《2020》キーンランドC【評価結果】―レース回顧

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追い切り評価の結果はいかに?

jamieのファン

jamie、今週はどうやった?

jamie

出走16頭中、【A】評価2頭、【B+】評価4頭とインフレ評価だったけど、高評価馬で3着までを独占する結果に!参考になった人もいたかも知れないね。

jamieのファン

おー、ホンマやね!人気のダイアトニックの評価が控えめで、勝ち馬のエイティーンガールや、3着に入った人気薄のディメンシオンに【B+】評価をしているのは価値が高いね!

jamie

調教評価の底力かな。追い切りだけで大きな馬券が取れる可能性があることを証明できて嬉しいよ。

jamieのファン

これを機に読者も増えてくれるよいいね!

jamie

そうだね~。ほぼ知られてないサイトだからね。Twitterでいつも、「いいね」を下さったり、楽しみにして下さっている読者が本当に支えになっているよ。これからもそういう方々と一緒に競馬を楽しんで行きたいね。

着順馬名評価人気
1エイティーンガールB+5
2ライトオンキューA2
3ディメンシオンB+9
4アスタルビーB+7
5ヤマカツマーメイドB-4
6ビリーバーB8
7ダイメイフジB+6
8ダイシンバルカンC16
9メイショウショウブB11
10フィアーノロマーノA3
11クールティアラB-15
12ショウナンアンセムB-14
13カッパツハッチB-12
14イベリスB+10
15ダイアトニックB1
16メイショウカズヒメ13

レース回顧

土曜日の15:00過ぎから降り出した雨が降り続いたのか、日曜日の札幌競馬場は朝から雨。

今年のキーンランドCは、天候は小雨、馬場状態は重で行われた。

勝ち時計1:10.6秒が早いか遅いかについては、この馬場状態で何とも言えず、コメントは差し控える。

ペースは前半34.8秒、後半35.8秒と前後半差が1.0秒前傾となるハイペース。このペースを作ったのはクールティアラであった。

1着 エイティーンガールについて

スタートから控える形で最初のコーナー時点で最後方の外。先頭からエイティーンガールまで10馬身ほど3角~4角、楽な手応えでスーッと数頭を交わしながら馬なりで上がっていく直線は大外に出し、残り300mからライトオンキューを目標に追い出しを開始。この時点で、既に先頭との差は3馬身差程度。上り最速の34.7秒の脚を繰り出し、2着ライトオンキューに1馬身1/4差を付け優勝。短距離でこの着差は完勝といって良いレベル。ラスト1Fのキレ味が全く違っていた。

最終追い切りでも良く見えた馬で調子が良かったこともあるが、こういう馬場が合っていたのかも知れない。

2着 ライトオンキューについて

スタートから古川騎手の意識はダイアトニック。何度も何度もダイアトニックの位置取りを確認していた。序盤は馬なりで中団外目にポジションを取る。3角~4角にかけて内にいるフィアーノロマーノが追いながら競りかけてきたが、相手にせず、馬なりのまま外を回り直線へ。直線に入る手前で、もう一度ダイアトニックの位置を確認し、この馬が内にいないこと確認してから追い出しを開始。

追い出しは残り250mあたりかなり脚を溜めており、古川騎手は少なくとも後ろから来る馬に差されることはないと思っていたはずだ。上り3位の35.4秒の脚を繰り出すも、エイティーンガールの想像以上にキレ味に屈する形となってしまった。

3着 ディメンシオンについて

この馬も後方から終始ライトオンキューを見るような位置取り4角の手応えも十分で、松田大作騎手は追い出しのテンポを極力遅らせ、ライトオンキューを差すつもりだったのだろう。

松田大作騎手にとって想定外だったのはエイティーンガール。4角でエイティーンガールが、ディメンシオンに被せてきたため、想定より少し早いタイミングでの追い出しになってしまったと思われる。

上り2位の35.3秒の脚を繰り出すも、エイティーンガールのキレ味には遠く及ばず、2着ライトンキューにも半馬身届かずの3着。4角の手応えは抜群で、仮にエイティーンガールがいなければ、ライトオンキューは交わせていたかも知れない。

