2021年11月20日(土)に東京競馬場で行われる『東京スポーツ杯2歳S(G2)芝1800m』の最終追い切り評価となります。
出走登録は14頭。追い切り動画で確認できた12頭の追い切り評価となります。
- スターズオンアース
- ユキノオウジサマ
木曜日以降、追い切り動画アップされるようなら記事に追記いたします。
アサヒ 55.0 【B】
美浦南W併せ。馬なり⑥
2頭併せの内。前を1馬身追走し、ゆったりと直線に入ってくる。直線は馬自らがギアを入れスッと1馬身前に。ギアを入れてから一瞬で相手を抜き去る脚は目を引くものがあった。その後は、追った外の相手に半馬身差まで詰められる形でフィニッシュ。動きの迫力としては物足りず、直線入口で相手の方に顔を向け集中力欠く内容だったため、評価は据え置いた。
ただ、この馬は強い馬と闘ってきており能力ある馬だと思っています。パドックも良く見せる馬です。当日パドックで評価を上げることも視野に入れておきたいと思います。
アルナシーム 55.0 【B+】
栗東CW単走。馬なり⑤
ストライドはそれほど大きな馬ではないものの、後肢の踏み込みが深く四肢の可動が滑らか。クビの角度も良く、グビの大きな振り子運動により、しなりある走りができている。体幹もしっかりしており、とても雰囲気の良い馬。毛艶も良く好調だろう。高く評価したい。
動きの質はとても高いのですが、ストライドが決して広い馬ではなく、この走法で府中の長い直線が合うかを考えた際、少し微妙に思えたため、一つ評価を下げました。
イクイノクッス 55.0 【B-】
美浦南W併せ。馬なり③
3頭併せの中。内に1馬身先行し、外を2馬身追走するカタチでコーナーを回ってくる。直線向いて外の相手に並び掛けるも、馬なりのままの外の相手に突き放されて1馬身遅れ。追う内の相手には1馬身半先着していたが…。動きに際立つものなく評価しづらい。
新馬戦を好時計で2着を6馬身千切って圧勝。このレースの3着馬サークルオブライフがアルテミスSを制したことで人気必至の馬ですが、私は割り引きたいと思います。
グランシエロ 55.0 【A】
美浦南W単走。馬なり⑨
とても大きなフットワークで走る馬。1完歩の大きさはメンバーの中では抜けた存在。軽めの内容で上半身をほとんど使っていなかったが、脚力だけでスーッと平行移動するかのような走り。本気で走らせておらず余力十分の内容。ラクラクと推進力ある走りができている点は評価したい。
スタートに課題のある馬ですが、大きなストライド走法からは府中は最適な舞台でしょう。内枠より外枠の方が望ましいと思います。
スカイフォール 55.0 【B- 】
栗東CW併せ。馬なり⑧
2頭併せの内。外の相手を1馬身追走し直線に入ってくる。口をパクパク開きながらの走りであった点は割引き。また、直線で逆手前になった点も割り引きも、右手前に勝る走りは府中の舞台は悪くないかも知れない。馬なりで、追う外の相手と併入はしていたが、他に良く見える馬も多く、評価は下げた。
ダンテスヴュー 55.0 【B-】
栗東CW併せ。G前仕掛け⑧
手前が決まらずコロコロ替えながらの走り。重心の低い好フォームで走れているだけに、この手前が決まらない走りにより、推進力を前に上手に伝えきれていない点はとても勿体なく感じる内容。伸び代感じる馬も、評価は割り引いた。
テラフォーミング 55.0 【B】
美浦南W併せ。G前仕掛け⑧
3頭併せの外。前を1馬身追走し直線に入ってくる。直線向いてもまだ1馬身前。そこから馬みずから首をグッと下げ、手前を替えて急加速。そこそこ動けている中の相手に対してあっさり1馬身先着した。右手前に替わった直後は、2度ほどフワッと推進力を上に逃がす完歩が見られた辺り、走りの完成度は低いも、荒々しい活気を見せ、前脚を大きく前に突き出して伸びやかに動けている。評価は据え置くも何か不気味な1頭。
人気がなさそうで必ず押さえたいと思う馬です。
テンダンス 55.0 【A】
栗東坂路単走。馬なり。
馬場の真ん中に入ってくる。ラスト2Fで綺麗に手前を替えると、低い重心を保ちつつ、前脚しっかり前に投げ出し真っ直ぐに登坂。この馬の特徴かもだが、前から見ると前脚がややハの字に見えるフォーム。前脚は完全に真っ直ぐ前に出せている訳ではない。ただその前脚をムチのようにしならせスナップを効かせて走れている。ブレずに真っ直ぐ走れいてる点を高く評価したい。
正直言うともう少しトモにパワフルさが欲しかったものの、軽めの内容であり、これは目をつぶりたいと思います。
デリカテス 55.0 【C】
栗東坂路単走。馬なり。
入れ込み気味に馬場の真ん中に入ってくる。鞍上は終始手綱を絞り気味。アタマが高かったのはこのせいもあるだろう。ラスト1Fで手綱を緩めて走らせるも力なく失速。ラスト1Fでは0.5秒失速し、ラスト1F時計13.2秒。評価できない。
トーセンヴァンノ 55.0 【B-】
美浦南W併せ。G前仕掛け⑧
2頭併せの内。前を2馬身追走しコーナーに入ってくる。コーナーに入るまでの動きはキビキビとスピード感ある動きだったが、直線向いて右手前に替わってからの動きが案外。しっかり追うも、馬なりのままの外の相手にあっさり交わされ1馬身遅れ。最後に尻にステッキ入れて気合いを付けられていた。評価しづらい。
ただ外の相手もそれなりに動けていました。
ナバロン 55.0 【C】
栗東坂路単走。馬なり。
ラチ沿いを走る相手を1馬身追走。アタマが高く推進力を上に逃がすフォーム。なかなか前に推進していかず、相手がまだかと振り返る仕草。走りの軸も安定せず、ラスト100mで手前を戻した点も割り引き。時計も遅く評価できない。
レッドベルアーム 55.0 【B+】
栗東CW併せ。G前軽仕掛け⑦
2頭併せの内。前を1馬身追走し直線に入ってくる。外の相手との手応えの違いがコーナー手前から分かるほど。胸前の筋肉の発達がめざましく、心肺機能の高さを馬体から伺いしることができる。ボリューミーでパワフルな馬体であるにも関わらず、弾力性ある滞空時間の長い弾むような走りで好時計。追う相手を尻目にラクラクと1馬身先着した。重心が少し高めで、最後に馬自ら緩めた分、一つ評価を下げた。
府中の長い直線を考えると、この馬とグランシエロが合うようにも思えます。