2022年6月12日(日)に函館競馬場で行われる『函館SS(G3)芝1200m(別定)』の最終追い切り評価となります。
出走馬は16頭。追い切り動画で確認できた15頭の追い切り評価となります。
- タイセイアベニール
ヴェントヴォーチェ 56.0 【B】
函館W併せ。馬なり⑧
西村淳騎手が騎乗。2頭併せの内。鶴クビで前を余力十分に追走。しっかり折り合いコーナーを回ってくる。序盤の動きは伸びやか。直線は無理せず併入させた。相手に並び掛ける際のスッーっとした脚色に見所があり、脚元はパワフル。前向きに捉えると、しっかり折り合えているとも捉えることのできる内容。評価は据え置いた。
併せた相手は、3歳未勝利馬のノアラヴィータです。
キャプテンドレイク 56.0 【B-】
函館ダ単走。馬なり⑧
1週前に栗東坂路で早い時計を出しており、最終追い切りは、木曜日にダートでサラリ。これで良いのだろう。クビの使い方に硬さは見られたが、トモの筋肉が隆起し蹴りはパワフル。前駆と後駆のバランスがもう少し取れるとなお良かったのだが…。評価は割引いた。
レースは藤岡康騎手が騎乗ですが、追い切りでは荻野琢騎手が騎乗していました。
キルロード 57.0 【B-】
函館W併せ。馬なり③
菊沢騎手が騎乗。コーナーで、相手が外目を大きく回ったのに対し、本馬は内目をタイトに回ってくる。馬体を倒して、クイっと内に切れ込むような綺麗なコーナーリング。コーナーリング性能は高い。惜しむらくは、前脚の着地が身体に近い点。もう少し伸びやかに前に着地できれば良いのだが…。馬体もスカッと見せ雰囲気悪くないものの、少し足りない。
併せた相手は古馬2勝クラスのプレミアエンブレムです。
シゲルピンクルビー 54.0 【B+】
函館芝併せ。馬なり⑧
和田竜騎手が騎乗。2頭併せの内。前を大きく追走から、直線もったままで4馬身近く突き放し、相手を圧倒。胴が短くいかにも短距離馬という体型。しっかり地面を掴みながらもスピード感十分にパワフルな走りができている。評価したいのは、コーナーをスピードを落とさず回ってきた点。函館コースへの適正は高そう。時計も優秀で状態は良さそう。高く評価したい。
併せた相手は、3歳未勝利馬のベアーザベルです。
ジュビリーヘッド 56.0 【A】
函館芝単走。馬なり⑦
横山和騎手が騎乗。序盤はクビを緩やかに上下運動させ、鞍上にゴーサインを促すような仕草。手前替えのタイミングが良く、ナチュラル。ピッチ走法の馬だが、後肢を高く蹴り上げ、伸びやかな走り。リラックスして、美しいフォームで楽々と好時計。好調だろう。高く評価してみたい。
ゴール後すぐ手前を戻していましたが、これは鞍上が止めろと手綱で合図を送ったため。これに素早く反応できる素直な気性もプラスです。
ダイメイフジ 57.0 【B-】
函館W単走。終始軽く促す⑤
菱田騎手が騎乗。スピードに乗った状態でコーナーを回れていた点は良かったものの、直線で鞍上に扶助され左手前に替わってからの走りが一息。推進力を損ねる走りに替わってしまった。また、序盤口を開けながら走っていた点も割引。この評価となる。
ナムラクレア 50.0 【B】
函館芝併せ。馬なり⑦
長谷川浩調教師が騎乗。いつもよく見える馬だが、今回の最終追い切りは、これまでの中でもっともよく見えない。手前替えにスムーズさ欠き、この馬特有の大きなフットワークが陰を潜めている。外から相手が並び掛けて来てから脚色を強め併入という受け身の内容。評価しづらい。
1週前は浜中俊騎手が騎乗し、栗東坂路で追い切りましたが、ここでも左手前への変換には苦戦していました。これは少し気になります。ただ能力ある馬で50㎏。流石に無視はできません。パドック良ければ拾いたいと思います。
