2021年4月17日(土)に阪神競馬場で行われる『アーリントンカップ(G3)芝1600m』の最終追い切り評価となります。
出走馬は18頭。追い切り動画で確認できた15頭の追い切り評価となります。
- サトノラムセス
- ノースザワールド
- ワールドバローズ
アドマイヤザーゲ 56.0 【B-】
栗東P単走。馬なり⑤
終いだけ伸ばす軽めの内容。トモの可動域があるのに対して、前脚の可動域が狭く、何かアンバランスな走り。前脚の可動域の狭さに引きづられ、全体的に動きの伸びやさを欠く内容。集中して走れてはいるものの評価しづらい。
グレイイングリーン 56.0 【A】
栗東CW単走。G前仕掛け⑨
少し気の悪いところを見せつつも、スピード感たっぷりにコーナーを深く回ってくる。直線は、右手前で引っ張り、ラスト1F切ってから左手前に替えて伸びた。前脚は高く上がり、トモでしっかり地面を蹴って走れている。クビの角度が良く、弾力性あるフットワークでバネ感たっぷり。尾も綺麗に流れている。
気正面に少し課題があるかもと感じた分、一つ評価は割り引こうかと思いましたが、やはり【A】評価としてみます。何か魅力的な馬です。
サイモンメガライズ 56.0 【C】
栗東坂路併せ。馬なり。
2馬身先行した状態で入ってくるも、手前替えの際の大きく左にヨレる。その後は真っ直ぐ走っていたが、右後方から迫る相手に何か怯えたような走り。顔が右を向き、自身の走りに集中できていない。2馬身のリードを守りきれず、馬なりのままの相手になす術なくクビ差遅れ。推進力を上に逃す完歩も多く、最後に手前も戻し脚元も非力。これでは…。
サンデージャック 56.0 【B】
栗東坂路単走。G前軽仕掛け。
植え込み側を登坂。直線半ばにあった赤い障害物に驚き、少し怖がりな一面を見せた点は割引き。アタマも高めで推進力が上に逃げてしまいそうなフォームではあるものの、脚力はそこそこあり、何とか前への推進力を保てている。時計は平凡も加速ラップを維持できており、評価は据え置いた。
ショウリュウレーヴ 56.0 【A】
栗東坂路単走。馬なり。
馬場の真ん中やや植え込み側を登坂。左手前に替わる際、ややスムーズさを欠いたものの、左手前に決まってからは体幹しっかりの走り。前脚のスナップを効かせキビキビとした走りができている。ラスト2F時計は23.9-11.9秒。全体時計も51.5秒と早く、これを余力十分にラクラクと計時できるあたり、よほど調子は良いのだろう。馬体もふっくらみせている。高く評価したい。
ジャスティンカフェ 56.0 【B+】
栗東CW併せ。馬なり⑥
3頭併せの外。前を4馬身追走。鞍上は手応えを感じたのだろう。直線で内に入るのを止めて、いったん相手2頭の真後ろに付けた後、ラスト1Fから相手の外に出し、馬なりのまま2馬身千切る圧巻のパフォーマンス。誰がみても動けてると分かるド派手な内容。クビの使い方にまだ課題は残すものの、前脚は高くあがり、フォームもダイナミック。何よりトモの蹴りが力強い。高く評価したい。
ジュリオ 56.0 【B】
美浦南W併せ。馬なり④
2頭併せの内。1馬身追走から直線へ。強めに追う相手に対して、馬なりのままジワッと詰め寄り併入。相手の陰に隠れ、動きはよく見えなかったものの、終いの脚はしっかり。一見地味に映る内容も、馬なりで追う相手に併入した脚力は評価したい。
タイフォン 56.0 【B】
栗東坂路併せ。G前強め。
ラチ沿いを登坂。馬体を大きく見せ真っ直ぐキビキビとしたフットワーク。ラスト1Fは強めに追って併せた相手に1馬身先着という内容。体幹しっかりの好フォームでスケールの大きさを感じる馬体も、手前を替えることなく右手前1本で登坂した点と、ラスト1Fで0.4秒失速した点は割り引き。評価は据え置いた。
トーホウディアス 56.0 【C】
栗東坂路単走。馬なり。
馬場の真ん中を登坂。手前替えに2度トライするが一度目は失敗。2度目でギコちなく成功する。後肢が外を回るフォームは割引で脚元は非力。線が細く走りもまだ幼い。評価できない。
大好きなトーホージャッカルの仔なんですが…。
バクシン 56.0 【B】
美浦南W併せ。直線一杯⑦
2頭併せの外。1馬身先行した状態で直線向いて馬体を並べての併せ馬。互いにめい一杯追うもクビ差遅れ。クビを前に突き出して走る良いフォームで、四肢の可動域も広く、動きも柔らかなのだが、思ったように前に推進していかない。まだ脚元のパワーが足りていないのだろう。脚元に力強さがついて来れば良い馬になりそう。伸び代は感じる。
バルドルブレイン 56.0 【B-】
栗東坂路併せ。馬なり。
馬場の真ん中ややラチ側を登坂。更にラチ沿いを走る相手と馬体をビッシリ並べての併せ馬。ゴール前で手前戻してしまいアタマ差遅れという内容。四肢の可動域が狭いためか、前脚が前に出てこず伸びやかさを欠く動き。評価しづらい。
ピクシーナイト 56.0 【B】
栗東坂路併せ。G前軽仕掛け。
馬場の真ん中ややラチ沿いを登坂。ラスト1Fで手前を替えようとするも、替えることができず、右手前1本での登坂となった点は割引。また、ラチ沿いを走る相手には1馬身半先着も、ラスト1Fで0.4秒失速。本来もっと素晴らしい動きができる馬であり、過去のこの馬の追い切り内容と比べると今回は明らかに悪く、本調子ではなさそうだ。他との比較で評価は据え置くも、この馬については当日のパドックで最終確認したい。
ホウオウアマゾン 56.0 【B】
栗東坂路併せ。G前軽く促す。
体幹がしっかりせず、ヨレて走る点は割引。しなやかなフットワークで一時は相手に対して、1馬身前に出るも、ゴール間近で手前を戻してしまいドタバタとした走りになっている隙に、相手にクビ差まで詰め寄られフィニッシュ。走りが雑でマイナス評価でも良いくらいだが、この馬はあまり追い切りで良く見せずとも走ったことがある馬。こちらも評価は据え置き、パドックで馬券の取捨を判断したい。
リッケンバッカー 56.0 【B】
栗東坂路単走。馬なり。
馬場の真ん中を登坂。時計はこの日の馬場を考慮すると標準的か。手前を替えることなく右手前1本で登坂した点は割引も、安定したフットワークで真っ直ぐに走ることができている。また馬なりで加速ラップも踏めており、決してマイナスにはならない動き。
レイモンドバローズ 56.0 【B-】
栗東坂路単走。馬なり。
馬場の真ん中ややラチ側を登坂。左前脚をおおきく外を回すフォームはロスが大きく、大幅に割引。クビを小刻みに動かし活気十分ではあるのだが、ゴール手前で手前を戻しており、時計が遅いにも関わらず余力ない走り。評価しづらい。