本記事は、2020年11月3日(火・祝)に大井競馬場と門別競馬場で行われる『JCB競争』の最終追い切り評価となります。
4つの重賞レースを本記事1本でまとめたため、かなり長い記事となっております。
振り返りたい馬がいれば、ページ上部の目次に戻って頂き、目次の馬名をクリックすることで該当の馬の追い切り評価を確認することが可能です。
ページが長くなり見づらく恐縮です。
《11/2追記》YouTubeにて追い切り動画が公開されていたため記事を更新しました。
JBCクラシック
2020年11月3日(火・祝)に大井競馬場で行われる『JBCクラシック(Jpn1)ダ2000m』の最終追い切り評価となります。
出走馬15頭中、追い切り動画で確認できた10頭の追い切り評価となります。
なお、本レースに出走予定のJRA所属馬および騎乗予定騎手は以下のとおり。
JRA所属出走予定馬 7頭
- オメガパフューム 牡5 M.デム
- クリソベリル 牡4 川田
- サクラアリュール 牡5 藤岡康
- ダノンファラオ 牡3 坂井瑠
- チュウワウィザード 牡5 C.ルメ
- デルマルーヴル 牡4 戸崎
- ロードレガリス 牡5 武豊
アングライフェン 【ー】大井
映像なし
オメガパヒューム 【B】JRA
栗東CW単走。馬なり⑩
馬場の一番外を低い姿勢で気分良さそうに駆けた。内容は軽めも四肢の可動域は広く好調さが窺える。能力は発揮できそうだが、軽めの内容でプラス評価にはならない。据え置いた。
クリソベリル 【B+】JRA
栗東坂路併せ。強め。
埒沿いを走る相手と併せる形で登坂。全体時計は51.4秒と早い。ラスト2F過ぎた辺りでスムーズに手前を替えるとラスト2F-1F区間は12.1秒の好ラップ。クビの使い方が上手く、アタマを大きく前に突き出すことで推進力ある走りが出来ている。元々大きな馬だが馬体に厚みがあり重厚感たっぷり。低い姿勢で体幹しっかりの安定した走り。ラスト1Fで強めに追われるも0.9秒失速したため評価を一つ下げたが、併せた相手は2馬身突き放しており、苦しそうな素振りを見せず最後まで集中して登坂した点は評価したい。
サウンドトゥルー 【A】船橋
船橋ダ単走。G前仕掛け⑤
前肢が高く上がり、後肢の回転も鋭く、推進力ある走り。前後の肢でしっかり地面を掴み、一完歩一完歩地面を押し出すように力強く走れている。高く評価したい。
サクラアリュール 【B】JRA
栗東CW単走。G前強め⑩
馬場の外目を強めに追われるも伸び一息。直線左手前も、手前が決まりきっていないようにも見えた。アタマの位置は低く、身体全身を使って活気十分ではあるのだが…。最後の最後に右手前に替えた。
サブノクロヒョウ 【ー】大井
映像なし
センチュリオン 【B-】浦和
浦和ダ併せ。G前仕掛け③
2頭併せの内。外はJBCスプリントに出走予定のブルドックボス。直線向いて1馬身先行の状態から、軽く仕掛けたブルドックボスに簡単に交わされ半馬身遅れ。本馬はしっかり仕掛けての遅れであり評価しづらい。
ダノンファラオ 【B-】JRA
栗東坂路単走。G前仕掛け。
馬場の真ん中を単走で登坂。アタマは高めで動きに覇気なく気配一息。時計も平凡。
チュウワウィザード 【B】JRA
栗東CW併せ。G前強め⑤
2頭併せの内。併せた相手は2勝クラスのテンザワールド。馬なりの相手に対して強めに追って何とかアタマ差先着という内容。時計は良いものの、通ったコースを考えると過大な評価は禁物。相手の影に隠れ動きはほとんど見えなかったが、低い姿勢で活気十分には走れている。
デルマルーブル 【ー】JRA
映像なし
ノンコノユメ 【B-】大井
小林ダ単走。G前軽仕掛け⑤
アタマが高く顔もやや左向き。クビも使えておらず脚元だけで走っている。評価しづらい。
ブラックバゴ 【ー】大井
映像なし
マースインディ 【ー】大井
映像なし
ミューチャリー 【B+】船橋
船橋ダ併せ。G前一杯④
2頭併せの外。前駆の発達が素晴らしく力強い走り。アタマは若干高めも推進力を損ねることなく走れている。併せた相手をアッと言う間に3馬身突き放す好内容。活気も十分。高く評価したい。
ロードレガリス 【A】JRA
栗東CW単走。馬なり⑧
馬場の外目を大きなフットワークて駆けた。この馬は左手前の方が得意かも知れない。直線、右手前時の走りにおいて、前脚の伸びやかさが若干物足りなく思えたが、トモの使い方は素晴らしい。回転力が豊富で、柔らかく、可動域も広い。アタマは高めも推進力を損ねない走りができている。ダート馬かと思うほどの終いのキレ味。高く評価してみたい。
