2022年1月16日(日)に中山競馬場で行われる『京成杯(G3)芝2000m(別定)』の最終追い切り評価となります。
出走馬は16頭。追い切り動画で確認できた15頭の追い切り評価となります。
- フジマサフリーダム
アライバル 56.0 【B】
美浦南W単走。馬なり④
前脚でしっかり地面を掻き込む力強いフットワーク。クビを大きく動かし活気も十分。1週前の追い切りでは、内にギュッと力が凝縮されるような力強さは感じなかったが、最終追い切りでグッと良くなった。手前替えなどを見ていると、あまり器用な馬ではなさそうだが、それを補うパワフルさがある。中山でも問題なさそうだ。
評価は据え置きましたが、【B】評価の中では上位の1頭です。
ヴェールランス 56.0 【B】
栗東CW併せ。G前強め④
藤岡祐騎手が騎乗。2頭併せの内。前を2馬身追走から直線強めに追ってクビ差遅れという内容。肩の出が悪く前肢の伸びやかさ一息も、後肢のバネ感は十分。力強く地面を蹴って走れている。
内目で強めに追ったとは言え、時計は優秀です。時計だけで評価するとアライバルと大差ありません。また併せた相手が古馬2勝クラスのスパイラルノヴァであったことを考えると、遅れもさほど気になりません。
ヴェローナシチー 56.0 【B】
栗東坂路併せ。G前一杯。
相手の後ろから、途中で横に出し交わそうとする実践を想定した追い切り。ただ意図に反して動き一息。肩ステッキを入れるも反応薄く、逆に相手に1馬身突き放された。併せた相手は3歳未勝利馬であり、最終追い切りだけならマイナス評価が妥当。それでも据え置いたのは、1週前追い切り。好時計で古馬2勝クラスを2馬身突き放していた。ギリギリの据え置き評価。
ほぼ1週前追い切りでの評価です。決してキレるタイプの馬ではありませんが基礎スピードは高そうです。一定の評価はしたいと思います。
オディロン 56.0 【B-】
栗東坂路併せ。馬なり。
馬場の真ん中を登坂。馬に気分に任せただけの軽い内容。時計は56.6-13.6秒だ。柔らかくリラックスして真っ直ぐ走れているのだが、アタマの位置が右前脚の上にあり、やや斜に構えたフォームとなっている点は割引き。
オニャンコポン 56.0 【A】
美浦坂路単走。G前仕掛け。
菅原明騎手が騎乗。体幹しっかりの好フォーム。クビを真っ直ぐ縦に振り、真一文字に馬場の真ん中ややラチ側を登坂した。手前替えもスムーズで、区間ごとに0.7→1.0→0.8秒ずつ加速する美しいラップ。これをラクラクと出せてる。毛艶もよく馬体もふっくら見せている。
このメンバーの中では抜けて良く見えます。
サンストックトン 56.0 【C】
美浦南W併せ。一杯⑥
3頭併せの内。外を2馬身、中を1馬身追走し、3頭雁行状態でコーナーを回ってくる。直線向いて馬体が並ぶも、馬なりのままの相手に早々に置いて行かれてしまう。その後、鞍上が懸命に馬を鼓舞するも、力なく1馬身遅れ。評価できない。
タイセイディバイン 56.0 【B】
栗東坂路併せ。G前軽仕掛け。
松若騎手が騎乗。ラチ沿いの相手を1馬身追走。ラスト1Fから軽く仕掛けるも、馬なりのままの相手を交わしきれず併入。推進力が上に逃げる完歩も多く、ゴール直前で手前を戻すなど割引要素は多いも、飛びの大きいフットワークで、クビを大きく動かし活気十分。伸び代感じる走り。評価は据え置いた。
併せた相手は、3歳未勝利馬のエストレアブランカでした。
テラフォーミング 56.0 【B-】
美浦南W併せ。馬なり⑧
石川裕騎手が騎乗。2頭併せの内。前を1馬身半追走し直線へ。持ったままで相手を1馬身突き放していたものの、手前がなかなか決まらなかった点は割引き。クビに硬さが見られ動きの伸びやかさに欠ける動き。評価しづらい。
併せた外の相手は3歳1勝クラスのカブラヤジョウでした。
テンダンス 56.0 【B+】
栗東坂路単走。G前軽仕掛け。
和田騎手が騎乗。雪の積もる部分を避けラチ側を登坂。前脚をピンと突っ張って走るフォーム。前後の伸縮運動が鋭く、クビの使い方と肩関節の柔らかさが相まって、推進力を前に前に伝える走り。迫力十分。ラスト1Fで少し疲れが見られ、鞍上に軽く仕掛けられるも0.1秒の失速。疲れてからも最後まで集中して走れている。高く評価したい。
トゥーサン 56.0 【C】
栗東坂路併せ。馬なり。
軽めの内容。適度な気合乗りを見せ、加速ラップは踏めているものの、時計は遅く54.0-12.5秒。また上体が高く、何かバラバラとした走り。完歩も小さい。ラチ沿いを走る相手を追走しクビ差先着も、評価できない。
併せた相手は古馬2勝クラスのジャッカルでした。紅一点。頑張って欲しいです。
トーセンヴァンノ 56.0 【B-】
美浦南W単走。馬なり⑦
連闘のため軽め。四肢の可動域は広めで関節の柔らかは感じるも、脚元が非力で迫力に欠ける動き。評価しづらい。
ニシノムネヲウツ 56.0 【B-】
美浦南W併せ。G前仕掛け⑤
内田騎手が騎乗。2頭併せの内。この馬は左手前での走りが下手。動きはスローで馬体も太く映る。そのせいもあるのか、ゴールを過ぎてもしっかり走らせ負荷をかけていた。3馬身追走から併入という内容も、相手もさして動けていなかった。評価しづらい。
併せた外の相手は3歳1勝クラスのトーセンキャロルでした。
ホウオウプレミア 56.0 【B-】
美浦南W併せ。G前強め⑥
岩田康騎手が騎乗。3頭併せの内。外を3馬身、中を2馬身追走し、ショートカット気味にコーナーを回り、直線で3頭馬体が並ぶ。外の相手が先に抜け出しを図るも、仕掛けてゴール前で追い付き併入という内容。四肢の可動域が狭く、鞍上の肩ステッキに対する反応も鈍い。直線向いてからの手前替えのタイミングも悪く、評価しづらい。
外は愛知杯に出走予定のクールキャット、中は3歳1勝クラスのサーマルウインドでした。
ルークスヘリオス 56.0 【B-】
美浦南W併せ。G前仕掛け④
1馬身追走から直線向いて並び掛ける。脚元は非力で推進力に欠ける走り。G前仕掛けるも、ほぼ馬なりの相手と併入した。評価しづらい。
ロジハービン 56.0 【B】
美浦南W併せ。馬なり④
2頭併せの内。クビを大きく振って身体全身を使ったフットワーク。前脚は高々と上り動きしなやか。手前替えがぎこちなく、相手の方に顔が向けるなど、走りに幼さが垣間見られたもののスケール感ある走り。馬なりのまま、軽く仕掛けた相手と併入した。
併せた外の相手は古馬2勝クラスのモーソンピークです。評価は据え置きましたが、【B】評価の中では上位の1頭です。