2020年9月27日(日)に中京競馬場で行われる『神戸新聞杯(G2)芝2200m』の最終追い切り評価となります。出走馬は18頭。追い切り動画で確認できた16頭の追い切り評価となります。
- ジンボ
- ターキッシュパレス
アイアンバローズ 56.0 【B】
栗東坂路併せ。馬なり。
アタマを回しながら右手前1本で登坂。荒々しい活気がある一方、気性の難しさも感じる内容。無駄な動きが多く長距離戦でどうだろうか。1馬身追走から馬なりでアタマ差前に出るもラスト1Fで僅かに失速。馬なりのままではあったが、ラスト1Fから追われた相手に追い付かれ併入した。ムダな動きが多いものの、体幹はしっかりしており走りの軸は安定。脚元の力強さをソコソコ感じる内容であったため、評価は据え置いた。
【1週前追い切り 映像なし】
イロゴトシ 56.0 【B-】
栗東坂路単走。G前一杯。
ラスト1Fまでの左手前での走りは良い動き。リズムよく好フォームで登坂。問題はラスト1Fの動き。ラスト1Fで疲れが見え始め、鞍上が追い出しを開始。右手前に戻す形になるもラスト1Fで0.5秒失速。フォームも乱れた。全体時計51.7秒と好時計もラスト1Fは13.0秒。評価できない。
【1週前追い切り 映像なし】
ヴェルトライゼンデ 56.0 【B】
栗東CW併せ。G前強め⑦
前を2馬身追走。コーナーで並びかけると馬なりでクビ差前に。そこから相手が一杯に追っても、この馬も強めに追ってアタマ差先着という内容。1週前よりかは多少良くなったが、活気面でまだ物足りずプラスには至らない気配。人気になる馬で、追い切りからは押さえが精いっぱいという評価。
【1週前追い切り B】
エンデュミオン 56.0 【B】
栗東坂路単走。G前仕掛ける。
埒沿いを単走。ラスト2Fでカチッと手前を替え、ラスト1Fから仕掛けられて加速ラップを維持した。集中して真っ直ぐ綺麗に走れている。当日のパドック気配にも注意したい。
【1週前追い切り 映像なし】
グランデマーレ 56.0 【A】
栗東CW併せ。G前強め④
2頭併せの内。1馬身追走し、直線で相手に並びかけると、「さぁ来い!」と言わんばかりに相手の方に顔を向ける。「来ぬなら行くぞ!」と言わんばかりにエンジンをかけると顔を真っ直ぐに向け、グングン伸びて7.8馬身は突き放した。クビの使い方がとても上手く、頭を低い位置に保ちながら強い前への推進力を産み出している。トモの可動域が広く、動かし方も素晴らしい。コントレイルと比較しても遜色ないしなやかさがある。極めてムダの少ない走りで、脚元も地面をしっかり掴めており力強い。走りに才能を感じる。権利取りに向けて万全に仕上げて来たことが十分伝わる内容。高く評価したい。
【1週前追い切り B+】
コントレイル 56.0 【B】
栗東坂路単走。馬なり。
埒から1頭分あけて単走で登坂。残り300mあたりで手前を替えようとするも、スッとは切替らず、5完歩ほど走ってから左手前に。スムーズさを欠いたのは割引。とは言え、前脚の動きはしなやかで弾力性ある走りは1週前と同じ。全体時計51.6秒。映像で確認できたラスト2Fは24.7-12.5秒とラスト1Fで0.3秒減速したが、問題ない仕上げ。状態は8割くらいかも知れないが3冠が最大の目的。これで良いのだろう。
【1週前追い切り A】
ディープキング 56.0 【B-】
栗東坂路併せ。一杯。
テンから飛ばしてどこまでという内容。終始併せた相手に手応え劣る内容。馬なりの相手に対して先に仕掛け、ラスト1Fからはムチを入れめい一杯に追うも半馬身遅れ。苦しくなってから手前を替えず右手前1本で登板した点は大きな割引。全体時計は良いがラスト1Fで0.6秒の失速。評価できない。
【1週前追い切り 映像なし】
ディープボンド 56.0 【B+】
栗東CW単走。馬なり⑦
鞍上は終始持ったままの軽めの内容。とは言え、ラスト1Fは馬自ら脚の回転を上げ、しっかりと加速していた。大きなフットワークで重厚感あるズッシリとした走り。パワータイプ。首の角度は良く、四肢の可動域も広い。本番を見据えた仕上げに思えた分、一つ評価を下げたが、十分プラスに値するの動き。