JBCスプリント
2020年11月3日(火・祝)に大井競馬場で行われる『JBCスプリント(Jpn1)ダ1200m』の最終追い切り評価となります。
出走馬16頭中、追い切り動画で確認できた12頭の追い切り評価となります。
なお、本レースに出走予定のJRA所属馬および騎乗予定騎手は以下のとおり。
JRA出走予定馬 7頭
- コパノキッキング 騙5 藤田菜
- サクセスエナジー 牡6 松山
- ジャスティン 牡4 戸崎
- ヒロシゲゴールド 牡5 藤岡康
- マテラスカイ 牡6 武豊
- ミスターメロディ 牡5 福永
- モズスーパーフレア 牝5 松若
ヒロシゲゴールド 【-】JRA
映像なし
モズスーパーフレア 【B】JRA
栗東坂路単走。馬なり。
全体時計49.6秒と破格の好時計も、終いにかけてスピードダウンする内容だった点は割引。それでもラスト1Fは12.2秒と優秀なのだが…。活気十分も、スプリンターズS時ほどの状態の良さは感じない。評価は据え置きたい。
ノブワイルド 【B】浦和
浦和ダ併せ。馬なり⑤
2頭併せの外。併せた相手はB3クラスと格下も完全馬なりで1馬身半先着する好内容。脚元は若干非力も、四肢を広げて大きなフットワークで走れている。調子は悪くなさそう。
メイショウアイアン 【B-】北海道
門別坂路単走。馬なり。
身体を右斜めに構えて軸の安定しない走り。脚元もバラバラとした印象。輸送もあるため軽めの最終追い切りなのだろうが、評価できない。
トロヴァオ 【-】大井
映像なし
サブノジュニア 【B-】大井
小林ダ単走。馬なり⑤
馬場の真ん中を単走でリズム良く駆けた。キビキビとは動けているものの脚元の力強さに欠く内容。評価しづらい。
サクセスエナジー 【B-】JRA
栗東坂路単走。G前仕掛け。
馬場の真ん中やや植え込み側を登坂。右手前でラスト1F過ぎまで引っ張るも、左手前に替わってからの動きが良くない。伸びやかさは全くなく、アタマも高いため推進力が大きく上に逃げている。評価できない。
シャインヴィットゥ 【-】大井
映像なし
キャンドルグラス 【B+】船橋
船橋ダ単走。馬なり④
馬場のやや内目を単走で駆けた。クビを使って身体全身を使って走れている。脚元も力強く地面をしっかりと掴み走れている点は評価したい。
マテラスカイ 【B-】JRA
栗東坂路単走。G前軽仕掛け。
埒沿いを単走で登坂。G前軽く仕掛けて、全体時計52.5-12.2秒は十分に評価すべき時計なのだろうが、仕掛けてからの反応も薄く、何か覇気に欠ける動き。脚元も撫でるような走りで力強さを感じない。マイナス評価としたい。
ジャスティン 【B】JRA
栗東坂路単走。馬なり。
植え込み側を右手前1本で登坂。軽めの最終追い切り。時計は遅いものの、体幹はしっかりしており脚元も力強い。中間の追い切りをチェック出来ないため、ここでの評価は据え置くが、恐らく1週前にしっかり仕上げているものと思われる。状態は悪くない。当日のパドックに気を配りたい1頭。
ベストマッチョ 【B-】川崎
牧場坂路単走。馬なり。
牧場での仕上げという時点で評価し辛い。右手前1本で登坂も、少し斜に構えるようなフォームだった点は割引。またキビキビとは動けているものの、四肢の可動域も狭く、評価しづらい。
コパノキッキング 【A】JRA
栗東坂路単走。馬なり。
全体時計51.3秒で、ラスト3Fを12.5秒の一定のラップを刻み、減速することなく登坂。右手前1本で登板し、ラスト1F辺りで若干ヨレたものの許容範囲。終始リラックスした状態も集中力を保ち、力強く走れている。馬から漂う好調気配を高く評価したい。
ブルドックボス 【B+】浦和
浦和ダ併せ。G前仕掛け。
2頭併せの外。内はJBCクラシックに出走予定のセンチュリオン。G前軽く仕掛けて、併せたセンチュリオンに半馬身先着。仕掛けてからの反応鋭く、低い姿勢で力強い走り。間違いなく好調。高く評価したい。
クルセイズスピリツ 【-】大井
映像なし
ミスターメロディ 【B】JRA
栗東芝単走。馬なり②
