2022年5月15日(日)に東京競馬場で行われる『ヴィクトリアマイル(G1)芝1600m(定量)』の最終追い切り評価となります。
出走馬は頭。追い切り動画で確認できた全馬の追い切り評価となります。
アカイイト 55.0 【C】
栗東坂路G前仕掛け。
幸騎手が騎乗。1週前の動きが満足行かなかったのだろうか。最終追い切りでも全体時計51.9秒と攻めてきた。ただ、ラスト1Fでしっかり仕掛けるも0.3秒の失速。仕掛けに対して反応できていない。
【1週前追い切り B-】
アブレイズ 55.0 【C】
栗東坂路単走。馬なり。
全体時計は早いも動きにメリハリなくワンペースの内容。アタマは高く、口を開けながらシャキッとしない走り。馬体をふっくら見せ変わらずパワフルも、この評価となる。
【1週前追い切り 映像なし】
日曜日に軽い乗り込みを行なってますが、1週前追い切りは行っておらず、実質この最終追い切りだけの仕上げになっています。
アンドヴァラナウト 55.0 【B-】
栗東坂路単走。馬なり。
植え込み側を登坂。この馬は1週前追い切りが本追い切り。最新追い切りは軽い調整程度の内容。全体時計が56.1秒と遅いにも関わらず、手前替えにスムーズさを欠き、終い失速する内容。評価しづらい。
【1週前追い切り B】
5/8(日)CWで終い重点で軽めに乗り込まれています。
クリノプレミアム 55.0 【C】
美浦南W単走。馬なり⑥
良い時に見せてくれる迫力がなく、前脚の着地が非力。福島牝馬から中2週のローテションということもあり、追い切りはこの1本。中山牝馬S時がピークの状態で、既にお釣りはないという見立て。この評価となる。
【1週前追い切り 映像なし】
シャドウディーヴァ 55.0 【B-】
美浦坂路併せ。馬なり。
外の相手を追走し、馬場の真ん中に入ってくる。コーナーを逆手前で回り、直線でも手前を替えたため、終始逆手前。舞台と同じ左回りの美浦坂路で、この内容は大きく割引。集中して走れているものの、動きに迫力を感じない。併せた外の相手には半馬身先着も、評価しづらい。
【1週前追い切り 映像なし】
併せた相手は古馬3勝クラスのイディオムです。
ソダシ 55.0 【B+】
栗東坂路単走。馬なり。
輸送も考慮し最終追い切りは軽めの内容。アタマは少し高かったものの、リラックスした走りで綺麗な加速ラップを踏んで登坂。ゴール前で併せた相手にスッと3/4馬身先着。デキ落ちなく力の出せる仕上がり。高く評価したい。
【1週前追い切り B+】
この馬も2週前から早い時計を出し始め、1週前追い切りをピークに調整されています。1週前の評価で見て良いと思います。
ソングライン 55.0 【A】
美浦南W併せ。馬なり⑧
津村騎手が騎乗(レースは池添騎手)。2頭併せの内。ラチ沿い深く回る相手を追走し、コーナー深く回ってくる。直線で綺麗に手前を替えて、外で懸命に追う相手を馬なりで圧倒。難なく2馬身先着した。脚捌きは軽やかでありながら、しっかりとしたフットワーク。バランスよく伸びやかに走れている。とても状態よく映る一頭。高く評価したい。
【1週前追い切り B+】
併せた相手は古馬1勝クラスのチュウワジョーダンです。
デアリングタクト 55.0 【B】
栗東坂路単走。馬なり。
松山騎手が騎乗。ミスニューヨークに遅れた1週前が本追い切り。最終追い切りは輸送を考慮して軽めの内容。綺麗に手前を替え、リラックスして走れている。フォームの安定性を高く評価したい。
【1週前追い切り B】
昨年4.25の香港のクイーンエリザベス2世Cで3着に敗れた後、右前肢繋靭帯炎を発症。1年以上振りの復帰戦となります。不安要素はあれど、流石のフットワークです。【B】の中では上位です。
ディヴィーナ 55.0 【B】
栗東坂路単走。馬なり。
1週前に猛時計を出し、最終追い切りは軽めの内容。輸送を考慮してのものだろう。序盤は推進力を上に逃す完歩が見られたものの、ゴールに向かうに連れ重心を低くし、綺麗に脚を伸ばしてきた。右手前一本の走りではあったが、余力十分の走りで、これについては気にする必要はない。上下運動が少し大き過ぎと感じた分、割引いた。
【1週前追い切り A】
5/10(火)にも栗東坂路で軽い乗り込みがあります。
デゼル 55.0 【B】
栗東CW単走。馬なり④
4F追いで内目を走るも、しっかりとした時計を出し攻めた内容。1週前と比べると動きが良化。この馬らしい、背中で波打つような走り。柔らかな動きであったが、終い僅かに失速。これが残念だった。
【1週前追い切り B】