4着 アスタルビーについて

スタートを決め序盤から出していき、クールティアラの番手からの競馬。差し有利の展開で先行し粘っての4着と本来なら価値は高いが、3着ディメンシオンとの着差は2馬身半(0.4秒差)。完敗である。

10着 フィアーノロマーノについて

最終追い切り評価で【A】評価を付けた馬。この馬についても少し言及しておく。まずやはり1200mは忙しいか…。テンで置いて行かれないように序盤から脚を使っており、追走力がライトオンキューとはまるで違っていた終始追いどおしで脚を溜めどころがなく4角で馬なりのままのライトオンキューに捲られまいと、更に脚を使い、直線半ばで脚がなくなってしまった。

決して調子は悪くなかったと思うので、腹をくくって「差す」競馬に徹していればまた違う結果になっていたかも知れない藤岡康太騎手の意識は序盤前目のポジションを取る意識だった

15着 ダイアトニックについて

完全に枠に泣かされた。武豊騎手も最序盤から意識は外にあり、何とか外目にポジションを取ろうとするも、流石の名手もこの枠から思ったようなポジションが取れない。序盤のポジション取りにパワーを使い(実際に他馬とかなりの回数馬体が接触していた)、4角時点で手応え怪しく、直線向いた時点で脚はほぼなかった。エイティーンガール、ディメンシオンより後ろの位置からの追い出しとなり、最後は追わずの15着に終わった。

ここからは個人的な意見となるが、このレースは枠順・馬場状態を理由に度外視したいと考えており、これでスプリンターズSで人気が落ちるようならかなり面白い存在になりそう。この馬の最終追い切り評価は、身体が重く見え本仕上げに思えなかったために据え置き評価の【B】としたが、個人的にはこの馬のスプリント能力は信じて疑っていない

キーンランドCが『外枠有利』、『差し有利』な理由について

終わってみれば、上位1,2,3着馬はみな中団より後ろにいた馬。かつ外目にいた馬。

掲示版に載った5頭はみな6枠より外の馬たちだ。

Twitterのフォロワーの方から、このレースは外枠有利との情報をいただいた。

私はデータ派ではないのでこういった情報はありがたい。ただデータを基に馬券を買うことはほぼない

そのデータが、なぜそのような偏りを産みだしているかを自分自身で納得してからでないと馬券が買えないからである。

この章のタイトルとした”キーンランドCが『外枠有利』、『差し有利』な理由について”の筆者の見解は以下である。

外枠有利な理由

外枠が有利な理由を述べる前に、内枠が不利な理由について見解を述べる。

  • 札幌開催が進み(最終週の1週前で)、内目の馬場状態が悪いこと。
  • 各馬の意識が外目(芝状態の良いところ)にあり、内がごちゃつくこと。
    ⇒ これでパワーを使い体力を消耗すること。

このレースにおいては上記2点の理由から、多少の距離ロスがあったとしても、スムーズにレースを進めることのできる外枠の方が有利という仮説に至っている。

筆者はこの手のデータを検証する時間が取れない現状なのが残念だが、機会があれば検証してみたい。

差し有利な理由

先行馬が不利な理由については、「札幌競馬場が平坦コース」であることが理由なのではないかと考えている。コースに起伏があるコースは、ある意味で息が入るところができる。平坦という言葉は一見楽に聞こえるかも知れないが、ペースを作る馬たち(先行馬)にとっては意外と厳しいコース形態なのではと考えている息の入りづらいスプリント戦においては尚更だ。スプリント戦における、この時期の札幌競馬場は先行馬にとって鬼門なのかも知れない。

淀みない展開に息が持たないのである。

結果、前が崩れ「差し馬」が台頭する。そんなシナリオになっているように思える。

いずれにせよ、キーンランドCは、データ上『外枠有利』、『差し馬』有利の傾向があるのは事実であり、来年もまた覚えておいて馬券等に活用してみたい。(って、言っておきながら、結局は「追い切り」と「パドック」だけで買ってしまいそうですが笑)

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