《2021》フィリーズレビュー【評価結果】―レース回顧

2021 中山牝馬 フィリーズレビュー 金鯱賞 追い切り 調教 評価結果 レース回顧
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追い切り評価の結果はいかに?

出走馬は18頭。追い切り動画で確認できた17頭に評価を付け高評価としたのは5頭。結果は【B+】→【B】→【B-】。8番人気だったシゲルピンクルビーを高評価できており、もしかしたら参考になった人がいたかも知れない。

個人的には、【A】評価を付けたアンブレラデートが馬券内に来てくれれば文句なかったのだが、中山牝馬S同様、またもや4着に泣いた。

着順馬名評価人気
1シゲルピンクルビーB+8
2ヨカヨカB2
3ミニーアイルB-11
4アンブレラデートA5
5エルカスティージョ3
6クープドクールB-13
7スティクスC9
8テリーヌB+14
9オパールムーンB-1
10ラヴケリーB+7
11エイシンヒテンC4
12ゴールドチャリスC12
13ヴァーチャリティB-16
14ララクリスティーヌB6
15ブルーバードB+15
16ラストリージョB-18
17フリードB17
18ポールネイロンB10

レース回顧

勝ち時計1:20.7秒は早い。

過去10年で1:20秒台の決着はなく、過去10年最速の勝ち時計は、2020年(エーポス)と2017年(カラクレナイ)の1:21.0秒。

金曜日の夜~土曜日にかけて雨が降ったことを考えるとかなり優秀な時計と言えよう。

ペースは、前半600mが33.7秒、後半600mが35.5秒。1.8秒前半の方が早いハイペースでレースが行われた。

前半1000mの通過タイムは56.7秒。

このペースを作ったのは、ポールネイロン(藤岡祐)であった。

パドック

この日もリアルタイムにパドックが見れず後追いで確認することに。

もっとも良く見えたのは、エルカスティージョ。クビをちょうどいい感じに振り、身体全身を使ったバランスの良い、活気ある歩様。ゴールドチャリスも410㎏台の小柄な馬なのだがスラッとした馬体で小さく見せず好気配。ヴァーチャリティも舌をベロベロと出し集中力欠く仕草も脚元に力強さあり。ラストリージョも溢れんばかりの前進気勢。

1着だったシゲルピンクルビーは落ち着いて力強く周回。2着ヨカヨカも毛艶よく踏み込みしっかりだったものの、ツイッターで名前を挙げれたかというと自信はない。3着ミニーアイルは至って平凡なパドックであった。

展開

スタート。

エイシンヒテンとテリーヌが行き脚つかず後方から。

ハナを切ったのは「逃げ宣言」をしていたポールネイロン。これに8枠のフリードが並び掛ける。

前から2列目に、アンブレラデートヨカヨカ、スティクス。

3列目に、シゲルピンクルビー、ラヴケリー。

この7頭が先団を形成する。

ミニーアイルエルカスティージョは、後方3.4番手を並んで追走。

1番人気のオパールムーンはスタート直後から手綱を引いて最後方に下げる競馬を選択した。

1着 シゲルピンクルビーについて

前半3F 33.7秒、1000m通過56.7秒の早い流れを前目で追走し、好位から差し切る強い競馬。

勝因の一つは、最後の直線で良いタイミングで外に出せたこと。これは先に仕掛けたヨカヨカが作ってくれたスペースを瞬時に突く必要があったもので、和田騎手の判断と技術が素晴らしかった。

また、この馬の坂下からの加速は目立っていた。ギアチェンジ性能が高く、坂も得意だろう。

阪神JFで11人気(17着)だったこともあり8番人気に甘んじていたが、ここでは少し力が違った。

ただ、桜花賞に目を向けるともう1F延長はどうだろうか。馬体のつくりからも短距離志向が強いように思える。

現状では阪神外回りのマイル戦で、ソダシ、メイケイエールとまともに勝負して勝てる気がしないというのが正直な感想だ。

これはうがった見方かも知れないが、フィリーズレビューは牝馬限定戦としては数少ないGIIで、1着賞金は5200万円。この馬(馬主)にとって桜花賞よりも、ここが最大目標だった可能性はある。

