2021年4月18日(日)に中山競馬場で行われる『皐月賞(G1)芝2000m(定量)』の最終追い切り評価となります。
出走馬は16頭。追い切り動画で確認できた全馬の追い切り評価となります。
アサマノイタズラ 57.0 【B-】
美浦坂路併せ。G前軽く促す。
3頭併せの内。前脚を大きく前に投げ出し活気十分に走れているが、終始顔が右を向き、鞍上が追いづらいフォームだった点は割り引き。また手前替えをすることなく右手前1本で登坂した点も割り引き。首筋に発汗も見られる。外の相手にはクビ差先着も、中の相手にアタマ差遅れた。ソコソコの時計は出ているが通ったコースを考えると過剰に評価はしたくない。
【1週前追い切り B】
アドマイヤハダル 57.0 【A】
栗東坂路単走。馬なり。
馬場の真ん中やや植え込み側を登坂。ゴールに向かうにつれ、馬自ら脚色をあげてグングン加速。鞍上は完全に持ったまま。寧ろ鞍上が馬に引っ張られているようにも見えた。素晴らしい推進力。クビを大きく動かし弾むようなフットワークで走れている。高く評価したい。
【1週前追い切り A】
イルーシヴパンサー 57.0 【B+】
美浦南芝併せ。馬なり⑦
2頭併せの外。前を2馬身追走し、直線向いて綺麗に手前を替える。自然なカタチで1馬身差まで詰め前を走る相手を射程圏内に捕らえると、グッと首を突き出し、瞬時に交わして半馬身先着。クビから肩にかけて激しく発汗していたものの、抜け出す時の動きは迫力十分。フォームも良く、トモでしっかり地面を蹴って走れている。芝だったとは言え、やや重馬場であったことを考えると時計も優秀な部類。プラスに評価してみたい。
【1週前追い切り 映像なし】
ヴィクティファルス 57.0 【B-】
栗東坂路単走。馬なり。
馬場の真ん中やや植え込み側を登坂。1週前にコースでしっかり追ったため、最終追い切りは軽めの内容だったのかも知れないが動きは案外。アタマが高く、手前替えのスムーズさも欠いていた。ラスト100mで手前を替えた後は、馬自ら脚色を緩め、ラスト1Fで0.7秒の失速。走りの軸の安定性も欠く内容。1週前、最終追い切りともに単走追いで併せ馬を消化していない点も気にかかるところ。評価は割り引いた。
【1週前追い切り B+】
エフフォーリア 57.0 【B】
美浦南W併せ。馬なり⑧
2頭併せの内。1馬身半追走からコーナー深く回り直線へ。コーナーワークで並び掛けるも、直線半ばで軽く追った相手に1馬身前に出られてしまう。そこから、ようやく手前を替えて最後に追いつき併入という内容。前脚を高く上げるフォームで、しっかりとしたフットワークで走れているが、今一つピリッとしない内容。馬にまったく負荷をかけていないためだろう。ダービーを見据えた仕上げに思えて仕方ない。追えばいつでも交わせる雰囲気はあったが…。評価は据え置きたい。
【1週前追い切り B-】
グラティアス 57.0 【B-】
美浦南W併せ。馬なり⑦
2頭併せの内。3馬身以上前を追走し、直線で半馬身差まで詰め寄るも、そこからは伸びず。そのまま半馬身遅れでゴールした。馬は一瞬伸びようとしたが、「止めた」と言わんばかりに脚色を緩めたようにも見えた。鞍上は全く追っていなかったこともあるが、馬からも覇気を感じない。フォームは悪くないのだが…。
【1週前追い切り B-】
シュヴァリエローズ 57.0 【B-】
栗東CW併せ。馬なり⑦
3頭併せの内。アタマを低い位置に保ち地面を這うような走り。坂のあるコースへの適性が薄そうなフォームで、ここは不安。本追い切りは1週前だったのだろう。最終追い切りは軽めの内容。最後まで3頭並んだカタチでゴールした。軽めの内容だったとは言え、脚元に力強さを感じず評価しづらい。
【1週前追い切り B】
ステラヴェローチェ 57.0 【B】
栗東坂路単走。馬なり。
馬場の真ん中ややラチ側を登坂。表記は単走だが内容は併せ馬。2馬身前を走る相手を射程圏内に入れながらの走り、ラスト1Fでカチっと左手前に替えてからは活気十分に登坂するもさして差は詰まらず、2馬身遅れてゴールした。時計は出ていないものの、体幹しっかりの安定したフォームで、前脚をしっかりと前に投げ出して走れている。1週前より確実に良化しており、最終追い切りでの余力も十分。雰囲気ある走り。評価は据え置くが、当日のパドックは確実にチェックしたい1頭。
