2022年3月26日(土)に阪神競馬場で行われる『毎日杯(G3)芝1800m(別定)』の最終追い切り評価となります。
出走馬は10頭。追い切り動画で確認できた全馬の追い切り評価となります。
コマンドライン 57.0 【B-】
栗東CW併せ。馬なり②
2頭併せの内。前を1馬身追走からコーナーワークで一時は前に出るも、直線で左手前に替わった直後、嫌がるようにアタマを回しながら走った点は割引き。左手前の走りでモタついている間に、相手に前に出返され、最後はアタマ差遅れ。評価しづらい。
外の相手は古馬OPのハヤヤッコです。好時計ですが内目を通ったもので時計だけの過剰な評価は禁物です。
スーサンアッシャー 56.0 【B+】
栗東CW単走。馬なり⑦
前肢の可動域はそれほど広くないものの後肢のバネ感は十分。この後肢の蹴りにより滞空時間の長い走りができている。手前をコロコロ替えることができるのは、この滞空時間の長い走りも関係していそう。手前をコロコロ替え、遊びながらの走りであったが、スピードを殺すことなく波打つような走り。活気十分にスピード感ある走りができている。高く評価してみたい。
未勝利を勝ち上がったばかりで、まだ幼さ残す走りですが素質は感じます。ただ後輪駆動の馬で、脚が取られるくらいの雨馬場になると良さが損なわれそうな気もします。馬場には注意したいと思います。
セイウンハーデス 56.0 【B】
栗東CW併せ。G前強め⑩
2頭併せの外。フットワークの大きな馬。クビの動きが硬く今一つ推進力が前に向かない走りだった点は割引き。仕掛けに対する反応も一息でギアチェンジ性能はそれほど高くない。また追った際、右手前に戻していたことから、右手前の方が得意な馬のかも知れない。それでもコーナーの一番深いところを回り、大きなストライドで併せた相手に2馬身先着。評価は据え置いた。
今回の追い切りはあまり良く見えませんでしたが、過去の追い切り履歴をみていると能力はありそうで何か気になる1頭です。パドックが良ければ評価をあげたいと思います。
ディープレイヤー 56.0 【B-】
美浦南W単走。馬なり⑧
全体時計をかなり抑えて終い重点の内容。一定のリズムで集中して駆け、終いだけ脚を伸ばした。走り自体は悪くはないのだが、馬体が太く映り、覇気にかける内容。評価は割引いた。
1週前追い切りの他に、3/20(日)にも早い時計で追い切られています。やはり太目残りなのでしょう。もう少しキビキビと動く印象の馬です。
テンダンス 56.0 【B】
栗東坂路単走。馬なり。
鮫島克騎手が騎乗。馬場の真ん中を馬に任せて駆けさせただけの軽めの内容。1週前にも鮫島克騎手が騎乗し、素晴らしい時計を出しているためこれで問題ないのだろう。前脚が外を向き、前から見ると「ハの字」に見えるフォーム。時計は遅かったが、持ったままで加速ラップを維持。集中して真っ直ぐ走れている。好調だろう。
映像なく動きは分かりませんが、1週前追い切りは栗東坂路で全体時計50.9秒。ラスト2Fのラップは11.9-11.7(23.8)秒の素晴らしい時計が出ています。この時計は素直に評価したいと思います。
ドゥラドーレス 56.0 【A】
前脚を高々と上げ、クビを使って活気十分の走り。肩関節と股関節が柔らかいのだろう。身体全身の連動性が素晴らしく、脚の回転は豊かで滑らか。スピードの乗りは少し悪く映ったが、セントポーリア賞の勝ち時計を見る限り、スピード値の裏付けはしっかりしており問題なさそう。動きの質はこのメンバーだと抜けている印象。人気を承知で高く評価したい。
身体全身を連動させて走る馬で雨馬場はどうでしょう。この馬にとっては良馬場の方が良いと思います。
ピースオブエイト 56.0 【B+】
栗東CW併せ。馬なり⑦
藤岡祐騎手が騎乗。3頭併せの内。前肢の上りは低く、口をパクパク開けながらの走りで、一見見栄えしないのだが、相手を交わし去る脚力と勝負根性は見応えあり。相手を交わし去る際、一度右手前に戻しスピードに乗せてから、再び左手前に替えており、一見不器用そうに見えるが、なかなかに器用な馬。また前肢の掻き込みが力強く、グッと内に力を凝縮させるようなパワフルさがある。追う3勝クラスを相手に持ったままで1馬身半先着。何か魅力的な1頭。プラスに評価したい。
雨馬場を走らせると強そうな走りをしています。
ベジャール 56.0 【C】
美浦坂路併せ。G前仕掛け。
ラチ沿いを走る古馬2勝クラスの馬を追走し直線に入ってくる。体幹が安定せず左に右にフラフラとした走り。終始仕掛けて馬なりの相手にハナ差先着という内容。時計は平凡で脚元も非力。評価できない。
ホウオウプレミア 56.0 【B-】
美浦南W併せ。G前軽仕掛け④
前を2馬身追走し直線に入ってくる。直線半ばで相手を交わしにかかるも、軽く追われた外の相手に差し返される内容。直線で手前を替えれなかったのがその大きな理由の一つだろう。直線で左手前を決めることができず右手前一本の走り。最後は前肢が前に出ず、見栄えの悪い走り。評価できない。
リアド 56.0 【B-】
栗東坂路単走。馬なり。
1週前にしっかり追われ最終追い切りは坂路でサラリという内容。毛艶良く集中した走り。前後の脚をまっすぐに前に出し、安定したフォームで真っ直ぐ駆けた点は評価できるものの、動きにピリッとくるところもない。所謂平凡な内容。評価は割引いた。
1週前は福永騎手が騎乗し、日経賞に出走するヒートオンビートと栗東CWで併せ馬。しっかり追ったヒートオンビートに1馬身突き放される内容で、流石に相手になっていませんでした。
出走が叶わなかった馬
アケルナルスター 56.0 【B-】
美浦坂路併せ。馬なり。
クビを上手に使えておらず脚元だけの走り。推進力を上に逃がす完歩も多くみられた。右手前に替わってから、鞍上が肩を強く叩くも反応できずに、後ろから来た相手にハナ差さされる内容。時計も遅く覇気に欠ける内容。評価できない。
併せた相手は古馬2勝クラスのルミナスラインです。
今週開催のその他重賞レース
日経賞(G2)
マーチS(G3)
高松宮記念(G1)
最終追い切り
1週前追い切り
来週のG1レースも先取りしておこう
大阪杯(G1)
1週前追い切り
準備中