2021年3月7日(日)に中山競馬場で行われる『弥生賞ディープインパクト記念(G2)芝2000m』の最終追い切り評価となります。
出走馬は10頭。追い切り動画で確認できた全頭の追い切り評価となります。
ゴールデンシロップ 56.0 【B】
美浦南W併せ。馬なり②
3頭併せの内。前脚を大きく前に投げ出す走法で完歩の大きいストライド走法の馬。コーナーで逆手前だった点は割り引き。また直線半ばまで中の相手を威嚇するように顔を相手の方に向けていた点も割り引き。ただ、クビの可動域はもの足りないものの、脚元は力強く推進力を維持する走りはできている。通ったコースを考えると時計は強調できないが、外の相手に2馬身先着、追う中の相手に交わされることなく馬なりでアタマ差先着した点は評価できる。
シュネルマイスター 56.0 【B-】
美浦南W併せ。馬なり。
2頭併せの内。2馬身追走から直線で追う相手にたいして馬なりのまま並び掛けてほぼ併入という内容。ゴール過ぎて相手が緩めたため最後は先着したが…。クビの使い方がまだ上手くなく、時折推進力を上に逃がすクビの使い方となっている完歩が見られた点は割り引き。脚はしっかりあがっているものの、やや非力な印象。評価しづらい。
ソーヴァリアント 56.0 【B】
美浦南W併せ。馬なり⑥
2頭併せの内。2馬身追走から直線で1馬身差まで詰める。直線で脚の回転をあげてクビ差前に出るも、その後は軽く仕掛けられた外の相手に差を詰められ最後はアタマ差先着という内容。ピッチ走法の馬。クビを小刻みに振り、重心低くパワフルな走り。活気十分で調子は良さそう。キレるタイプの馬ではないため、馬場が渋り時計のかかる馬場で台頭してきそう。評価は据え置いた。
タイセイドリーマー 56.0 【B】
栗東坂路単走。G前軽仕掛け。
ラチ沿いを一定のリズムで右手前1本で登坂。面白いのがこの馬の踏んだラップ。全体時計51.7-12.7秒であるが、各区間ごとのラップは、13.2→13.1→12.7→12.7秒とほぼ同じ。長く良い脚を使うタイプの馬だろう。手前替えでできなかったことや、トビの大きな馬であることから、あまり器用さは感じない。
タイトルホルダー 56.0 【B+】
美浦南W単走。馬なり⑧
全体時計は遅く終い重点の最終追い切りであったが、1週前追い切りでは併せ馬で1馬身先着しており状態面については全く問題なさそう。最終追い切りでの走りは、直線で左手前に替わった直後少しスピードダウンした点はき気になるところだが、体幹しっかりで走りにブレはない。スピードに乗るにつれて伸びやかな動きとなりラスト1Fは11秒台。好調だろう。プラスに評価したい。
タイムトゥヘヴン 56.0 【B】
美浦南W併せ。馬なり⑦
2頭併せの外。前を1馬身追走から相手の外を回して直線へ。直線ではあまり動けていない相手をラクラクと交わし去り、大きく突き放して先着した。クビと脚との連動性が高く、均整のとれた好フォーム。際立って良いところはないのだが悪いところもない。良く言えば優等生、悪く言えばとても平均的な走りをする馬だ。
ダノンザキッド 56.0 【A】
栗東CW併せ。馬なり⑦
2頭併せの内。前を1馬身半追走から馬場の7分どころを通って直線へ。相手が追い出すのを見てから、馬みずからギアチェンジし、アッとと言う間に3.4馬身突き放す好内容。馬格が素晴らしく、その素晴らしい馬体に良質な筋肉が纏わりついている。前後4本の肢でしっかりと地面をとらえ力強いフットワーク。四肢の可動域も十分。スピードに乗るにつれてクビを大きく前に突き出すことで推進力を維持できる器用さも兼ね備えている。非常に完成度の高い走り。人気必至の馬だが高く評価したい。
デンバガー 56.0 【B-】
美浦南W併せ。馬なり⑤
2頭併せの内。1馬身追走から終始馬なりで進めて、追う相手と併入という内容。直線向いても手前を替えることなく右手前1本で走った点は割り引き。また前脚の出が悪く動きの伸びやかを欠く走り。評価しづらい。
ホウオウサンデー 56.0 【B-】
美浦坂路併せ。G前強め。
ラチ沿いを走る相手と馬体をビッシリ並べて併せ馬。低い姿勢で活気十分な点は良いのだが、相手の進路に入って邪魔をする癖があるように見える。これは大きく割り引き。この最終追い切りでも右半身に重心を乗せて走っており、右側にいる相手の走りを邪魔していた。最終的に半馬身先着も、相手は終始馬なりで、こちらは強めに仕掛けてのもの。ラスト1Fは0.1秒失速しており評価しづらい。
ワンデイモア 56.0 【B+】
美浦南W併せ。馬なり④
2頭併せの内。外は今週日曜日の総武Sに出走登録しているハヤヤッコ(古馬OP)。コーナーからびっしりと馬体を並べての併せ馬。直線、馬なりのまま楽なカタチで抜け出すと、そのまま追うハヤヤッコを突き放して1馬身半先着した。強調したいのはフォームの安定性。フォームの乱れがとにかく少ない。力みなく、とても柔らかな動きができている。高く評価したい。
出走が叶わなかった馬
スペシャルトーク 56.0 【B+】
美浦南W併せ。馬なり③
2頭併せの内。右回りのコーナーリングが上手い馬。1馬身前を走る相手を追走し、コーナーを回りながら相手に並び掛けると、直線でクイっと内に進路を取り、相手を一気に引き離す。その後は直線一人旅。併せた相手を何馬身千切ったか分からないほど。手前の切り替えも上手く、前脚のスナップもよく効いている。特筆すべきはトモの可動域。広くそして力強い。もうトモに厚みが出てくればよりパワーアップしてきそう。プラスに評価してみたい。
この馬はどこに出走してくるのでしょうね。条件戦なら積極的に狙ってみたいと思います。