2021年3月14日(日)に阪神競馬場で行われる『フィリーズレビュー(G2)芝1400m』の最終追い切り評価となります。
出走馬は18頭。追い切り動画で確認できた17頭の追い切り評価となります。
- エルカスティージョ
アンブレラデート 54.0 【A】
栗東坂路単走。馬なり。
ラチ沿いを1頭分あけて右手前で登坂。アタマは高めも力強いフットワーク。クビを使って推進力損ねない走りができている。ラスト1Fあたりで少し苦しくなりフォームを崩した点は少し割り引き。ただ、残り150mで鞍上に手前を替えられると再び安定したフォームとなり勢いよく伸びた。手前替えにスムーズさを欠くなど、まだ若さ残る走りも、全体としては完成度の高い走り。高く評価してみたい。
ヴァーチャリティ 54.0 【B-】
栗東CW単走。馬なり⑩
直線のみの映像。クビの使い方が上手くなく、軽く流しただけの追い切りだったとは言え、どこかフワフワとした走り。鞍上が左肩をこぶしでポンとたたくもさしたる反応なく、その後右ステッキも2発入るも反応なし。評価しづらい。
エイシンヒテン 54.0 【C】
栗東CW単走。馬なり④
この馬は左手前が苦手か…。右手前で引っ張り、途中で左手前に替えるも、そこからの走りは前脚の出が悪く何か走りづらそうな印象。内容が軽いこともあるが四肢の可動域は狭く、馬体もガレて見える。クイーンカップからの臨戦(中3週)で、軽めの内容は仕方ないのかも知れないが…。順調には思えない。
オパールムーン 54.0 【B-】
栗東CW併せ。G前仕掛け⑧
2頭併せの内。外は古馬2勝クラス。これを2馬身追走しコーナー深く回り直線へ。相手が動けていたこともあるが、手応え劣勢に半馬身遅れ。クビの可動が狭く前脚の捌きも窮屈なため、思ったように前に推進していかない。一方でトモの厚みは十分。仕上がり途上という見立てだが、この一追いでガラリ一変の可能性は秘めている。当日のパドックには注意したい。
クープドクール 54.0 【B-】
栗東坂路単走。馬なり。
馬場の真ん中を登坂。直線向いて左手前。両前脚を同時に投げ出すような走りのせいだろうどちらの手前で走っているかが分かりづらい馬。活気があり、脚元の力強さはあるのだが、終始アタマが高く推進力を上に逃がす走りであった点は大幅に割引。評価できない。
ゴールドチャリス 54.0 【C】
栗東CW単走。馬なり⑦
4F追い。久しぶりのレースだからだろうか…。とにかく左手前での走りが下手。アタマが高くなり推進力を上に逃がすフォームになるだけでなく、クビと脚との連動性を欠くバラバラな走り。いくら1ターンの阪神1400mとは言え、この動きでは直線伸びるイメージが持てず評価できない。
馬体のハリ艶よく、クビを振って活気は十分。調子は悪くはなさそうに見え、右手前時の走りが良いだけに勿体ない動きです。
シゲルピンクルビー 54.0 【B+】
栗東坂路単走。馬なり。
馬場の真ん中ややラチ沿いを登坂。直線向いて左手前に替わるとグンと急激に加速。このギアチェンジ性能は評価できる。そのまま左手前で力強く加速ラップを踏んで登坂。走りのリズムが一定とならず、時折フワッとするシーンも見られるなど走りの完成度はまだこれからも、荒々しいほどの活気で前進気勢あふれる動き。トモの蹴りの強さを評価したい。
スティクス 54.0 【C】
栗東坂路単走。馬なり。
かなりピッチ走法の馬。手前替えの練習をしているような内容の追い切り。2度トライし1度目は失敗。手前替えをする際、クビを大きく右に振る癖があり、これは大きく割り引き。トモがまだ非力なこととこの癖のせいで、真っ直ぐに走ることができてない。実際にラチ沿いに入りながら、最後は植え込み側まで徐々に徐々に斜行している。評価できない。
