本記事は、2021年7月25日(日)に行われる新馬戦の追い切り評価をまとめた記事となります。
レースによっては、出走馬のうち、ほとんど追い切り動画が公開されていないレースもあります。
そのため、本記事では、追い切り動画で確認できた馬については、A、B+、B、B-、Cの5段階評価を行いますが、各馬の追い切り詳細については省略いたします。ただ、各レースごとに、「追い切り注目馬」だけ短評を記載いたします。
12:15 函館5R 芝1800m
出走馬8頭中、7頭の追い切り動画がありました。
A評価馬
もっとも良く見えたのは、2.オディロンです。表記は単走追いでしたが実際は併せ馬。外を走る馬を1馬身追走から、相手をまったく寄せ付けず5馬身以上突き放す好内容。コーナーをショートカット気味に回ったとは言え、見栄えの良い内容です。クビを使って推進力ある走りで、手前の切替も極めてスムーズ。四肢の可動域十分に、地面をしっかり掴んで走るパワフルなフットワーク。時計は出ていませんが高く評価したいと思います。
B+評価馬
1.アリシアンは、前を1馬身追走から馬なりでクビ差先着。手前の切替はスムーズで四肢の可動域も十分で、馬場の8分どころを走ったことを考慮すると終いは優秀な時計です。手前の切替もスムーズで、大きく伸びやかな動き。あまり割り引くところのない完成度の高い走りで、1番人気も頷けます。
4.シンティレーションは、ピッチ走法の馬。四肢の可動域は広くないものの、全体時計63秒台後半。ラスト1Fは11秒台後半と極めて優秀な時計が出ています。馬場の7分ところを通っておりこの時計は評価すべきでしょう。しかし、よくこの走法でこれだけ早い時計が出せるなという印象。能力は高そうです。G前軽く仕掛けて内の相手をラクラクと1馬身突き放し、力の違いを見せつけていました。
その他注目馬
ここでは、マイナス評価とした人気馬について述べたいと思います。
8.トップキャストは、コーナーを逆手前で走り、直線も最後で手前を戻すなど走りが荒削りです。直線向いても顔を相手の方に向け相手を威嚇し、気性面の幼さも見せました。それでもこの人気になるのは、かなり優秀な時計が出ているからでしょうが、この能力が発揮できない可能性は秘めています。割り引きたいと思います。
追い切り評価(まとめ)
人気 | オッズ | 評価 | 馬名 |
---|---|---|---|
1人 | 2.9倍 | B+ | 1.アリシアン |
2人 | 4.1倍 | A | 2.オディロン |
3人 | 4.4倍 | B- | 8.トップキャスト |
4人 | 5.4倍 | B+ | 4.シンティレーション |
5人 | 10.8倍 | B | 5.コスモルーテウス |
6人 | 20.9倍 | C | 6.ソアリング |
7人 | 29.4倍 | B- | 7.ビップソリオ |
8人 | 25.3倍 | - | 3.メリリー |
12:30 新潟5R 芝1800m
出走馬13頭中、9頭の追い切り動画がありました。
A評価馬
4.サトノジークは、筋肉隆々の馬体。直線向いても1馬身前に相手がいましたが、これをラスト1Fだけでラクラクと1馬身半突き放す好内容。終い重点の内容でしたが、既に仕上がっているのでしょう。クビの使い方にまだ硬さが残るも、パワフルに走れています。鞍上が川田騎手というのも心強いです。
B+評価馬
12.レディバランタインは、当日騎乗の戸崎騎手が跨っての最終追い切り。前の3頭を3馬身追走も、あまり攻め過ぎないようにとの指示だったか、コーナーの途中で抑えたためアタマを上げて嫌がる仕草。折り合い面で難しいところを見せました。とは言え、コーナーに進入する際の推進力ある力強いフットワークは、前を走る3頭(すべて新馬)とは、1頭違う風格を漂わせていました。終いの迫力は欠きましたが、何か気になる1頭。プラスに評価してみたいと思います。
