2021年5月15日(土)に東京競馬場で行われる『京王杯SC(G2)芝1400m(別定)』の最終追い切り評価となります。
出走馬は17頭。追い切り動画で確認できた16頭の追い切り評価となります。
- イッツクール
エアアルマス 56.0 【A】
栗東坂路単走。馬なり。
馬場の真ん中をゆっくりと入ってくる。左手前に替わる際、ややスムーズさを欠いたものの、終始集中して、ゴールに向かって加速し続けるラップを、体幹しっかりに真っ直ぐ駆けた。特に評価したいのがラスト1Fの11.5秒。全体時計55.5秒と遅かったとは言え、ラクラクと(馬なりで)この時計を計時できるのは能力以外の何物でもない。この非凡なキレ味を高く評価したい。
エーポス 54.0 【B】
栗東坂路単走。G前仕掛け。
植え込み側を登坂するも、残り300mあたりから、身体の向きが進行方向に対して真っ直ぐ向かず、右側に斜行した点は割引。その後は立て直したもの、最後にまたフラついてしまった。全体時計は54.5秒と遅いものの、ラスト2F時計24.0-11.8秒は評価に値する優秀な時計も、やはり体幹弱い点が評価しづらく、この評価とした。
ヴィクトリアマイル(G1)に登録していた馬ですので、状態には自信があるのでしょう。注意したい馬の1頭ではあります。
エングレーバー 56.0 【B-】
栗東坂路単走。馬なり。
馬場の真ん中やや植え込み側を右手前で登坂。途中2度ほど左手前を替わろうとするも替わることができず。3度の挑戦でようやく手前が替わるも、手前を替えようとするたび、重心が高くなり推進力を損ねる走りになっている点は大きく割引。クビを真っ直ぐ縦に振り、キビキビと真っ直ぐ駆けることはできているのだが…。総合的にはこの評価となる。
カイザーミノル 56.0 【B】
栗東坂路単走。終い軽く促す。
馬の多い時間帯での追い切り。馬場の真ん中を登坂した。アタマが高く重心高めの走法も、脚元は力強く、綺麗な加速ラップを踏んで真っ直ぐに駆けることができている。時計もソコソコ出ており、評価は据え置くが注意したい1頭。
カタナ 56.0 【C】
美浦南W単走。馬なり⑤
馬の気分に任せて駆けただけの軽すぎる内容。動きはスローで、馬に覇気もない。評価不能の【D】とするか迷ったが、買わないという意思を込めて、この評価とする。
グルーヴィット 56.0 【B+】
栗東坂路単走。G前仕掛け。
ラチ沿いを1頭分空けて登坂。クビを使って活気十分の動き。ラスト1Fに差し掛かる辺りで左手前に替わり、鞍上に仕掛けられると、首をグッと下げて反応。仕掛けに対してしっかり反応し、伸びた点を高く評価したい。
シーズンズギフト 54.0 【B+】
美浦南W単走。馬なり⑤
終始馬の気分に任せたカタチの追い切り。直線に入って手前を替えなかったため鞍上がのぞき込むと手前を替えてはいたが、手前替え自体はスムーズでその後の動きも良いため問題なし。四肢の可動域は広く、動きは伸びやか。活気十分に平行移動するように推進力ある走りができている。時計はさほど出ていないものの、動きと活気を評価したい。
シャインガーネット 54.0 【B】
美浦南W単走。G前仕掛け⑧
コーナー深く回り直線へ。走法からもギュンと伸びる感じはしないが、長く脚を使うタイプ。府中のコースは向いていそうな走り方。通ったコースを考えると時計は出ているものの、前脚の伸びやかさがないため、動き全体に伸びやかさが物足りない。評価は据え置いた。
ショウナンライズ 56.0 【B】
美浦南W単走。馬なり⑩
