本記事は、2021年7月31日(土)に行われる新馬戦の追い切り評価をまとめた記事となります。
レースによっては、出走馬のうち、ほとんど追い切り動画が公開されていないレースもあります。
そのため、本記事では、追い切り動画で確認できた馬については、A、B+、B、B-、Cの5段階評価を行いますが、各馬の追い切り詳細については省略いたします。ただ、各レースごとに、「追い切り注目馬」だけ短評を記載いたします。
12:10 函館5R 芝1200m
出走馬9頭中、全馬の追い切り動画がありました。
A評価馬
5.カミゴエは、とても柔らかで良い動きをする馬です。札幌ダートコースで追い切りでした。かなり前にいる馬を追走し、綺麗にコーナーリング。直線は強めに追われ、2馬身先着しました。時計は出ていませんが、動き柔らかく弾力性あるフットワークで、手前の切替もスムーズ。とても完成度の高い走りをしています。高く評価したいと思います。
B+評価馬
1.グランパドゥシャは、函館芝コースでの追い切りでした。5F時計が63.0秒、ラスト1F時計11.5秒は、通ったコースを考慮してもかなり優秀な時計。この時計だけで十分勝ち負けできる能力があることが分かります。表記は単走でしたが、かなり前には他厩舎の馬が。流石に追い付けませんでしたが、これを交わそうとする勢いがありました。動きも新馬としては集中力があり、完成度の高い走り。プラス評価です。
その他注目馬
B評価の中から、筆者が馬券に組み込んでみたいと思う馬から順に述べていきます。
7.セレブは、函館芝コースで2頭併せの内。外は同レースに出走するヴィオレントアズルでした。相手と終始馬体を並べて走り、最後は併入。全体時計は63秒台後半、ラスト1Fは11秒台後半と上々です。この馬は右手前が得意なのでしょう。直線入ってからの手前替えがきこちなく、左手前に替わってからの走りは伸びやかさを欠き、これが原因で抜け出そうとするも、最後は相手に追いつかれていました。右手前の走りはコーナーリング含めてとても良かっただけにとても残念です。名前のとおり、雰囲気のある馬で、今後良くなってきそうですが、今回はこの評価とします。
セレブはとても雰囲気のある馬でパドック気配は注目したいと思います。
2.ヴィオレントアズルは、函館芝コースで2頭併せの外。内は同レースに出走するセレブでした。時計は出ているのですが、終始顔を相手の方に向け集中力に欠ける走り。クビの使い方にも硬さが見られます。動き自体は併せたセレブの方が良いのですが、外を回して併入したことを考えると、今回はセレブと同等の評価をしても良いかも知れません。
セレブの方を上位に取りたいです。
追い切り評価(まとめ)
人気 | オッズ | 評価 | 馬名 |
---|---|---|---|
1人 | 3.5倍 | B+ | 1.グランパドゥシャ |
2人 | 4.3倍 | B | 8.ソリッドグロウ |
3人 | 5.6倍 | C | 3.オクシデンタル |
4人 | 5.8倍 | A | 5.カミゴエ |
5人 | 10.2倍 | B | 2.ヴィオレントアズル |
6人 | 10.7倍 | B | 7.セレブ |
7人 | 12.2倍 | C | 6.ブエナディオサ |
8人 | 30.8倍 | B- | 9.ペイシャガルボ |
9人 | 64.2倍 | B- | 4.イーサンカレラ |
12:25 新潟5R 芝1600m
出走馬17頭中、10頭の追い切り動画がありました。
A評価馬
8.オラヴェリタスは、馬格があり脚長の馬体の馬です。ファーストインプレッションは、「なんじゃこの馬は?」という感想。栗東芝コースの外目を走り、全体時計が77秒台後半、ラスト1Fが11秒後半は、かなり優秀な時計です。これを完全馬なりでラクラクと計時しているあたり少し積んでいるエンジンが違うような気がします。後肢の脚力もつよく、蹴り出す角度も良いのでしょう。とても推進力ある走りができています。直線序盤はなかなか手前を替えず、騎乗した鮫島克騎手も、何度も脚元を確認していたあたり、現状は右手前に勝る馬なのかも知れません。ただこれは、今回の新潟の舞台を考えると悪くありません。直線半ばで左手前に替わりましたが、そこからの走りも悪くなく、寧ろ伸びのある良い走りでした。少し楽しみな1頭です。
この馬の単勝オッズ12.5倍は、かなり妙味を感じます。