その他注目馬
13.メトセラは、古馬2勝クラスのゲンパチミーティアとの併せ馬。相手は馬なりでしたが、こちらは追って追って何とかハナ差前に出るという内容。全体時計51.6秒は新馬としては十分勝ち負けできる時計も、ラスト1F時計は12.5秒と時計を要しており、0.3秒の失速。高い評価は与えづらいです。
追い切り評価(まとめ)
人気 | オッズ | 評価 | 馬名 |
---|---|---|---|
1人 | 3.1倍 | B | 13.メトセラ |
2人 | 4.7倍 | B- | 11.レヴァンジル |
3人 | 5.3倍 | A | 4.サトノジーク |
4人 | 7.6倍 | B- | 2.コンジャンクション |
5人 | 7.6倍 | B+ | 12.レディバランタイン |
6人 | 20.4倍 | B | 1.ウェルカムニュース |
7人 | 26.1倍 | B- | 3.ライラボンド |
8人 | 33.2倍 | B | 6.テーオーソラネル |
9人 | 36.3倍 | - | 8.ロードヴァレンチ |
10人 | 43.4倍 | - | 7.マイネルユヌスール |
11人 | 59.2倍 | B- | 10.グリーンバローズ |
12人 | 60.6倍 | - | 5.ユイノゴトク |
13人 | 76.1倍 | - | 9.ラーグルフ |
13:00 新潟6R 芝1400m
B+評価馬
3.アキノポエムは、栗東CWで2頭併せの外。併せた内の相手は同日の新潟5Rに出走予定のライラボンド【B-】。小柄な馬も低い姿勢でキビキビとしたフットワークで走れており、直線で1馬身遅れの状態から、軽く仕掛けて1馬身先着。仕掛けてからの反応もよくプラス評価です。
8.ヴィブラフォンと併せたのは、土曜日の新潟5Rに出走したバトルクライ。これにアタマ遅れと少し見栄えの内容でしたが、これは相手が動けていたのでしょう。この馬自身しっかり地面を掴んで推進力ある走りができています。ただ気になるのは、直線で手前が決まらないなど、走りが幼いところ。将来走ってきそうな雰囲気は漂わせています。プラスに評価しておきたいと思います。
バトルクライは、今日の新馬戦で9人気(45.9倍)と人気はありませんでしたが4着と健闘しました。追い切り評価では【B+】を付け、筆者のメモでは「こんな人気の馬ではないはず」とありましたが、やはり動けていたのでしょう。
その他注目馬
10.マーゴットビートも、馬体をふっくら見せ、身体全身を使って大きなフットワークで走れていました。手前替えは上手くなく、直線で手前を替えずに走っていたのは割引きです。そのせいもあり併せた相手にはクビ差遅れ。ただ、相手は古馬2勝クラスの馬。直線に入る前も3馬身追走していました。美浦のポリトラック馬場の割には、時計も目立ちませんが、この人気なら押さえておきたい。そう思う馬でしたので挙げておきます。
追い切り評価(まとめ)
人気 | オッズ | 評価 | 馬名 |
---|---|---|---|
1人 | 3.9倍 | B | 9.ジレトール |
2人 | 6.3倍 | B | 2.スプラウティング |
3人 | 6.3倍 | B+ | 8.ヴィブラフォン |
4人 | 7.8倍 | - | 5.ブルーグラス |
5人 | 9.5倍 | - | 7.アンブロジアーナ |
6人 | 13.2倍 | B+ | 3.アキノポエム |
7人 | 17.0倍 | B- | 4.ストームゾーン |
8人 | 21.0倍 | C | 14.ソンテ |
9人 | 22.3倍 | - | 1.イダマンテ |
10人 | 25.5倍 | - | 17.シナモンスティック |
11人 | 52.5倍 | B | 10.マーゴットビート |
… | … | … | (以下、省略) |