ダートGⅠに出走するにも関わらず芝での最終追い切り。相変わらず手前を替えることができていない。右手前1本で走り切った。好時計も通ったコースはかなり内目であり額面通りには評価しづらい。ダートでデビューさせた馬だが、前後脚ともにスナップを効かせる走法から芝でこその馬に思える。調子は悪くなさそうだが、走りから左回りでこその馬と思われ、今回の舞台では少し割引が必要か。評価は据え置いた。
JBCレディスクラシック
2020年11月3日(火・祝)に大井競馬場で行われる『JBCレディスクラシック(Jpn1)ダ1800m』の最終追い切り評価となります。
出走馬15頭中、追い切り動画で確認できた6頭の追い切り評価となります。
なお、本レースに出走予定のJRA所属馬および騎乗予定騎手は以下のとおり。
JRA所属出走予定馬
- シネマソングス 牝5 池添
- ファッショニスタ 牝6 北村友
- プリンシアコメータ 牝7 岩田康
- マドラスチェック 牝4 森泰斗
- マルシュロレーヌ 牝4 川田
- レーヌブランシュ 牝3 松山
- ローザノワール 牝4 C.ルメール
レーヌブランシュ 【-】JRA
映像なし
マドラスチェック 【B+】JRA
美浦坂路単走。馬なり。
馬場の真ん中やや埒沿いを走り、全体時計50.9-12.2秒の好時計。完全馬なりで加速ラップを維持して登坂。クビを使ってリズミカルに走れている。好状態。
ナムラメルシー 【C】船橋
船橋ダ単走。G前仕掛け④
クビを一切使わない走り。鞍上がG前で気合いを付けるも走りは変わらないまま。これでは…。
マルカンセンサー 【-】大井
映像なし
プリンシアコメータ 【-】JRA
映像なし
ダノンレジーナ 【B】浦和
浦和ダ単走。馬なり。
低い姿勢を保ち、右手前で迫力十分の走り。活気十分でプラス評価とするか迷ったが、一旦評価は据え置いた。追い切り映像が確認できた地方馬の中では抜けて良く見え、当日のパドック気配に気を配りたい1頭。
シネマソング 【-】JRA
映像なし
サルサレイア 【-】JRA
映像なし
サルサディオーネ 【B-】大井
大井ダ単走。馬なり⑤
馬場の真ん中を楽に駆けさせた。軽めの内容で評価しづらいも、動きはスローで活気も不足。
サンルイビル 【-】大井
映像なし
ヨミ 【-】名古屋
映像なし
ファッショニスタ 【A】JRA
栗東坂路単走。G前仕掛け。
埒沿いを登坂し、全体時計51.4-11.7秒はかなり優秀。時計も優秀だが評価したいのは仕掛けてからの反応の鋭さ。ラスト1Fのキツいところから、鞍上が仕掛けると手前を替えて鋭く伸びた。間違いなく好調だろう。高く評価したい。
マルシュロレーヌ 【A】JRA
栗東坂路単走。馬なり。
馬場の真ん中を登坂し、時計は53.3-12.2秒。前脚の着地ポイントの近い馬だが、体幹はしっかりしており軸が一切ブレない極めて安定した走り。完全馬なりで右手前1本で加速ラップを踏み余力十分に登坂。毛艶もピカピカでかなり状態は良さそう。真っ直ぐ走れる点を高く評価できる。
ローザノワール 【-】JRA
映像なし
レイチェルウーズ 【-】船橋
映像なし
JBC2歳優駿
2020年11月3日(火・祝)に門別競馬場で行われる『JBCレディスクラシック(Jpn1)ダ1800m』の最終追い切り評価となります。
JRAが発表した本レースの出走予定のJRA所属馬および騎乗予定騎手は以下のとおり。
JRA所属出走予定馬 5頭
- カズカポレイ 牡2 菱田
- タイセイアゲイン 牡2 吉田隼
- プライムデイ 牡2 内田
- ルーチェドーロ 牡2 横山武
- レイニーデイ 牡2 岩田望
うち、追い切り動画で確認できたのは以下の2頭だけでした。
プライムデイ 【B-】JRA
美浦南W単走。馬なり④
馬場の真ん中やや内目を単走で駆けさせる軽めの内容。四肢の可動域が狭く、脚元も非力。地面を撫でるような走りで走りに力強さを感じない。ラスト1Fでも僅かに減速。評価しづらい。
ルーチェドーロ 【A】JRA
美浦南W併せ。馬なり⑥
2頭併せの外。1馬身先行の状態からゆったり直線に入ると、コーナーワークで追い付いてきた内の馬と馬体が併さる形に。直線では一杯に追う相手を尻目に、完全馬なりで1馬身突き放す好内容。コーナーで手前を替えるのが早すぎたあたり、走りに若さが見られるものの、終始低い姿勢で脚の回転の鋭いキレのある走り。四肢を大きく広げながらも、地面もしっかり掴んで走れている。ラスト1Fで手前を左手前に戻し、更に鋭く伸びた。走りの完成度は低く、まだまだこれからの馬かも知れないが活気は十分。高く評価してみたい。