追い切り評価の結果はいかに?
出走馬は16頭。追い切り動画で確認できた15頭に評価を付け高評価としたのは4頭。結果は【C】→【B+】→【B】。高評価馬が1頭馬券に絡むも2番人気の馬。【C】評価馬が1着となっており、まったく参考にならない結果となってしまった。
Twitterで爆穴と謳っていた【A】評価を付けたブービー人気のエコロデイジーは、11着に沈んだ。
着順 | 馬名 | 評価 | 人気 |
---|---|---|---|
1 | ホウオウイクセル | C | 5 |
2 | エンスージアズム | B+ | 2 |
3 | ユーバーレーベン | B | 1 |
4 | イズンシーラブリー | C | 3 |
5 | クールキャット | B+ | 7 |
6 | エトワールマタン | C | 12 |
7 | オレンジフィズ | B- | 9 |
8 | グローリアスサルム | - | 8 |
9 | ルース | B+ | 4 |
10 | リフレイム | B- | 6 |
11 | エコロデイジー | A | 15 |
12 | テリオスマナ | B- | 16 |
13 | アビッグチア | B | 11 |
14 | レーヴドゥラプレリ | B- | 10 |
15 | タウゼントシェーン | B | 14 |
16 | フミチャン | B- | 13 |
レース回顧
勝ち時計1:49.2秒は普通。過去10年における良馬場における平均勝ち時計は1:48.9秒だが、このレースは優秀な勝ち時計とそうでない勝ち時計との隔たりが大きかったため中央値も取ってみたが、中央値は1:49.2秒。勝ち時計としてはまさに普通と言えよう。
ペースは、前半800mが49.7秒、後半800mが47.4秒。2.3秒後半の方が早いスローペースでレースが行われた。
前半1000m通過タイムは1:01.8秒。
このペースを作ったのは、アビッグチア(嶋田純)であった。
パドック
この日はパドックがリアルタイムに見れず、後追いでパドックを確認。もしTwitterでつぶやいていたら次のように呟いていたかも知れない。
ルースは毛艶がよくパドックの外目を大きなフットワークで力強く周回。エンスージアズムもパドックの外目を一歩一歩地面を踏みしめるよう歩様でリズミカルに周回できています。エトワールマタンが落ち着いた中にカチっとした好歩様。もう1頭あげるならクールキャットでしょうか。少し落ち着きがありませんが大きな馬体が目をひきます。
1着 ホウオウイクセルについて
勝ったホウオウイクセルは、好スタートからスッとインの絶好のポジションを確保。まずこれが大きかった。
このレースの表記はスローペースだが、区間最速ラップを踏んだのが1200m~1400mの区間(ラスト4F目)と比較的早めの段階。
これは逃げたアビッグチアをタウゼントシェーンとテリオスマナが早めに捕らえにいったため。
ホウオウイクセル(丸田)は、これら早仕掛けをした馬たちと同じポジションにいたが、この早仕掛けに付いていかず、一歩引いて脚を溜める。これも功を奏した。
4角でも極めてスムーズ。各ジョッキーの意識が馬場の外目にあったこともあり、難なく逃げるアビッグチアの真横(内ラチから2頭目)に出すことに成功する。
上り3F時計は6位となる35.4秒。中山コースで勝つためのポジションを取り、最後の直線の進路取りも極めてスムーズ。とにかくロスの少ない競馬で、2着エンスージアズムに1馬身1/4差(0.2秒差)をつけての会心の勝利。
フラワーカップは桜花賞のトライアルレースではないものの、実質的な桜花賞への最終切符をかけた1戦。この勝利で桜花賞への出走を決めたことへの喜びだったのだろうか。丸田騎手のガッツポーズが印象的であった。
2着 エンスージアズムについて
スタートを決めて前から4列目の外で前を追走。4角もスムーズに回ったものの進路取りが内ラチから7.8頭目と外。岩田望騎手もここからよく追ったが、ホウオウイクセルより0.1秒早い上り3F時計では、内をロスなく捌いたホウオウイクセルには届かない。
追い切りでも素晴らしい動きを見せていた1頭で、パドックでも良く見え、ここはチャンスだったとは思うが、無念の2着となってしまった。
3着 ユーバーレーベンについて
収得賞金1000万円で桜花賞出走に向けては、是が非でも賞金獲得したかった馬。
スタートで失敗し、最初のコーナーを後ろから5頭で回る。終始外々を追走し、ラスト3F時計2位となる35.1秒の脚を繰り出すも、2着にハナ差届かずの無念の3着。
筆者の時間が足らずキチンと調べられていないが、桜花賞への出走は難しくなったのではないだろうか。
その他、高評価馬について
5着 クールキャットについて
4角ではリフレイムが邪魔でスムーズに外に出せなかったのが痛かった。ただ最後の脚色は目立っており、もう少しスムーズに4角を捌けていれば馬券内はあったのではないだろうか。そう思わせる競馬ではあった。
この馬もトビの大きい馬。中山コースよりかは、直線の長い広いコースの方が能力を発揮しやすいのではないだろうか。