2021年7月4日(日)福島競馬場で行われる『ラジオNIKKEI賞(G3)芝1800m(ハンデ)』の最終追い切り評価となります。
出走馬は16頭。追い切り動画で確認できた全馬の追い切り評価となります。
アイコンテーラー 51.0 【A】
栗東坂路併せ。G前軽仕掛け。
馬場の真ん中を登坂。相手はラチ沿いを走り、少し馬体を離したカタチの併せ馬。手前替えがとてもスムーズ。少し線が細く映るも、前後脚がキレイに前に出る美しいフォーム。ラスト100mを切ってから軽く仕掛けて、スッと1馬身先着。一定のリズムで長く良い脚を使うタイプに思え、舞台設定も悪くなさそう。ハンデも魅力。高く評価してみたい。
鞍上は、赤と白の染め分け帽で騎手候補生の生徒でしたが、当たりの柔らかい騎乗で好感が持てました。
アサマノイタズラ 56.0 【B-】
美浦南W併せ。G前軽く促す⑨
2頭併せの外。1馬身先行から直線に入ってくるも、顔をラチの方に向けて走っており集中力に欠ける内容。脚元の力感も薄い。ただ、ラスト1Fは、クビを前に突き出し、四肢の可動域十分の走り。併せた相手とは併入した。ただ序盤の動きから完調手前のように思え、評価は割引いた。
ヴァイスメテオール 54.0 【B-】
美浦南W併せ。馬なり④
3頭併せの中。直線、内に半馬身先行し、外を半馬身追走。ラスト1Fで左手前替わると、馬なりでスッとアタマ差先着。左手前に替わった後に、手前をコロコロ替えており評価しづらい。
ヴェイルネビュラ 55.0 【A】
美浦南W併せ。馬なり⑤
2頭併せの内。前を4馬身ほど追走していただろうか。直線に入っても相手はまだ2馬身前。カチッと手前を替えるとグイグイ差を詰め、最後はアタマ差先着。相手に陰に隠れ、動きが良く見えなかったが、クビの角度がよく、走りに気持ちが乗っており気合乗り十分。また、この馬は左手前の方が得意に思え、福島の舞台も悪くない。1週前追い切り内容含め、高く評価したい。
グランオフィシエ 53.0 【B-】
美浦南P併せ。G前軽仕掛け⑨
2頭併せの外。3馬身先行し、コーナー深く回り直線へ。直線では、内の相手に一度前に出られるも、差し返してハナ差先着。ゴールを過ぎてもスピードを緩めることなく負荷をかけていた。序盤はクビを使って走れていなかったが、相手が併せてくるとギアチェンジしており、勝負根性は垣間見れた。ただ四肢の可動域が狭く、脚捌き硬め。評価しづらい。
シュヴァリエローズ 55.0 【B+】
栗東CW併せ。馬なり⑦
3頭併せの中。3頭馬体を並べて入ってくる。内は相手にならず、外との併せ馬。しっかり追った外に対して、馬なりで併入。時計はかなり優秀で能力の高さを感じる。折り合いがついていないようにも見えるが、これは違う。そう見えるだけで鞍上は全く扶助していない。持ったままである。クビの使い方に少し余計なモーションが多い点は気になるも、身体全身を使って大きく走れている。プラスに評価してみたい。
ただ、福島開幕週の芝1800mコースで大外をぶん回すようでは差し届かずの可能性があります。上手く内を立ち回るか、外差しが決まる展開なら面白いかも知れません。
スペシャルドラマ 53.0 【B】
美浦南W単走。馬なり③
前脚を高く上げ、大きなフットワーク。直線で左手前に替わった直後の走りにスムーズさを欠くも、その後は四肢の可動域十分に、伸びやかな動き。股下に若干の発汗が見られるも許容範囲。弾力性に富む走りができている。
タイソウ 53.0 【B+】
栗東CW単走。馬なり⑧
クビでリズムをとりながら、弾むようなフットワーク。ラスト1Fで鞍上が軽く合図を送ると、素早く反応して加速。動きは柔らで状態はかなり良さそう。高く評価したい。
