追い切り短評
A評価
もっとも良く見えたのは、4.カワキタレブリーです。1週前は手前替えでスムーズさを欠きましたが、最終追いの坂路では手前を綺麗に替え、前膝のクッションの効かせたしなやかな走り。重たい馬場を苦にしない安定したフォームで、ラクに相手に先着です。いつも最後まで一生懸命走る姿に好感が持てる馬で、コースと坂路を併用し、ここを目標に在厩調整。高評価です。
B+評価
次点は3.インダストリア。ずっしりとした重厚感がありながら、体を大きく使ってスピード感たっぷりのフットワーク。四肢の回転もしなやかです。走りを見る限り左回りはまったく問題なさそうに思えます。最終追いで発汗が目立ったのは、安田記念に向けて仕上げていた影響があるのかも知れません。その分だけを差し引きました。面白そうなのが、16.ラストドラフト。いつも良く見せる馬で前走(目黒記念)で【A】評価。今回は大幅な距離短縮に加え、中1週ということで、まったく人気がありませんが、今回も美しいフォームでしなやかな動き。追い切りでの動きは秀逸です。7.ピースワンパラディは、動きに往年の迫力がありませんが四肢の可動域は十分。動きの質はここに入っても上位です。1週前に馬場の8分どころを通って抜けた好時計を出しています。明示的にプラス評価としました。
B評価
この組は7頭挙げましたが、全馬面白そうです。最終的な序列はパドックで決めたいと思います。
この組で最上位に評価したいのが、10.ヤマニンサンパ。骨瘤で休みが長引きましたが、それを感じさせない弾力性あるフットワーク。乗り込み量が少ない点は気になりますが、動きは上位です。8.フィアスプライドは、ピッチ走法ですが脚の回転は鋭く俊敏。長く脚を使えており、終いのキレも十分です。走りを見る限り雨馬場も問題なさそうに思えます。12.エアファンディタは都大路Sから中3週の臨戦。最終追いは栗東坂路で単走追い。輸送を考慮し軽めの内容ですが、手前をカッコ良く決めて、気分良さそうに馬場の真ん中を真一文字に登坂です。1.エアロロノアは、最終追いは坂路でしたが活気十分にキレイな加速ラップを踏んで登坂。いつも以上に動けている点も評価できますが、コースと坂路併用で乗り込み量豊富な点も評価します。
2.マテンロウスカイはメイSから中2週の臨戦ですが、体をスカッと見せキレ味十分の走り。最終追いでの坂路の動きを見る限り、状態面の不安はありません。好枠引いたことで展開の鍵を握る一頭になりそう。息子が騎乗するジャスティンカフェのためにハイラップでペースを刻みそうな気もします。15.ジャスティンカフェはカリカリする性格の持ち主。悪い面が出ないよう気分よく走らせることを目的とした内容です。毛艶がよく筋肉の隆起が目立ち背中も安定しています。状態面での問題はなさそうですが、この馬の性格上どうしても後ろからの競馬になってしまうのが難点。ただ、今回は父親(マテンロウスカイ)がハイラップで飛ばしてくれそう。展開が向く可能性があります。6.ショウナンマグマは、2週に渡り美浦南Wで好時計。最終追いでは終い僅かに失速しましたが、スピード感は十分です。持ったままこれだけの時計が出せるのは状態の良い証拠でしょう。馬場がこなせるようなら面白そうです。
追い切り評価
枠番 | 馬番 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 最終 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 1 | エアロロノア | 牡6 | 57.0 | B |
1 | 2 | マテンロウスカイ | セ4 | 57.0 | B |
2 | 3 | インダストリア | 牡4 | 58.0 | B+ |
2 | 4 | カワキタレブリー | 牡4 | 57.0 | A |
3 | 5 | レインフロムヘヴン | 牡5 | 57.0 | C |
3 | 6 | ショウナンマグマ | 牡4 | 57.0 | B |
4 | 7 | ピースワンパラディ | 牡7 | 57.0 | B+ |
4 | 8 | フィアスプライド | 牝5 | 55.0 | B |
5 | 9 | ガロアクリーク | 牡6 | 58.0 | B- |
5 | 10 | ヤマニンサンパ | 牡5 | 57.0 | B |
6 | 11 | ヤマニンサルバム | 牡4 | 57.0 | B- |
6 | 12 | エアファンディタ | 牡6 | 57.0 | B |
7 | 13 | トーラスジェミニ | 牡7 | 57.0 | C |
7 | 14 | レクセランス | 牡6 | 57.0 | B- |
8 | 15 | ジャスティンカフェ | 牡5 | 57.0 | B |
8 | 16 | ラストドラフト | 牡7 | 57.0 | B+ |
8 | 17 | ルージュエヴァイユ | 牝4 | 57.0 | B- |