2021年9月12日(日)に中京競馬場で行われる『セントウルS(G2)芝1200m(別定)』の最終追い切り評価となります。
出走馬は17頭。追い切り動画で確認できた15頭の追い切り評価となります。
- ジャスティン
- レッドアンシェル
カレンモエ 54.0 【A】
栗東坂路併せ。馬なり。
最終追い切りは軽めの調整。相手に合わせ、持ったままで併入という内容。1週前に猛時計を出しており、いつでも動ける状態だったとは思うが、最後まできっちり鞍上の指示を待ち、ムダに脚色を強めることなく、きっちり併入できた点を評価したい。状態面・精神面ともに文句なし。
クリノガウディー 56.0 【B】
栗東坂路単走。G前仕掛け。
右へ左へ蛇行しながらの安定しない走り。この馬の悪い癖は改善されていない。ラスト1Fで左手前に替えてからの走りも、進行方向に対して身体が右斜めに向いており、鞍上が真っ直ぐ追えない構え。各区間ごとに1秒以上ずつ加速し、ラスト1Fのスピード感は十分なのだが…。評価は据え置いた。
この馬の56㎏は魅力です。
シゲルピンクルビー 52.0 【B】
栗東坂路単走。馬なり。
ピッチ走法でキビキビとした走りでありながら、前捌き柔らか。ラスト100mで手前を替え、ゴールに向かうに連れ、加速度合いを増すラップを踏めている点は評価できる。ただ、全体時計は54.0秒と平凡で、この馬なら、これくらいは普通に出せるという見方もできる。評価は据え置いた。
追い切り映像はありませんでしたが、1週前の坂路ではラスト1Fで1.0秒と大きく失速していました。100%の仕上げには思えませんでした。
シャインガーネット 54.0 【B-】
美浦南W単走。馬なり⑦
クビの使い方が悪く推進力を上に逃がす走り。全体的に動きもこじんまりとしている。ゴール付近で手前も戻した点も割引。評価しづらい。
ジャンダルム 56.0 【B-】
栗東坂路併せ。馬なり。
前の馬の真後ろを追走し、残り2F目で馬場の真ん中を出して交わしにかかるも、ハナ差届かず僅かに遅れたか…。毎度迫力ある動きをみせてくれて高い評価を付けることの多い馬だが、今回は少し重心が高く脚元の力感薄く迫力に欠ける内容。とは言え、手前の切替等は極めてスムーズで、見方を変えれば力みなくリラックスして走れているとも取れる。評価の分かれるところかもだが、仕上がり途上と判断し、評価は割引いた。
シャンデリアムーン 54.0 【B-】
美浦坂路単走。馬なり。
手前を替えることなく左手前1本で登坂したことを除けば、一定のリズムでキビキビと動けており、集中した走り。この馬なりに動けており、調子は悪くなさそうではあるのだが、馬なりだったとは言え、ラスト1F時計12秒台後半はやはり少し物足りない。評価は割引いた。
タイセイビジョン 56.0 【C】
栗東CW単走。強め⑨
鞍上はコーナーから馬を鼓舞。直線でも一定のリズムでクビを押し続け、鼓舞し続けるも、ところどころフワッと推進力が上に逃げるシーンを見せ、思ったように伸びていない。1週前と比べる毛艶はよくなり上昇傾向にはあると思うのだが…。動きに伸びやかさもなく評価できない。
1週前も栗東CWで単走追い。ここではコーナーの一番深いところを回り6F 79秒前半、あわや78秒台という猛時計でしたが、ラスト3F時計は物足りず後半の迫力は欠く内容でした。
ナランフレグ 56.0 【B+】
美浦南W単走。馬なり⑥
低い姿勢を保ちコーナーを回ってくる。コーナーで馬場に脚を取られてしまい走りのリズムを崩すも、力みのないリラックスした走りに好感が持てる。四肢の可動は滑らかで、トモでしっかり地面を蹴って走れており、毛艶も良好。調子が良さそうな1頭だ。プラスに評価してみたい。
中1週という臨戦過程で最終追い切りは軽めの内容。馬は全く本気を出して走っておらず、時計は参考外で良いという判断。左回り中心に良績を挙げ、持ち時計も持っています。人気も無さそうで、差し馬が台頭するレース展開になるなら面白い1頭です。
