2023年2月5日(日)に東京競馬場で行われる『東京新聞杯(G3)芝1600m(別定)』の最終追い切り評価となります。
出走馬は16頭。追い切り動画で確認できた全馬の追い切り評価となります。
インダストリア 57.0 【A】
美浦南W単走。馬なり⑤
鶴クビで集中し適度な気合いのり。四肢の広がりも大きく、最後まで脚元の力感も十分。縦横の比較で、この馬がもっとも洗練された良い走り。高く評価したい。
【1週前追い切り A】
最終追い切りでは僅かに力みが見られましたが、1週前追い切り評価記事で述べた〝過去最高の状態〟という評価は変わりません。
ウインカーネリアン 58.0 【B+】
美浦南W併せ。馬なり⑧
三浦騎手が騎乗。力みの少ない柔らかなフットワーク。前を走る2頭をラクラク抜き去り1馬身先着。最後に手前を戻ていたが、スピードのロスなく気にするレベルでは無い。1週前から引き続き好調。高く評価したい。
【1週前追い切り B+】
併せた相手は、中は古馬1勝クラスのトロワエスポワール。外は古馬3勝クラスのスパイダーゴールドです。枠も最高です。
エアロロノア 57.0 【B-】
栗東坂路併せ。G前仕掛け。
ラスト1Fから仕掛けて相手の前に出ようとするも、逆に相手に前に出られてしまいクビ差遅れ。相手が馬なりだったことを考えると、終いの伸び一息。上体高くとも良い時は終いもっとキレる馬。評価できない。
【1週前追い切り 映像なし】
併せた相手は、古馬2勝クラスのアトミカです。
カイザーミノル 57.0 【B】
栗東坂路併せ。馬なり。
クビを高めの位置で振るため、いつも上体高めも、いつもまっすぐに走る馬。体幹の強さは秀でている。今回もフラフラ走る相手に、にじり寄られるも、最後まで自身の走りに集中。時計は遅いも、力強いフットワークでまっすぐ走れている。
【1週前追い切り 映像なし】
併せた相手は、3歳未勝利のトラストエムシーです。
サクラトゥジュール 57.0 【B】
美浦南W単走。馬なり②
コーナーで手綱を引かれたのを嫌がり、頭を上げ煩い仕草。首筋と股下にも発汗が見られ、精神状態は一息。ただ脚の回転鋭く、直線での伸びは上々。1週前は内目を走った事を考慮しても好時計。状態は良いのだろう。きっちり折り合う前提で据え置いた。
【1週前追い切り B】
川田騎手も持ってしても乗り難しいと評される馬です。馬券に含めるかはパドック見てから決めた方が良いと思います。
ジャスティンカフェ 57.0 【B】
栗東CW併せ。馬なり⑤
コーナー手前から口向きの悪い仕草を見せていた点は割引。この課題は改善仕切れていない。また、手前替えでフワフワしている間に、相手に差を広げられてしまう。ただラスト1Fからギアが入ると極上のキレ味を見せ、2馬身差を瞬く間に詰め併入。クビの使い方はとても上手い。
【1週前追い切り B】
ラスト1Fは十分プラスに足る動きです。評価は迷いましたが、折り合いの懸念から後方で折り合う競馬が想定されたため一つ評価を下げました。それでも【B】の中では最上位です。
シュリ 57.0 【B】
栗東坂路単走。馬なり。
アタマの位置が安定しない。いつものこととは言え、少し気になるところ。とは言え、前後の脚をまっすぐ前にだし真一文字に登坂。右手前一本だったとは言え、そこそこの全体時計で、とても綺麗な加速ラップが踏めている。一定の評価は下したい。
【1週前追い切り 映像なし】
昔ほど早い時計がでなくなったのは年齢的なものもあるのかも知れません。1週前の追い切り時計もモノ足りなく感じる点は否めません。
ショウナンマグマ 57.0 【B+】