2着 ヨカヨカについて

この馬も最序盤から出して行き、早い流れを2列目で追走し、先に抜け出しを図りクビ差交わされての2着。決して悲観する内容ではなく十分強い競馬をしていた。

しかも序盤は少し掛かっており、これがなければ最後もうひと伸びしていた可能性はある。

九州産馬(熊本産まれ)は、現3歳世代4618頭中、17頭。割合にして僅か0.8%だ。

今回の好走で桜花賞への出走権は無事獲得できた。九州の期待を一身に背負い桜花賞には出走してくるだろう。馬体は以外とスラッとしておりマイルはこなせそう。

桜花賞でも恐らく人気はしなさそう。人気が無いようなら面白いかも知れない。(とは言っても筆者は結局追い切り次第なのだが…)

鞍上の幸騎手とは今回初タッグではあったが、手が合っているようにも思う。

3着 ミニーアイルについて

後方追走から直線は大外(内ラチから11頭分外)に出し、上り最速の脚(34.6秒)で差してきての3着。そして、嬉しい桜花賞への優先出走権獲得。藤岡康太騎手は良い仕事をした。

本馬はこれまで6戦し、上り3F時計が全て3位以内という末脚堅実な馬。

本番桜花賞に向けては、こういう馬が一番気になるというのが正直なところ。

ただ、本馬の勝ち鞍は1200mしかなく、これまでの戦場はすべて1200m~1400mという馬。次走桜花賞が初のマイル戦となる。これはミッキーアイル産駒ということで短距離が向くということで意図的にこの距離を使われている印象もある。

ただ、ミッキーアイル自身、マイルG1を2勝しておりこの距離がダメということはないだろう。今回の追い切りは正直よく見えずパドックでも見栄えしなかったが、桜花賞本番でガラリ一変することはよくあることである。特に3歳世代は急激に成長を遂げるケースもある。

ミニーアイルを桜花賞の追い切り最注目馬としてあげておきたい。

話を戻すがミッキーアイル産駒と言えば、あの我の強いお嬢さま「メイケイエール」もそうだ。ミッキーアイルは2017年に種牡馬入り。今年産まれた世代が3世代目。今ホットな種牡馬として注目しておきたい。

その他、高評価馬について

4着 アンブレラデートについて

好スタートから2列目のINを確保。4角での手応えもよく、直線でもラチ沿いのINを突く競馬で4着。

ペースが早く先行馬には厳しい流れだったとは言え、同じ位置にいたヨカヨカが2着になっている訳で、この馬との着差は1馬身半差(0.2秒)。

もっともコースロスなく進められた馬の1頭で、力を出し切っての4着。現状は力及ばすだったということだろう。

ただ、この馬はテンの脚が早く、常に好位で競馬できるのが強み。

追い切りの動きからも、1勝クラスなら楽に勝ち上がれる力はあるだろう。

次走注目馬

5着 エルカスティージョについて

追い切り映像がなく、パドックで初めてみた馬であったが身体全身を使った歩様をしており「良い馬だなぁ」というのが第一印象。

レースは、ミニーアイルと同じ位置から最後の直線は、岩田騎手らしいIN突き。馬群を捌きつつの追い込みで、ロスなく走ったミニーアイルと比べるとだいぶと不利な状況であった。

そんな中、上り2位の脚(ミニーアイルと0.1秒差)の5着。最後の脚は光っていた。

ノーザンF×キャロットクラブのクラブ馬であり、今後も人気してしまいそうではあるが、次走注目馬としてあげておきたい。1勝クラスなら間違いなく勝てそうだ。

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