2021年7月11日(日)に福島競馬場で行われる『七夕賞(G3)芝2000m(ハンデ)』の最終追い切り評価となります。
出走馬は16頭。追い切り動画で確認できた15頭の追い切り評価となります。
- スカーフェイス
アールスター 56.0 【B】
栗東坂路単走。馬なり。
ラチ沿いを右手前1本で登坂。アタマの位置を手前脚の上に置きたがるクセが見られた点は割引。長岡騎手はこれを3度咎めるも改善されないままフニッシュした。顔を真っ直ぐ向けて走れなかった点は割引も、走りの軸はしっかりしており脚元はパワフル。評価は据え置いた。
ヴァンケドミンゴ 56.0 【B+】
栗東CW単走。馬なり⑩
軽めの調整。序盤は顔をラチの方に向けたり、クビの振り幅が一定でなかったりと、集中力欠く走りだったものの、直線半ばで鞍上が合図を送ってからは伸びやかな走り。前脚をピンの伸ばし、腕節から下でスナップを効かせて走る独特な走法。滑りやすい馬場より、良に近い馬場の方がパフォーマンスを上げそうに思える。最終追い切りだけなら【B】評価が妥当かもだが、1週前の動きがとても良く、プラス評価とした。
その1週前はCWでの併せ馬。馬なりで併せた相手を2~3馬身、突き放す好内容。好時計で弾むような走り。集中力も高かったです。
カウディーリョ 55.0 【B-】
美浦南W併せ。馬なり⑤
2頭併せの内。気性面の難しさ(課題)を感じる内容。終始入れ込み気味で、アタマが高くクビを使って走れていない。一方で脚元は力強く、脚力だけで併せた外の相手にアタマ差先着していた。この走りでラスト1F 12秒台前半を出すのだから脚力はあるのだろう。ただ評価はしづらい。
クラージュゲリエ 56.0 【B-】
栗東CW併せ。G前強め⑩
直線半ばからの映像。1馬身遅れから、僅かに離れされて最後は1馬身半遅れてフィニッシュ。毛艶は良く、低い姿勢で走れていはいるものの、終いにかけてアタマが高くなり推進力を上に逃す走りになった点は割引。また自身のスピードに脚の回転が付いていかないのか、何か忙しい走り。最後に手前を戻した点も割引きたい。
クレッシェンドラヴ 58.0 【B】
美浦南W単走。馬なり⑩
コーナー深く回り直線に入って来る。手前を替えずに走った点を除けば特段悪いところはない。力強いフットワークで、ゴール前でしっかり加速できている。ただ動きの伸びやかさは物足りない。首筋に発汗も見られた。評価は据え置いた。
1週前も似たような走り。同様に首筋に発汗が見られました。2週連続で単走だったのは、何かこの辺りが影響しているのか…。コース実績、走法からも福島は最適な舞台。無視はできません。パドックで入れ込んでいないかはチェックしたいところです。
ショウナンバルディ 55.0 【B】
栗東坂路単走。馬なり。
終い重点の内容。ゆったりとラチ沿いに入って来る。終始アタマが高く、途中で手前を替えようとするも上手く替えられず右手前1本で登坂した点は割引。マイナス評価とするか迷ったが、脚元は力強く、全体時計は遅いものの、綺麗な加速ラップを踏めていたため評価は据え置いた。
ツーエムアロンソ 53.0 【B-】
栗東B単走。馬なり⑨
ダートコースでの追い切りは小回り福島の舞台を意識してのものだろうか。四肢の可動域は狭かったが、手前の切替はスムーズで、身体全身をバランス良く使って走れている。ただ脚元の力感薄く評価は割り引いた。
トーラスジェミニ 57.0 【B+】
美浦南W併せ。馬なり⑧
5馬身以上前を追走し、ゴール手前で捕らえて半馬身先着という内容。前脚を高々と上げ、ギアチェンジもしっかり出来ている。四肢の可動域も十分。股下に激しい発汗が見られはしたが、動きパワフル。高く評価したい。
1週前もウッドコースで好時計。前走安田記念の追い切り時(A評価)と比べると流石に見劣りますが、引き続き好調だと思います。パワフルな走りで、馬場が渋る分にはまったく問題なく、寧ろ好ましいかも知れません。
トラストケンシン 52.0 【B-】
美浦坂路併せ。馬なり。
コーナーを逆手前で入ってくる。直線でも手前を替えることなく右手前。それもあってか、最後は少しバランスを崩していた。この馬は左回りの方が良いのではないだろうか。トビも大きく舞台設定が合わないように思える。2馬身追走からハナ差先着も評価しづらい。
ブラックマジック 54.0 【B-】
美浦南P併せ。馬なり⑦
2頭併せの内。ヴァンケドミンゴと似た走法で前脚をピンと伸ばして走る馬。この馬の方が、動きが小さい分、脚の回転は早い。素軽い走りで、併せた外の相手にラクラクと1馬身先着も、脚元が非力に映り評価しづらい。
この馬も馬場が渋って良いタイプには思えませんが、どうでしょう。
プレシャスブルー 54.0 【B+】
美浦南W併せ。G前仕掛け④
3頭併せの内。ディープインパクト産駒だが、走法はピッチ気味。キビキビとした走りをする馬だ。馬場が渋る分には問題なさそう。時計も優秀。ただこれは内目を通ったものであり、過剰な評価は禁物か。前走エプソムカップ時と比べると動きが少し硬く映るも、馬体をふっくら見せており調子は良さそう。1週前と比べても上昇度高く、プラスに評価したい。
マウントゴールド 57.0 【A】
栗東CW単走。馬なり⑧
右手前1本で走ったことを除けば素晴らしい走り。弾むようなフットワークでありながら、地面をしっかり掴んで走れており、クビと脚との連動性も高く、動き柔らか。尾がとても綺麗に流れている。1週前は動きが少し重めだったが、その重苦しさがとれている。上昇度高く評価したい。
1週前も右手前1本での走り。この点だけが気になりますが、最終追い切りでの動きの良さがこれを凌駕します。
ロザムール 53.0 【C】
美浦南W単走。G前軽仕掛け⑨
コーナー深く回ってくる。直線向いても顔を真っ直ぐに向けて走れていない点は割引。それだけならまだしも、終始アタマが高く、動きもスローなため、前への推進力に欠ける走り。クビに発汗も見られた。評価できない。
ワーケア 55.0 【B】
美浦南W併せ。G前軽仕掛け⑦
3頭併せの内。外を2馬身、中を1馬身追走し直線へ。直線向いてカチッと手前を替えるも、そこからが案外。交わすどころか、最後は中外の相手に1馬身突き放されてしまった。ゴール手前で、気合い付けの尻ステッキも入っていた。見栄えは悪いが、フォームは決して悪くなく、時計も出ている。評価は据え置いた。
併せた相手が動けていたのかも知れません。相手はまだ調べられていないため、後で調べたいと思います。
ワンダープチュック 54.0 【B】
栗東坂路単走。G前軽仕掛け。
ハロー明けの綺麗な馬場の真ん中を単走で入って来る。アタマは少し高めも、集中した走り。ラスト1Fからの鞍上の軽い仕掛けに素早く反応し、終いにかけて、しっかりと脚を伸ばした。