B+評価馬
12.プラニエータは、新潟の舞台と同じ左回りの美浦坂路の緩いコーナーを逆手前で入り、直線に入っても手前を替えたためまた逆手前。これは気になるものの、体幹しっかりの柔らかなフットワーク。完成はまだ先も、今後伸びるであろう高い素質を感じます。走りの幼さから【B】評価が妥当かも知れませんが、将来性を評価してプラスにしたくなる1頭です。
4.シゲルツキミザケは、栗東坂路での併せ馬でした。併せた相手は3歳未勝利馬でしたが、綺麗な加速ラップを踏み、アタマ差先着。残り300mあたりで豪快に手前を替えると、ラスト200mから鞍上の見せムチに素早く反応し、活気十分に真っ直ぐ走った点を評価したいと思います。
9.ラニュイエトワールは、美浦の南Wコースを単走での追い切りでした。スピード感十分にコーナー深く回ってきます。直線向いての手前替えで、若干スムーズさを欠きましたが、低い姿勢を保ち、クビを上手に使ってリズミカルに気分良さそうに、最後まで馬なりで駆けました。活気十分で、身体全身を使った完成度の高い走り。プラスに評価したいと思います。
その他注目馬
16.ルクスラピッドは、追い切り映像はありませんでしたが、3週続けて栗東坂路でラスト2Fを24秒台→12秒台前半の素晴らしいラップを踏めている点は見逃せません。全体時計は標準的ですが、パドック気配は注意したい1頭です。
5.ロードバルドルは、美浦の芝コースでの併せ馬でした。併せた外の相手は2歳新馬のコンシリエーレ。相手には半馬身遅れはしたものの、この馬自身計時した時計は優秀で前脚を高く上げキビキビとした走りで悪くありません。本当にこの人気なら確実に押さえたい1頭です。
追い切り評価(まとめ)
人気 | オッズ | 評価 | 馬名 |
---|---|---|---|
1人 | 4.2倍 | B+ | 9.ラニュイエトワール |
2人 | 5.8倍 | B | 3.ソリスルクス |
3人 | 6.0倍 | - | 10.ショウナンアメリア |
4人 | 9.0倍 | B+ | 12.プラニエータ |
5人 | 12.7倍 | A | 8.オラヴェリタス |
6人 | 13.4倍 | B- | 6.シエロフェイス |
7人 | 14.7倍 | B+ | 4.シゲルツキミザケ |
8人 | 16.0倍 | - | 16.ルクスラピッド |
9人 | 19.7倍 | B | 2.マエマエ |
10人 | 26.5倍 | - | 13.ラブカヒルー |
11人 | 32.9倍 | B- | 14.ランコントル |
12人 | 41.2倍 | B- | 11.メジャークオリティ |
13人 | 44.7倍 | - | 17.デュアルパーパス |
14人 | 55.5倍 | - | 7.ビービーピーカブー |
15人 | 68.4倍 | B | 5.ロードバルドル |
16人 | 97.9倍 | - | 1.ピオニール |
17人 | 116.1倍 | - | 15.スターオブフェイス |
12:55 新潟6R 芝1200m
出走馬18頭中、4頭の追い切り動画がありました。
本レースについては、追い切り評価の結果だけを掲載したいと思います。
追い切り評価(まとめ)
人気 | オッズ | 評価 | 馬名 |
---|---|---|---|
1人 | 5.3倍 | - | 14.ミツカネムーン |
2人 | 5.6倍 | - | 10.ザンゲツ |
3人 | 6.1倍 | B | 13.タイセイフェイバー |
4人 | 7.8倍 | - | 3.ロッホローモンド |
5人 | 8.7倍 | B | 4.ジャスティンヴェル |
6人 | 9.8倍 | - | 2.テーオースパロー |
7人 | 20.5倍 | - | 5.ララパラプリュイ |
8人 | 22.4倍 | B- | 11.シゲルハンマー |
9人 | 26.3倍 | B | 16.チューウィー |
… | … | … | (以下、省略) |
少しだけ感想を
追い切り動画を見て買ってみたいと思う馬はいませんでしたが、追い切り時計から気になる馬は、2.テーオースパローです。7/21(水)の栗東CWでの1週前追い切り時計が優秀で、7/24(土)にも早い時計を出す意欲的な調整過程が目に付きます。パドック気配は注意したい1頭として挙げておきたいと思います。