【1週前追い切り B+】
パンサラッサ 56.0 【B-】
栗東坂路併せ。馬なり。
終始もったままの軽めの内容。半馬身遅れの状態から、ラスト1Fから追いだした相手に、ラスト50mでスッと併入に持ち込んだが、これは相手がバテていた。この馬自身ラスト1Fは0.3秒の失速。頭を高く推進力を上に逃がす完歩が多かった点も割引。1週前が良かっただけに軽めの調整なのだろうが、この内容では評価しづらい。
【1週前追い切り B+】
ヒダーエンダー 56.0 【B】
美浦南W併せ。馬なり⑤
2頭併せの内。馬場の真ん中を通り直線へ。馬なりで併せた相手に半馬身先着。首の可動は狭く推進力にやや欠ける動きも、良い面を言うと動きにムダがない。クビの角度はよく、前脚をしっかりと伸ばし、クビと脚との連動性は高い。好時計も通ったコースを考えると時計だけで過大な評価をするのは禁物。プラス評価と迷ったが、活気面がやや不足しているように思え評価を一つ下げた。動きは悪くない。
【1週前追い切り 映像なし】
ファルコニア 56.0 【B-】
栗東坂路単走。強め。
終始促されながら登坂。ラスト1Fで仕掛けられるとグッと加速はしたが、アタマの位置が安定せず、走りの軸が安定しなかった点は割引。また終始舌を出しており、走りの余力は感じない。
【1週前追い切り B】
マイラプソディ 56.0 【B+】
栗東坂路単走。G前軽仕掛け。
埒から1頭分あけて単走で登坂。1週前追い切りで装着していたチークピーシーズを外しての追い切り(メンコは着用)。本番でもこれで臨むのだろうか。大きなフットワークは健在で走りはパワフル。頭の位置も押さえが効いている。ラスト100mまで右手前で引っ張り、そのまま登坂しそうであったため、鞍上が強引に左手前に替えた。ラスト1Fで0.2秒減速しているが、この豪快な手前の切替ロスもあるだろう。時計だけでは評価されにくいと思うが、動きはパワフルでダイナミック。映像も見ていないと買いづらい馬。ここはプラスに評価したい。
【1週前追い切り B】
マンオブスピリット 56.0 【B】
栗東CW単走。G前軽仕掛け⑩
終い重点の軽めの内容。追ってからの反応を見る限りキレのあるタイプの馬ではないものの、大きなフットワークで長く脚を使うイメージは持てる。四肢の可動域も広く、ラスト1Fの動きは悪くなく、マイナスにはしづらい動き。軽めの内容で追い切りから勝負気配は感じないが…。
【1週前追い切り B-】
メイショウボサツ 56.0 【C】
栗東坂路併せ。一杯。
ラスト2Fで左手前に替わった際、左にヨレた点は割引。その後ムチも入れて懸命に追うもラスト1Fでは1.0秒と大幅に失速。アタマが高く脚元非力な馬なりの相手にもハナ差遅れた。評価できない。
【1週前追い切り 映像なし】
レクセランス 56.0 【B+】
栗東坂路併せ。馬なり。
馬体を離した形の併せ馬。この馬は馬場の真ん中を馬なりで登坂。埒沿いを走る同じく馬なりの相手にクビ差遅れと言う内容。とは言え、前後の脚を真っ直ぐ前に出す美しいフォーム。終始リラックスした状態で弾むように駆けて、12秒台のラップを3連発。しかも加速ラップでだ。それでいてまだ余裕感じる内容。高い長距離適性を感じる。併せ馬遅れもこれは問題なく、映像から伝わる気配を重視してプラス評価とした。
【1週前追い切り 映像なし】
ロバートソンキー 56.0 【B+】
美浦坂路併せ。馬なり。
テンの1Fが最速という面白い内容。テンから12.2秒で飛ばし、道中12.9-13.0秒と息を入れ、ラスト1Fで12.4秒と再加速し併せた相手にアタマ差先着した。馬場の真ん中を通ったとは言え全体時計50.5秒は優秀。追い切りのラップから気性面で課題がある馬かも知れないが、併せた相手を抜こうとする勝負根性は評価したい。当日のパドック気配要注意の馬。きっちり折り合えうことを前提にプラスに評価してみたい。
【1週前追い切り 映像なし】
今週開催のその他重賞レース