2021年6月27日(日)に阪神競馬場で行われる『宝塚記念(G1)芝2200m(定量)』の1週前追い切り評価となります。
出走登録は15頭。追い切り動画で確認できた9頭の追い切り評価となります。
- アドマイヤアルバ
- カデナ
- キングミニッツ
- メロディーレーン
- ユニコーンライオン
- ヨシオ
アリストテレス 58.0 【B】
栗東CW併せ。G前強め⑨
3頭併せの外。ゆったりと馬体を並べて回ってくる。直線序盤はこじんまりとした動きであったが、エンジンがかかると余計なアクションなく急速にギアチェンジ。この急速なギアチェンジ性能が、この馬の強みだ。前肢の伸びやかさに欠く走りも、クビを前に突き出すことで推進力ある走りができている。前肢の使い方に特徴のある馬。ロスの少ない走りをする馬で長い距離は合いそうだ。併せた中の相手に2馬身、内の相手に半馬身先着した。
カレンブーケドール 56.0 【B+】
美浦坂路併せ。馬なり。
前を6馬身近く追走し、馬場の真ん中に入ってくる。コーナーでの手前変換が早く少しトモが流れるシーンも見せたが、それを除けば体幹しっかりのこの馬らしい安定したフットワーク。前肢も高くあがり活気も十分。前を行く相手を射程に捕らるとあっさり3/4馬身先着した。ラスト1Fで0.6秒の失速もこれはいつものこと。気にする必要はない。この馬のラスト1F時計は無視してよく、動き重視の評価でよい。高く評価したい。
キセキ 58.0 【B+】
栗東CW単走。G前仕掛け⑧
鶴クビ気味に闘志を抑え込みながらコーナー深く回ってくる。スピード感は十分。直線序盤は、アタマが高く推進力を上に逃がす完歩が多かったが、スピードに乗ってからは、クビを前に突き出し、四肢の可動域十分の素晴らしい走りに。ラスト1Fだけなら【A】評価だ。良い頃のパワフルでダイナミックなこの馬の走りが蘇っている。高く評価しておきたい。
2週前の追い切り映像もありましたが、1週前の方が断然良い動きをしていました。
クロノジェネシス 56.0 【A】
栗東CW併せ。馬なり⑦
2頭併せの内。映像に映った時点で相手のかなり前を走っており併せ馬になっていない。実質単走の内容だ。この馬らしい小気味良いフットワークが円熟味を増している。一定のリズムを刻み、身体全身を使い、一切の力みなくバランスの良い走りができている。文句のつけようのない走りで、現役最強の名にふさわしい走りだ。人気でも高く評価したい。
シロニイ 58.0 【B-】
栗東坂路単走。G前一杯。
気合い乗り十分に、真っ直ぐ馬場の真ん中を登坂。活気は十分伝わってきたが、クビを使って走れておらず、脚元だけで走っている点は割引。最後は鞍上にめい一杯追われて、何とか加速ラップを維持したという内容。高い評価は与えづらい。
ミスマンマミーア 56.0 【D】
栗東P単走。馬なり⑦
ポリトラック馬場での軽い調整程度の追い切り。クビの使い方に硬さは見られるもキビキビと弾力性高い走りはできている。ただ内容が軽すぎるため評価不能の【D】とした。
なお、2週前追い切りはCWでの追い切り。単走で馬なりで終い重点の内容。動きは今週と同じような動きでした。
モズベッロ 58.0 【C】
栗東坂路併せ。G前軽仕掛け。
これはこの馬のクセだろうか…。右手前で走るときはクビ全体を左に向け重心が左に寄ってしまう。ラスト1Fで左手前に替わるも、今度はクビ全体が右を向き重心が右に。この馬はいつも追い切りでよく見せない。ただ、フォームがぐちゃぐちゃも脚元はパワフル。手前脚の前肢で地面を上から叩きつけるように走っている。ラスト1Fだけでスッと前に出て1馬身半先着した。
荒れた馬場には滅法強い馬。梅雨時期に行われるこのレースでは無視はできない存在です。
レイパパレ 56.0 【B】
栗東坂路併せ。G前軽仕掛け。
序盤の走りはアタマが高く集中力欠く走り。このせいもありトモが左に流れていた。クビを使って走れておらず、寧ろ自ら推進力を上に逃がしながら走っているかのよう。ただラスト1Fからの走りは別馬。頭をグッと下げ、首を使った走りに。脚の回転鋭く弾力性あるしなやかな走りで併せたラチ沿いを走る相手を、一瞬で1馬身半突き放した。何か天才肌の香りを感じる馬。最終追い切りも注目したい。
ワイプティアーズ 58.0 【B】
栗東坂路単走。馬なり。
ラチ沿いを淡々と登坂。フォームがとても美しい。ラスト1Fで馬自らカチッと手前を替えて素晴らしい加速を見せた。走りの軸は極めて安定しており、馬もとてもリラックスして力むことなく走ることができている。好状態。
最終追い切りは必ずチェックしよう
ダノンスコーピオンとルージュラテール ~衝撃の追い切り~
追い切り映像みて驚きました。
2022年のクラシックに名乗りを上げそうな上記2頭の追い切りレポートも是非ご確認ください。