【1週前追い切り B-】
タイトルホルダー 57.0 【B】
美浦南W単走。馬なり⑤
ハロー明けのキレイな馬場の真ん中を気分良さそうに駆けた。相変わらずコーナーリングは上手い。四肢の可動域がそれほど広くない馬であるため、伸びやかさにはやや欠けるものの、クビの角度がよく、キビキビと安定したフォームで走ることができている。1週前追い切りとよく似た内容の追い切りで、動きもほぼ同じ。状態は維持できている。評価は据え置いた。
【1週前追い切り B】
ダノンザキッド 57.0 【A】
栗東CW単走。馬なり⑧
トモと胸前の筋肉の発達が目立ち、馬体に一層厚みを増した印象。重厚感たっぷりのフットワーク。それでいて重苦しさがまったくなく、弾むようなフットワーク。四肢の可動域も広い。馬も力むことなく走ることができており余力十分の内容で、文句なし。人気でも高く評価したい。
【1週前追い切り B+】
1週前にしっかりと併せ馬を消化している内容にも好感が持てます。
ディープモンスター 57.0 【B+】
栗東坂路単走。馬なり。
少し線は細く見えるも、前後の脚をキレイに真っ直ぐ前に出して走る美しいフォーム。週末は雨予報も、できればパンパンの良馬場で走らせてあげたい馬。手前替えも、とても上手な馬で、手前替えによるフォームの乱れがほとんどない点はプラス。ただ、時計は出していないにも関わらず、ラスト100mで手前を戻した点は少し気になるところ。ほぼ割引要素はないが、馬場への適正面と、最後の手前戻しの分を割り引いてみた。
【1週前追い切り 映像なし】
ヨーホーレイク 57.0 【B】
栗東坂路併せ。馬なり。
やや植え込み側を登坂。ラチ側を走る相手と馬体を離したカタチの併せ馬。1馬身半ほど追走から馬なりで詰めるも最後は3/4馬身遅れた。この馬についても1週前に意欲的な併せ馬を行っており、最終追い切りは坂路でサラリという内容。ただ併せ馬に先着、最低でも併入はしたかったのではなかろうか。一完歩一完歩しっかりと集中して走れており、ラスト1F過ぎに手前を替えると活気を増して加速ラップを維持できた点は評価できる。動きは悪くなく、評価は据え置いた。
【1週前追い切り B】
ラーゴム 57.0 【B+】
栗東CW単走。馬なり⑧
序盤ゆっくりと入り、馬に任せるカタチで終いだけ伸ばすという調整程度の内容。ただ、その終いの伸びはしっかりしている点がまず評価できる。この馬の素晴らしいところはクビの角度とクビの振り幅。この絶妙なクビの使い方により、馬格ある本馬でも推進力ある走りができている。四肢の可動域はさしては広くないものの、脚元の力強さが他馬と比べてある分、評価を一つあげてみた。
【1週前追い切り B】
ルーパステソーロ 57.0 【B-】
美浦坂路単走。馬なり。
馬場の真ん中を登坂。鞍上は決して追ってはいないものの、腰を浮かしてリズムを取り馬を鼓舞。馬も鞍上のその動きに応えるかのように伸びた。この馬なりに柔らかく伸びやかに動けており調子は悪くはなそうも、脚元が非力で評価しづらい。馬体も少し華奢に映る。
【1週前追い切り 映像なし】
レッドベルオーブ 57.0 【B】
栗東CW併せ。馬なり④
2頭併せの内。1馬身半追走からゆったりとしたフットワークで直線へ。直線半ばでスッと半馬身前に出て1馬身先着。クビの動きが硬く、前脚の伸びやかさも物足りない。本調子手前という見立てではあるが、力強いフットワークで併せ馬で先着した点は一定の評価に値する。据え置いた。
【1週前追い切り 映像なし】
ワールドリバイバル 57.0 【B-】
栗東坂路併せ。G前軽仕掛け。
1週前ではよく見えた馬で期待していたが、少し期待外れの内容。アタマの位置が安定せず、手前替えの際に右にヨレており、まだ走りの完成度が低い。ただラスト1F切ってからの走りは素晴らしく、1馬身以上離れていた相手をクビ差まで迫った脚は目を引いた。前脚を大きく前に投げ出し、伸びやかな走りができている。ただ序盤のマイナス要素は大きく、この評価となる。
【1週前追い切り B+】