+】
栗東CW併せ。G前軽仕掛け⑥
3頭併せの中。内に1馬身先行、外を1馬身追走。3頭雁行状態から馬体を並べて直線へ。右回りのコーナーリングが上手く、直線向いた時点で外の相手に1馬身、内の相手にアタマ差前に出る。四肢の可動域はそれほど広くなく、時折推進力を上に逃がす完歩が見られるも、低い姿勢を保ちキビキビとした動き。直線で内の相手に一度交わされるも、軽く仕掛けて抜き返す勝負根性も見せた。馬体のハリ艶よく調子は良さそう。評価したい。
オレンジフィズ 54.0 【B-】
美浦南W併せ。馬なり④
3頭併せの内。外を2馬身、中を1馬身追走。3頭雁行状態から馬体を並べて直線へ。追い切りの意図は「折り合い」だったのだろうか。直線向いて馬が行きたがるところを手綱を絞って行かせないようにしていた。そのため直線序盤は口をパクパクしながら折り合いを欠く走り。追う外中の相手に、馬なりのまま交わされることなく併入したが、これは相手が弱かった可能性が高い。マイナス評価とした。
クールキャット 54.0 【B+】
美浦南W併せ。馬なり④
2頭併せの内。1馬身追走からスムーズにコーナーを回り、直線向いた時点でスッと半馬身前に出る。大きな馬体で、大きなフットワーク。グンと伸びる感じはないものの、この馬格を活かして一度スピードに乗せてからの伸びは十分。ジワジワと相手を引き離し、楽々と1馬身半先着した。中山の舞台よりかは直線の長いコースの方が向きそうな走法も、動きはダイナミックでパワフル。プラス評価となる。
タウゼントシェーン 54.0 【B】
栗東坂路単走。G前強め。
馬場の真ん中やや植え込み側を登坂。クビを使えておらずアタマが高い位置で固定。ただ脚元が力強く、キビキビを動けているため推進力を大きくは損ねていない。ただ、最後に少し疲れて右にヨレた点は割り引き。この走法だと、疲れたときに脆さが出てしまう。
1週前に併せた相手はダノンファラオ。まったく歯が立たなかったが、今週水曜日に船橋競馬場で行われたダイオライト記念(G2)の勝利馬。これは相手が強すぎでした。
テリオスマナ 54.0 【B-】
栗東坂路単走。G前強め。
ラチ沿いを登坂。鞍上がラスト1Fから無茶苦茶な追い方。まず右の首筋に強烈なパンチを叩きこむ。ゆったりしたペースから急にパンチをくらったため、馬はビックリして反応。その後もさして変える必要のない口向きを左手綱、右手綱と激しく手綱を引き矯正。なぜここまで激しい追い方をするのかは関係者でないため分かりかねるが、見ていてあまり気持ちよい追い方ではない。馬は、序盤はリズミカル。ラスト1Fからは記載のとおりである。
すみません。馬の評価が少なくて…。追い方が気になって仕方ありませんでした。
フミチャン 54.0 【B-】
美浦南W併せ。強め⑧
3頭併せの中。スピードを殺すことなくコーナー深く回っており、コーナーリングは上手な方。一方で、直線の動きは、脚元が非力さが目立ち、伸びやかさを欠く動き。活気十分も、思うように前に推進していかない。内の相手には半馬身先着し、外の馬とは併入した。評価しづらい。
ホウオウイクセル 54.0 【C】
美浦坂路併せ。馬なり。
前を1馬身半追走し、ラチ沿いを登坂。手応えが悪かったのだろう。鞍上は前を走る馬の内に進路を切り替える。当然伸びることなく、併せた相手に1馬身遅れ。前脚が外に向かって出ており、力感薄いバタバタした走り。評価できない。
ユーバーレーベン 54.0 【B】
美浦坂路併せ。G前軽仕掛け。
前を1馬身追走し直線へ。相変わらずのピッチ走法。この馬らしいキビキビとした走りで左手前1本で登坂。左手前に勝る走法は、中山の舞台においてはさほど気にする必要はなさそう。それより気になるのが、後肢の蹴りが弱いのだろうかトモが右に左にフラフラしていた点。体幹の弱さを感じた。綺麗な加速ラップを踏んで併せた相手にクビ差先着していたものの、高い評価は与えづらい。
リフレイム 54.0 【B-】
美浦南W併せ。G前軽く促す⑦
斜行癖は直っていない。コーナーはスピード感たっぷりに回ってくるも、直線向いて左手前に替わると、グッと右に斜行。その後右手前に戻すも、馬も走りが変だと分かっているのか、顔を大きく左背け走りづらそうなフォーム。その後、ゴールに向かっていくにつれて動きは改善されたが、ムダな部分でパワーを使い過ぎており、最後の伸びを欠いている。評価しづらい。
京王杯2歳S、クイーンCと美浦北Cコースで追い切られていた馬が、今回は王道の美浦南Wコースでの追い切り。「おっ、成長した姿が見られるか!」と期待が膨らみましたが、追い切り映像を見て少しガッカリでした。
ルース 54.0 【B+】
栗東CW単走。G前仕掛け⑩
デイジー賞から中2週の臨戦過程で、軽めの追い切り内容。コーナーを深くゆっくりと回り、終いだけ伸ばすというイメージの追い切り。クビの動きに硬さが見られるものの、四肢の可動域は十分で、トモの動きはしなやか。毛艶もピカピカで、馬体もふっくらと大きく見せている。良い状態が維持できていると判断したい。プラス評価とする。
レーヴドゥラプレリ 54.0 【B-】
美浦坂路併せ。馬なり。
3頭併せの内。キビキビとは走れているものの脚元が非力。また完歩も小さいため、走りに伸びがない。実際踏んだラップも、14.0-13.5-13.3-12.9秒と平凡な時計。脚が速くなさそうな印象で評価しづらい。