美浦南W単走。馬なり⑤
前膝より下のスナップがよく効いた、キビキビとしたフットワーク。クビの角度よく、体を大きく使って走れている。ラスト1Fで僅かに失速したのは意図的に緩めたため。全体時計が早く、このスピードは今の府中の高速馬場にフィットしそう。高く評価したい。
【1週前追い切り B+】
もっともオッズ妙味を感じる馬で、【A】とするか迷った一頭です。
タイムトゥヘヴン 58.0 【B】
美浦南W単走。馬なり⑥
大野騎手が騎乗。時計は控えめも、いつものようにアタマを低く保ち、脚元俊敏に走れている。十分力の出せる仕上がり。
【1週前追い切り B】
【B】の中でも上位です。大野騎手で人気を落とすようなら、是非買っておきたい一頭です。
ナミュール 56.0 【B-】
栗東坂路併せ。馬なり。
ラチ沿いを走る相手に対し、やや植え込み側に進路をとり、序盤は馬体を離したカタチ。鞍上が体重移動でジワジワと相手の方に寄せていったが、終始相手に顔を背けての走り。違和感覚える内容。最後は追う相手に対して馬なりで受け併入と、さすがの脚力は見せるも、全体でみると何かチグハグ。評価は割引いた。
【1週前追い切り B-】
併せた相手は、3歳1勝クラスのバルサムノートです。
ピンハイ 55.0 【C】
栗東坂路単走。馬なり。
全体時計58.0秒。ラスト1Fも13.3秒と軽く運動させる程度の内容。坂井瑠騎手が騎乗した1週前も控えめで、体重を落としたくない意図が伝わってくる。馬は気分良さそうに弾力性十分に走れているものの、攻め過程が評価できない。
【1週前追い切り 映像なし】
ピースワンパラディ 57.0 【B-】
美浦南W併せ。G前軽仕掛け⑥
よい時は四肢を大きく広げ、もっと豪快に動く馬。今回は肩の出一息のこじんまりとした走り。最後に軽く仕掛けて、相手に並び掛けるのがやっとという走り。評価できない。
【1週前追い切り C】
併せた相手は、古馬3勝クラスのラパンセソバージュです。
ファルコニア 58.0 【B-】
栗東坂路単走。G前仕掛け。
吉田隼人騎手が騎乗。アタマ高め、手前替えもスムーズさを欠き、最後の方は舌をベロベロと出し集中力欠く走り。評価しづらい。
【1週前追い切り 映像なし】
プリンスリターン 57.0 【C】
栗東CW併せ。馬なり⑧
直線で左手前に替わるも、馬の意識は右手前。四肢の広がりも狭く、何かスカッとしない走り。最後の数十完歩だけ走る気は見せたものの、全体として気持ちが前に向かっておらず評価できない。
【1週前追い切り 映像なし】
併せた相手は、古馬OPのカルネアサーダです。
プレサージュリフト 55.0 【B-】
美浦南W併せ。馬なり⑤
序盤は口向き悪く、相手の方に顔を向けるなど集中力欠く走り。直線では幾分解消されたが、クビをふにゃふにゃと動かし、カチッとしない走りは割引。スピードに乗せてからの四肢の広がりは大きく、下半身は悪くないのだが…。ゴールを過ぎた後も、しっかりと負荷をかけた点も良い印象は受けなかった。評価は割引いた。
【1週前追い切り 映像なし】
併せた内の相手は、古馬1勝クラスのカーペンタリアです。
マテンロウオリオン 57.0 【B-】
栗東CW単走。馬なり⑥
全体時計を抑え、終い重点の内容。後肢の蹴りが強い馬だが、今回も地面を力強く蹴けれている。後肢のキレ味は十分。クビと後肢の動きも連動が取れている。ただ今回は上体が高く、やや忙しない走り。よい時に見せる活気と迫力がもの足りない。評価は割引いた。
【1週前追い切り 映像なし】
横山典騎手が栗東まで来て、なぜこの馬に乗らず、プリンスリターンに騎乗したかは気になります。