コーナーの一番深いところを回り直線へ。もう8歳馬で往年のキレは感じないものの、クビを大きく縦に振り、最後まで集中してしっかり走れることができている。首筋と股下に発汗は見られるものの、活気は十分で何か不気味な1頭。パドック気配に注意したい。
セイウンコウセイ 57.0 【B+】
美浦南W単走。G前軽く促す⑤
序盤はアタマをふらふらさせ、気もそぞろな感じで、「あぁ~、これは少なくともマイナス評価だなぁ」と見ていたが、直線向いてからが別馬。直線向いて手前が替わると、馬自らが急に走る気を見せ、前脚を高くあげ、前脚で力強く地面を掻き込むような力強いフットワークで活気十分に駆けた。股下に若干の発汗は見られるも許容範囲。毛艶はよく、前半の動きの悪さは気になるものの、後半の動きは調子の良いときのこの馬の動き。高く評価しておきたい。
タイセイビジョン 56.0 【B】
栗東CW単走。G前追う⑨
4F追いだったとは言え、通ったコースを考えると時計は破格に優秀。四肢の可動域は及第点も身体を大きく動かし活気十分に走れている。右手前1本で走った点は割引も、右手前に勝る走法は、府中のコースを考えると悪くはない。また皮膚も薄く見せ肋骨が浮き出ており調子は良さそう。気になった点は、最後に脚があがり、追っても反応できなかった点と、手前を替えようとするも替えられなかった点か。かなり早い時計が出ていたため、最後に脚があがったのは仕方ないか。トータルで見ると調子は良さそうも、気になる点も多く評価は据え置いた。
当日のパドックで取捨を決めたい1頭です。
トゥラヴェスーラ 56.0 【B-】
栗東坂路単走。馬なり。
馬場の真ん中を登坂。アタマを低い位置に保ち、前脚を掻き込むような走りでキビキビとした走り。序盤で手前を替えようとして右にヨレた点は割引。最後の最後で再び手前を戻した点も割引たい。馬なりでしっかりとした加速ラップは踏めているのだが、動きに余力を感じず評価しづらい。
ビッククインバイオ 54.0 【B-】
美浦南W併せ。馬なり③
3頭併せの内。3頭並んで直線に入ってくる。直線半ばでクビ差前に出るも、追う中外の相手に詰めよされてるも、焦ることなく馬なりのまま駆けさせてアタマ差先着という内容。併せた相手がさして動けておらず時計も平凡。脚元の力感薄く評価しづらい。
ビオグラフィー 54.0 【C】
栗東CW併せ。馬なり⑦
2頭併せの中。前脚の出が悪く、何かちょこまかとした動き。動きの伸びやかさが全くない。併せた相手に待ってもらうも、スピードの乗りが悪く(エンジンのかかりが遅く)、フォームもバラバラ。エンジンがかかってからはそれなりのスピードが出たのか、一杯に追う相手と併入はしていたが…。評価できない。
ミッキーブリランテ 56.0 【B+】
栗東坂路単走。強め。
馬場の植え込み側を終始強めに追われながら登坂。評価したいのは体幹しっかりの安定したフォーム。ラスト1Fで前を走る馬が斜行し、この馬の進路に入りそうになったものの、臆することなく、集中して真っ直ぐに駆けた点も高く評価できる。全体時計50.3秒は植え込み側を通っているため過剰な評価は禁物。ラスト1Fで0.8秒失速しているが、この失速が失速しているように見えない点も含め高く評価したい。
ラウダシオン 57.0 【D】
栗東CW単走。馬なり⑨
本当に軽く流しただけの内容。この内容では評価不能だ。
人気馬なので少し気になり調べたところ、1週前には6F追いで82.4-11.7秒という時計を計時しているようで、「テンションを上げ過ぎないようにした」とのこと。2週続けてデムーロ騎手が手綱をとっている点は心強いですね。
パドックで確認したい馬の1頭だね!
ん、こいつパドック見るようになったのか♪