追い切り評価の結果はいかに?
出走馬は16頭中5頭を高評価とするも、結果は【B-】→【B-】→【B】。全く参考にならない結果となってしまった。
着順 | 馬名 | 評価 | 人気 |
---|---|---|---|
1 | カフェファラオ | B- | 1 |
2 | エアスピネル | B- | 9 |
3 | ワンダーリーデル | B | 8 |
4 | レッドルゼル | A | 3 |
5 | エアアルマス | B+ | 10 |
6 | インティ | B | 7 |
7 | ミューチャリー | C | 13 |
8 | ソリストサンダー | A | 5 |
9 | アルクトス | A | 2 |
10 | ヤマニンアンプリメ | C | 14 |
11 | サンライズノヴァ | B+ | 4 |
12 | スマートダンディ | B | 16 |
13 | オーヴェルニュ | B- | 6 |
14 | ワイドファラオ | B | 11 |
15 | サクセスエナジー | B | 15 |
16 | ヘリオス | C | 12 |
レース回顧
勝ち時計1:34.4秒は早い。過去10年において良馬場で最も早かったのは、2017年のゴールドドリームの1:35.1秒。これを0.7秒上回る素晴らしい時計。
ペースは、前半600mが34.7秒、後半600mが35.9秒。1.2秒前半の方が早いハイペースでレースが行われた。
前半1000m通過は58.5秒。
このペースを作ったのは、ワイドファラオ(福永)であった。
パドック
2着に入ったエアスピネルはパドックから拾えたものの、カフェフォラオ、ワンダーリーデルは名前を挙げることができなかった。再度見直したがカフェファラオが歩幅が小さく個人的によく見えづらい歩様であった。飛節は直飛気味に見え、上から力強く踏み込めているようであれば走れる状態なのだと覚えておきたい。ワンダーリーデルはパドックの後方を力強く歩けており、拾おうと思えば拾えたかもしれない。
考察
筆者時間の都合上、レース展開については省略する。レースを振り返り感じたことだけを記載する。
1着 カフェファラオについて
カフェファラオは2枠3番からのスタート。スタートはそれほど良くなかったもののルメールが押して押して序盤に先団に取りついたのが印象的。前から2列目のINを確保すると、その後は前でやり合うエアアルマスとワイドファラオを見ながら、前との間隔を空けて少し息を入れる。
4角でも早めに進路を確保し、周りの状況を見つつ追い出しを開始。早いラップを前目で追走し、早め抜け出しから後続を完封する横綱相撲の競馬。
今回の勝ち時計と競馬内容から能力は確か。チャンピオンズカップで6着に凡走を紐解く必要がある。
今回は追い切りやパドックから良く見えった。今後評価する際、どこを気を付ければよいかについては今後の課題としたい。
2着 エアスピネルについて
スタートから4角まではほぼレッドルゼルと同じ位置。中団後方。終始INに拘り、直線で抜け出す時だけ外に出していた。十分に脚が溜まっており、外に出してからの脚色は抜けて目立っており、上り最速となる35.2秒を繰り出し、カフェファラオに迫るも3/4馬身届かずの2着。
使える脚は短いのかも知れないが、それを把握していたかのような鮫島克騎手の好騎乗。もう少しスムーズに外に出せていればカフェファラオを逆転できていた可能性もないと考える。
3着 ワンダーリーデルについて
もっとも驚いたのがこの馬。というより横山典騎手の騎乗。序盤の位置取りは中団やや前目のIN。前走の根岸Sを見ている限り、最後方から外をぶん回してどこまでという競馬が予想されたが、その予想を大きく覆す騎乗。流石横山典騎手だ。
4角でもタイトにINを回り、早めに仕掛けてINから抜け出しを図り、カフェファラオに並び掛けようとする。
最後はカフェファラオの底力に屈することとなったが、これまでとは違う競馬を見せ上り3F時計6位の35.7秒で3着に粘り込みを実現できたのは、横山典騎手ならではといったところか。
このレースの1,2,3着はみなINに張り付いていた馬。厳しいラップを外を回す不利は想像以上に大きかったのかも知れない。
4着 レッドルゼルについて
好スタートからもっと前目のポジションも取れたと思うが、川田騎手はこの馬を信じて最後の末脚に賭ける騎乗。序盤は無理にポジションを取りに行かず、中団後方に位置した。
4角でも外に出すために3.4頭分外に出しており、周りに馬も多く決してスムーズに外に出せたとは言えない競馬。前の馬のキックバックもくらっていた印象だ。
そんな中、上り3F時計2位となる35.5秒の脚で前を追いかけるも、この馬よりも早い上り出したエアスピネルには当然届かず、この馬よりも0.1秒遅いカフェファラオ、0.2秒遅いワンダーリーデルとは、ポジションの差を詰めるほどの脚はなかった。
今回は大外枠だったということもあり、初のマイル戦ということで難しい競馬。追い切りの動きやパドックの動きから、今回の競馬で見限ることはしたくない馬。
今後の活躍を期待したい。
5着 エアアルマスについて
1枠1番ということで、揉まれないようスタートから押してハナを主張。今回はワイドファラオに絡まれ、厳しいペースを作りだす要因となってしまったが、それでいて5着は立派。地力がある。少なくとも能力的には、10番人気(単勝オッズ37.1倍)の馬ではないだろう。
ただ、展開に色々と注文の付く馬。揉まれ弱いとされているが…。より高いレベルで闘っていくには、この課題を克服していく必要はあるだろう。既に6歳で今後のことを考えると今からはなかなか難しいかも知れないが…。G1級の能力を持ちながらくすぶっている感が否めず何とももどかしい。