ビアンフェ 57.0 【B-】
函館芝単走。馬なり⑧
藤岡佑騎手が騎乗。トモは相変わらずパワフルも、全体的に動きがこじんまりとしており、動きにキレはない。直線は鞍上に扶助され、ようやく左手前。左手前での走りはぎこちなく、数完歩だけ走りゴール後にすぐ右手前に戻していた。評価しづらい。
ファーストフォリオ 54.0 【C】
函館芝併せ。G前仕掛け⑧
水口騎手が騎乗(レースは武豊騎手)。2頭併せの外。序盤からかなり入れ込んでおり、コーナー途中では舌がハミを越していた。直線でも、そのまま力んで推進力を上に逃がす走り。脚はキビキビ動かしているものの空回り。気持ちと動きが噛み合っていない。
プルパレイ 52.0 【B+】
函館芝併せ。馬なり⑧
水口騎手が騎乗(レースはM.デムーロ騎手)。2頭併せの外。内に1馬身半先行してコーナーに入ってくる。短距離馬らしからぬ滞空時間の長い大きなフットワーク。そのせいもありコーナーリングはそれほど上手くない。父親似の前脚をしならすような走りで半馬身先着という内容。動きのダイナミックさはここに入ると最上位。フォームも安定しており好調だろう。十分プラスの動き。
走法からは小回り適正があるとは思えません。函館でなければ【A】評価です。後方から外を回してどうなるか。と言うところでしょうか。能力と52㎏は魅力です。
ペプチドバンブー 56.0 【B-】
函館芝併せ。G前仕掛け⑦
松田騎手が騎乗。2頭併せの外。終い重点の内容。前を1馬身半追走し、内目を回る相手に対して大きく外を回し直線に入ってくる。直線で左手前に替わるも頭の位置が悪く、スムーズに加速しなかった点は割引。終いのキレ味鋭く、伸びやかに動けているものの、高い評価は与えづらい。
後方からの競馬を意識した追い切り内容です。
ボンセルヴィーソ 56.0 【B-】
函館W単走。馬なり④
池添騎手が騎乗。顔が終始左を向いており集中力に欠ける内容。動きに弾力性はあるものの、メリハリの少ない単調な動き。評価しづらい。
1週前に栗東坂路で52.8-12.2秒を計時しており、これが本追い切りでしょう。
ライトオンキュー 58.0 【B】
函館ダ単走。馬なり⑨
古川古騎手が騎乗。追ってはいないが馬は一生懸命。大きく回ったとは言え、コーナーもスピードを殺すことなく回れている。最後は僅かに脚色が鈍ったが、5Fを全力疾走で駆け抜けた。一見見栄えは良く映るが、手前も替えずに余裕を感じない内容。急仕上げ感が否めない。評価は据え置いた。
中間の履歴はなく外厩から直接の函館入りなのでしょう。とは言え、年齢を考えると十分過ぎるほどの活気です。【B】の中では最上位の評価。人気がないなら必ず押さえたいと思います。
レイハリア 54.0 【B-】
函館W併せ。G前軽仕掛け⑥
松岡騎手が騎乗。前を大きく追走しコーナーを回ってくる。コーナーリングはあまり上手くない。直線向いて相手は射程に捉えていたが、何に遠慮したのか馬体を並べた直後、脚色を緩め半馬身遅れでフニッシュ。評価は割引いた。
併せた相手は3歳未勝利馬のアメトリンルナです。ただ、馬体はスカッと見せ好フォームで走れており、脚色にはまだまだ余力が感じられました。この馬はパドックで状態の良し悪しが判断できる馬です。パドックにも注目したいと思います。
ローレルアイリス 54.0 【B-】
函館芝単走。G前軽仕掛け⑧
川又騎手が騎乗。外目を回りしっかり負荷をかける内容。早い時計は出ているものの、前後の脚の連動性は一息で、最後はアタマが上がりフワフワとした走り。評価しづらい。