テリーヌ 54.0 【B+】
栗東坂路単走。G前強め。
馬場の真ん中を登坂。スピード感たっぷりに入ってくる。右手前のままグングン加速した走りは、重心がやや右にあるものの真っ直ぐ走れている。一方でラスト1Fの左手前に替わってからの動きが少し不満。顎があがり推進力損ねる走りとなり、ラスト1Fで0.7秒失速した点は残念だ。とは言え、ラスト2F時計24.1秒はかなり優秀で、ラスト2F-1F区間の走りは素晴らしかった。最後まで活気十分。プラス評価としたい。
フリード 54.0 【B】
栗東坂路単走。馬なり。
とても面白い走りをする馬。馬場の真ん中を左手前で登坂。右前脚が身体の中心より左側に着く完歩があることで、右に左に重心を切り替えながらの走っているかのよう。少したとえが悪いかもだが、スキーのショートターンを連続でしているかのような走り。真っ直ぐ走ることのできないフォームであり、決して褒められる走りではない。良馬場でならまだ一考の余地があるかもだが、馬場が悪くなると安定感なさそう。活気があり調子は良さそうに思えるため、評価は据え置いた。
ブルーバード 54.0 【B+】
美浦坂路単走。馬なり。
コーナーを逆手前でラチ沿いに入り、そのまま手前を替えることなく右手前1本で登坂。スラッとした脚長の馬体ながらも、体幹しっかりの安定したフォーム。綺麗な加速ラップを踏み、余力十分に登坂した。時計もラチ沿いを駆けたことを考えると優秀。高く評価したい。
ポールネイロン 54.0 【B】
栗東坂路併せ。馬なり。
馬場の真ん中ややラチ沿いを登坂。2馬身前を行くラチ沿いの馬を追走し、2馬身先着という好内容。ラスト1F 12.8秒が物足りなく映るかもだが、これは相手を交わした後に脚色を緩めて流したため。さほど気にする必要はなさそう。それよりも相手を捕らえに行くまでの動き。好フォームで力強く走れている。これを評価したい。もう少しトモにパワーが付いてくるとなお良いのだが…。
ミニーアイル 54.0 【B-】
栗東坂路単走。馬なり。
前脚を忙しく動かし馬場の真ん中ややラチ沿いを登坂。ラスト1Fで疲れを見せ苦しそうに手前を替える。手前を替える際、大きくフォームを乱し、その後伸びることはなかった。そのラスト1Fは0.8秒と大きく失速。前半の動きは悪くないものの評価しづらい。
ヨカヨカ 54.0 【B】
栗東坂路単走。馬なり。
体幹がしっかりせず力感の薄い走り。手前を一度替えようとして替えれなかった点も気になるところ。手前を替えた後もアタマの位置が右手前の上にあるフォームもイマイチ。とは言え、馬なりで楽々と好時計。調子は良いのだろう。評価は据え置いた。
ラヴケリー 54.0 【B+】
栗東坂路単走。G前軽く促す。
馬場の真ん中ややラチ沿いを登坂。少しかかり気味に入ってきたため鞍上は手綱を絞り気味。そのためアタマが高くなったものの、力強いフットワークで、体幹しっかりの好フォーム。ラスト1Fの0.1秒の失速には目をつぶり、プラスに評価してみたい。
ラストリージョ 54.0 【B-】
美浦南W単走。G前強め⑤
動きに伸びやかさがなく、何かこじんまりとした走り。太目残りで馬体も重そうに見える。道中なんどかステッキが入るも反応薄く、終い失速。全体時計はそこそこ出ているものの評価しづらい。
ララクリスティーヌ 54.0 【B】
栗東CW単走。馬なり⑤
四肢の可動域はそれほど大きくないものの、身体全身を使って大きなフットワークで気分良さそうに走れてはいる。ただ脚の回転はスローで、脚元も非力な印象。