終いもう少し俊敏に動くことが出来れば、プラスにしたかった馬です。客観的な視点に立つとこの評価となります。
テルツェット 55.0 【B+】
美浦南W単走。馬なり⑦
D.レーン騎手が騎乗。最終追い切りは、レーン騎手が馬の感触を確かめる程度の内容。軽めだったとは言え、前肢を地面を叩きつけ弾力性あるフットワーク。最終追い切り軽めの組の中でも、状態良く映る1頭。プラスに評価したい。
【1週前追い切り B+】
何よりD.レーン騎手が魅力です。この馬の本追い切りは1週前となります。1週前追い切り評価記事も参照ください。
ファインルージュ 55.0 【B-】
美浦南W併せ。馬なり⑤
3頭併せの中。半馬身差間隔を保ち雁行状態でコーナーを回ってくる。直線で馬体が並ぶも、本馬は手前替えが上手く行かず、ロスの多い走り。その間に内外の相手に前に出られてしまう。その後ギアを上げ、外に先着、内に併入も、終始アタマが高く左手前一本の走り。脚元の力強さとギアチェンジ性能は魅力も、評価しづらい。
【1週前追い切り B-】
併せた内の相手は古馬3勝クラスのグランパラディーソです。
マジックキャッスル 55.0 【B-】
美浦南W併せ。馬なり⑤
戸崎騎手が騎乗。2頭併せの内。3馬身追走から併入。併せた外の相手が大きな動きをしていたこともあるが、肩の出の悪さが目につく内容。ゴールを過ぎても互いに併せ馬を止めず、最後までしっかりと負荷をかけた点は好感が持てるも、評価しづらい。
【1週前追い切り B-】
併せた相手は3歳OP馬のエリカヴィータです。
ミスニューヨーク 55.0 【B】
栗東坂路単走。馬なり。
馬の多い時間帯での追い切り。植え込み側に入ってくるも、前に他馬がいることを確認すると、早々にラチ沿いに移動。そのまま馬なりで駆けさせた。ラスト1Fは0.5秒失速も、追えばどこまでも伸びて行きそうな手応え。1週前追い切りではデアリングタクトに先着。評価は据え置いた。
【1週前追い切り B】
日曜日にも坂路で終いソコソコの時計を出しました。最終追い切りはわざと遅れたようにも見えました。【B】の中では最上位です。
メイショウミモザ 55.0 【A】
栗東CW単走。馬なり⑨
コーナーを深々と回ってくる。クビを使って安定したフットワーク。直線で手前を替えるとギアが入り、脚の回転を上げ鋭く加速。ラスト2F-1Fの区間ラップは10.8秒と素晴らしいスピード。前肢の掻き込みが力強く、後肢の蹴りとクビの動きとが見事に連動し、強い前への推進力を産み出している。恐らくは追い切りからでしか拾えない馬。高く評価したい。
【1週前追い切り 映像なし】
優先出走権を得て、この晴れ舞台に参戦です。四肢の可動域は広くなく、どちらかと言えばパワータイプの馬だとは思いますが、今回の追い切りを見る限り、脚の回転の鋭さと身体の使い方で十分にスピードを補えています。Bコース変わりの高速馬場も、今の状態ならこなしてくれるのではないでしょうか。内枠でも引くようなら面白いと思います。
レイパパレ 55.0 【B】
栗東坂路単走。G直前仕掛け。
1週前追い切りの内容が軽く、どのような最終追い切りを消化してくるか最注目だった1頭。予想通り最終追い切りは攻めてきた。とは言え、輸送も考慮してだろう。この馬としては控えめな時計。それでもこの馬特有の芯の入ったフットワークでキビキビとラチ沿いを登坂。1週前からグッと上向いた印象だが、これ以上の評価はつけづらい。
【1週前追い切り C】
少し線が細く映る点は気になります。当日の馬体重には気を配りたいです。
レシステンシア 55.0 【B+】
栗東坂路単走。G前仕掛け。
1週前同様、左に刺ささりそうになったが、我慢して真っ直ぐに登坂。本当に良い時は、馬なりでゴールに向かって加速度合いを増し、唸るよう走る馬だが、今回はそれと比べるとモノ足りない。とは言え3週に渡り、攻め続けた内容には好感が持てる。少しオマケも入るが、プラスに評価してみたい。
【1週前追い切り B】
輸送を控える中、攻め続けました。それでもなお馬体をふっくら見せています。よほどカイ食いが良いのでしょう。このことからも状態の良さが窺えます。また、同型少なくBコース替わりもプラス。前走の敗戦で人気を落としそう。この馬の能力を考えると馬券妙味を感じます。
ローザノワール 55.0 【B】
栗東坂路単走。G前軽仕掛け。
馬場の真ん中を登坂。走りの軸は安定しており、2週に渡って綺麗な加速ラップを踏んで登坂。このメンバーに入ると脚元の非力さは否めないものの、マイナス評価にはしたくない。
【1週前追い切り B】
ここでいきなり通用するとは思えませんが、将来的には良くなりそうな馬です。