ピクシーナイト 54.0 【A】
栗東坂路併せ。馬なり。
右手前1本で相手を2馬身突き放す圧巻のパフォーマンス。併せた相手はこの馬の迫力に押されて、怯みながらラチ沿い逃げるありさま。手前を替えようとして替えれなかった点は割引きも、クビの使い方に少し硬さは見られるも、それを補う脚元の力強さと活気。パワフルに迫力あるフットワークで走れている。1週前追い切り含め、高く評価したい。
1週前追い切りは栗東坂路でG前強めに追ったとは言え、全体時計49.9-11.9秒の好時計。ここでも併せた相手を寄せ付けず2馬身先着。2週続けてこれだけ動けているのはよほど調子の良い証拠でしょう。
ベストアクター 56.0 【C】
美浦坂路併せ。馬なり。
2頭併せの内。ラチ沿いを走る相手と、ピタリと馬体を併せて登坂。アタマが高く、クビが前に出ない走法は割引。そのため推進力が前に向かっていかない。抑え気味の内容であったとは言えラスト1Fは12.9秒。評価できない。
ボンボヤージ 54.0 【B-】
栗東P単走。馬なり⑩
ポリトラック馬場の一番深いところを弾むようなフットワークで回ってくる。動きにもう少し柔らかさは欲しいも、集中した走りで、この馬なりに四肢を大きく広げ身体全身を使って走れている。ゴール付近で右手前に戻した点は気になったが、切替はスムーズ。毛艶の良さは一息で、ポリトラックでの最終追い切りも割引き。評価は割り引いた。
メイショウチタン 56.0 【C】
栗東CW単走。G前強め⑥
右手前でコーナーを回ってくるまではキビキビとした走りで悪くなかったが、直線向いて手前を替えてからの走りが冴えない。手前替えが嫌だったのか、手前を替えた後は顔をクビを左に傾げるようなフォームとなり、鞍上が追いづらいフォーム。それだけならまだしも、残り100mで手前を戻すとやる気ない走りで失速。鞍上も走る気をなくしたことに気づき、懸命に追うも、終いに欠けて減速。評価できない。
ラヴィングアンサー 56.0 【B+】
栗東坂路単走。G前仕掛け。
ラチ沿いを登坂。アタマはやや高めも、体幹しっかりの重厚感あるフットワーク。鞍上の指示に忠実でありながら活気も十分。全体時計、終いのキレ味ともに優秀。高く評価してみたい。
netkeibaの想定オッズだとブービー人気ですか…。年齢は重ねていますが、爆穴ならこの馬かも知れません。
ラウダシオン 57.0 【B+】
栗東CW単走。G前強め。
鞍上の指示にしっかり従い、鋭いギアチェンジを見せている。普段あまり追い切りで良く見せない馬が、今回は馬体をふっくら見せ、いつになく動けている。走りに集中できている点含め、高く評価しておきたい。
1週前も計測誤りではないかと思うほどの好時計。全体時計78秒台前半で、ラスト1Fが11秒台後半。ステッキを入れられるなど、少し重たい動きに見え、額面ほどのスピード感は感じはしなませんでしたが、ここでも一定のリズムでクビをしっかり前に突き出し走ることができていました。
この馬は、2週とも単走追い。併せ馬なしです。この追い切りからも分かる通り、この馬は自分のリズムで気分よく走りたい馬。枠順、同型との枠の並びはチェックしておきたいところです。
レシステンシア 54.0 【B】
栗東坂路単走。馬なり。
顔が真っ直ぐ向かず、鼻先が左前脚の上に置く状態。右手前の時は何とかバランスが保たれていたが、左手前に替わると重心の比重が左に移り、大きく左に斜行。これは割引。その後は鼻先を右前脚の上に置くよう、馬自らが補正していたが、身体の向きは斜めになっている。この走りでありながら、ラスト2Fを馬なりで24.2-11.9秒で走れるあたり、能力はやはり非凡。評価は据え置いた。
この馬はいつも追い切りで良く見せてくれる馬で、能力ある馬であることは間違いないのですが、今回は過去に見た中ではもっとも良く見えず、この評価としました。私個人は多分馬券には含めますが、この馬を軸で買いたいとは思いませんでした。