トビの大きな馬なのでスッと先手を取れれば。1週前の「併せ馬」より、最終追いの「単走」の方が良い動きをしています。先頭で気分よく走れることが、好走の条件になるかも知れません。
デルマセイシ 51.0 【C】
栗東坂路併せ。馬なり。
音無厩舎にしては珍しい軽めの最終追い切り。1週前に早い時計を出しており、既に仕上がっているという判断だろうか。鞍上も、よそ見をしながらの追い切り。ラチ沿いを走る馬なりの相手に、3馬身突き放されてしまうも、全く気にする様子なく淡々と駆けさせた。とは言え、ラスト1Fだけで1.0秒減速する内容は評価できない。
ノースブリッジ 54.0 【B+】
美浦南W併せ。
3頭併せの内。首筋に発汗が見られア、タマ高めの走法も、手前替えは極めてスムーズ。直線では、グンと伸びて中に1馬身、外に3馬身先着という好内容。ゴールを過ぎても緩めることなく、最後までしっかりと負荷をかける意欲的な内容。プラスに評価してみたい。
青葉賞の最終追い切りで【A】評価付けた馬。脚質的にも福島の芝1800mという舞台設定は魅力です。青葉賞での大敗もあり、人気を落としそうなここは、かなり面白そう。個人的には絶対買っておきたい1頭だと思っています。
プレイイットサム 54.0 【B-】
栗東CW併せ。G前一杯⑧
3頭併せの中。3頭馬体を並べて直線に入ってくる。なかなか手前を替えない。ラスト1Fでようやく左手前を替えるも、動きが悪くなり、内に3馬身以上、外に3/4馬身離されてフィニッシュ。アタマを低い位置に保つフォームは悪くないものの、前脚に伸びやかさがなく、後肢の蹴りも非力。評価しづらい。
ボーデン 55.0 【B-】
美浦南W併せ。馬なり③
2頭併せの内。1馬身追走し直線へ。馬なりでジワッと差を詰め、G前軽く促し併入という内容。ゴールを過ぎても馬体を並べて走らせ負荷をかけた。終始相手のカゲに隠れ、動きが見え辛かったが、なかなか手前を替えず、鞍上に扶助されての手前替え。クビの使い方にも硬さが見られ評価しづらい。
1週前追い切りは美浦南Wで8F追い。単走でキビキビとは走っていましたが、余裕残しの馬体で動きが重く感じました。ノーザンF×木村哲厩舎の馬としては珍しいですが、まだ仕上げ途上なのかも知れません。
リッケンバッカー 56.0 【B】
栗東坂路併せ。G前仕掛け。
馬場の真ん中を登坂。右手前1本でキビキビとした走り。クビを使って活気十分に走れている。植え込み側を走る相手にスッと半馬身先着。集中して真っ直ぐ走れている点は好感も、全体時計は54.3秒と遅く、この位の動きはできて当然という見方もできる。1週前の動きも強調できず、評価は据え置いた。
ロードトゥフェイム 53.0 【B】
美浦南W併せ。馬なり⑦
2頭併せの内。直線半ばでスッと半馬身前に出るも、外の相手がめい一杯に追って併入となった。アタマが高かったのは、内容が軽すぎるためか…。毛艶は良く、気分良さそうに余力十分の走りではあった。脚元に力強さを感じ、何か不気味な気配。評価は据え置いた。
ワールドリバイバル 53.0 【B-】
栗東坂路併せ。G前強め。
全体時計は55.1秒と遅く、終い重点の内容。前を1馬身追走から、ラスト150mから仕掛けて2馬身以上突き放す、見栄えの良い内容。ただ、アタマの位置が安定せず、フワッと気を抜くシーンも見せた点は割引。右手前1本での登坂も、余力とは思えず、これも割引きたい。
ワザモノ 53.0 【B-】
美浦南W併せ。G前仕掛け⑥
2頭併せの内。前を2馬身追走し、コーナーワークを利して直線で並び掛ける。ゴール前で仕掛けるも、馬なりのままの外の相手を交わせず併入。仕掛けには反応していたが、全体的に動きはスローで脚元も非力。評価できない。
今週開催のその他重賞レース
CBC賞(G3)
今週の新馬戦
7/4(日)に行われる新馬戦(5鞍分)をまとめた記事となります。