《2020》セントライト記念【評価結果】―レース回顧

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追い切り評価の結果はいかに?

jamieのファン

jamie、セントライト記念の追い切り評価はどうやった?

jamie

追い切り動画で確認できたのは出走12頭中、11頭。【A】評価1頭、【B+】評価3頭。うち、【B+】の1頭が馬券内も人気馬だったのであまり参考にならなかったかも知れないね。

jamieのファン

【A】評価馬のラインハイトが4着かー。惜しかったね~。

jamie

そうだね、この馬と3着馬ガロアクリークとが入れ替わってくれていればだったね。でも、着差は開いてたし現状は力差があったかな。

jamieのファン

ほな、評価結果みていこうか。

jamie

OK!

着順馬名評価人気
1バビットB4
2サトノフラッグB+1
3ガロアクリークB-2
4ラインハイトA9
5ヴァルコスB-5
6ココロノトウダイB+8
7フィリオアレグロB3
8サペラヴィB-12
9リスペクト7
10マイネルソラスB11
11ピースディオンB+10
12ダノンファストB-6

レース回顧

勝ち時計2:15.0秒は極めて遅い。過去10年で最も遅く、過去10年の平均時計より3秒以上遅い時計。

先週の京王杯AHも過去10年で最も遅い時計であり、今の中山競馬場の芝コースはとても時計のかかる馬場状態なのかも知れない。

ペースは、前半1000m通過が1:02.6秒、後半1000mが1:00.4秒と前後半差が2.2秒差ある後傾ラップであった。

この緩いペースを作ったのは、バビット(内田博)であった。

1着 バビットについて

この馬の最大の長所はスタートの素晴らしさにある。

ゲートが開くと同時に、低く沈み込むようなフォームでロケットスタートが切れる馬

更にテンのダッシュ力もあるため、誰もこの馬に競りかけることができず、常にあっさりハナを取ることができる

抜群のスタートセンスと、テンのダッシュ力。これがこの馬の最大の強みだ。

この強みにより常に自分のペース配分でレースを進めることができる

最初の2ハロンで後続からのプレッシャーを受けない状態を作り出し、3F目(急な登坂)からペースを落とす。

坂を上り切った一番高い地点からなだらかな下りに入る4F目も12.9秒とゆったりとしたペース。

この早い段階で息を入れる

前半1000m通過が1:02.6秒とゆったりとしたペースを作ると、6F目からの長い下りを利用して徐々にペースを上げる

坂を下り切った後の平坦部分(3角~4角にかかる辺り)、皆が最後の直線に備え脚を溜めたくなる辺りで、区間ラップ最速の11.6秒を刻み後続を突き放す

この残り700m時点で2着馬サトノフラッグとは3馬身半。3着馬ガロアクリークとは2馬身リードを広げる。

4角を回り直線向いた残り約300m地点で、サトノフラッグ、ガロアクリークとの差は1馬身半。

残り200mの急坂の手前で、内田博のムチ1発でカチっと手前を替え坂を力強くかけあがり、2着サトノフラッグに1馬身半差を付けての完勝。

この馬の上り3F時計は37.0秒(4位タイ)であった。

何はともあれ、これで4連勝(うち重賞2連勝)。菊花賞でも人気の1頭にはなるだろう。

時計が遅すぎて評価が難しいところはあるが、4連勝は弱い馬ではできない芸当

全6戦オール連帯というのもなかなか立派な戦績である。

何度も言うこととなるが、この馬の最大の強みは、『抜群のスタートセンスと、テンのダッシュ力』にあると筆者は考える。

また内田博騎手が勝利ジョッキーインタビューでも言っていたが、『折り合いに苦労しない』面も、長距離の菊花賞では強い武器になる。

この勝ち時計が評価されず人気を落とすようなら…。

菊花賞本番でも面白い存在になると筆者は考える。

2着 サトノフラッグについて

序盤は中団外目の7番手からの競馬。

終始中段を追走し、長い下り坂を下り切った残り700地点から追い出しを開始

この地点で先頭を走るバビットとの差が3馬身半あったが、4角地点で1馬身半差まで詰める

直線、何とかガロアクリークを競り落とすも、最後の急坂ではバビットと脚色が同じとなり、そのまま1馬身半差を付けられての2着に終わった。

なお、このレースの上り3F最速(36.5秒)は、サトノフラッグ(2着)とヴァルコス(5着)であった。

終始外を回しての結果だったとは言え、バビットとの1馬身半差は大きい。

また最後の急坂で止まったようにも見えた。坂が得意でない可能性もある

菊花賞本番ではガクッと人気を落としそうだが、京都コースで行われる菊花賞では再度見直しが必要になるかも知れない

この辺りは追い切りで見極めていきたい

3着 ガロアクリークについて

最序盤から押して3番手のインをキープ川田騎手らしい積極的な騎乗

そのまま終始3番手のインを進み、勝負どころとなった残り700m地点(坂を下り切った辺り)で、逃げるバビットとの差は1馬身半差

上り3F時計はバビットの同タイムの37秒

最後までこの1馬身半差が詰まらず、直線で外から来たサトノフラッグに半馬身交わされての3着に終わった。

過去の追い切り映像から、この馬の持ち味は、エンジンがかかってからのギアチェンジ性能にあると筆者は考える。

すなわち、キレ味を活かすタイプであり、今回は自身の持ち味を殺して、3着に踏ん張ったこととなる。

今回のメンバーに入ると能力そのものが高かったのだろう。

コンビ2戦目であるが前目に付けることを好む川田騎手とは今一つ手があっていないようにも思える。

上原調教師は、『次走は関係者と相談して決めたい』と菊花賞参戦については明言を避けたとのこと。

この馬の次走および、騎手に注目したい。

4着 ラインハイトについて

1勝馬ということで9番人気となっていたが、最終追い切り評価で【A】を付けた馬であり、やはり調子は良かったのだろう。

テンの脚も早く、馬なりでスッと4番手のインを取れたあたり競馬のセンスを感じる。

4角地点での手応えも良く、馬券内に来るかなと思ったが直線での伸びが案外

上り3F時計は36.9秒の3位も、3着ガロアクリークに1馬身1/4差を付けられての4着に終わった。

パドックでもよく見せており調子が良かったのは間違いないと考える。

能力的にここでは足りていなかったという評価で良いかも知れない。

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