本記事は、2023年6月4日に行われる新馬戦の追い切り評価となります。
12:10 阪神5R 芝1400m
出走馬8頭中、7頭の追い切り動画がありました。
B評価馬
7.ブライトアゲインは、2週前と1週前の坂路追いの映像はありましたが、最終追いの映像はありませんでした。小柄な馬ですが体幹がしっかり。2週前に遅れた相手に1週前でクビ差先着です。2.チカッパは、最後に疲れを見れ左にヨレたあたり、まだ後肢の脚力は不足しています。それでも毛艶は良く柔らかなフットワーク。低い姿勢で最後まで集中して走れている点は評価できます。距離もこの位なら大丈夫でしょう。オマケは入りますが据え置きました。
マイナス評価馬
6.タイセイタリスマンは着地ポイントが近い馬ですが脚は真っ直ぐ出せています。小柄な馬ですが重そうな助手さんを背にキビキビと真っ直ぐに登坂しました。ただ遅い全体の割に終い0.3秒の失速。脚力がまだ足りません。3.ディーノサンライズは、小柄でピッチ走法の馬。クビを振って活気は十分ですが、動きの連動性は一息。後肢の繋ぎを返してキビキビと走れていますが、ストライドに広がりが出ず、のびやかさがありません。イマイチ魅力を感じません。8.ノリピーは、アタマが高く、手前替えのたびにフワフワしてしまう点は割引きです。2週続けて古馬OPのメイショウミライと併入しており、もしかしたら人気するかも知れません。だとしたら危険な香りがします。
5.ハヤブサソンタクンは、体はふっくら見せていますが、まだ太め残り。コーナーが不器用で、直線でのギアチェンジも目立ちません。アタマを高い位置で振っており、脚元も非力です。1.アトロルーベンスは、前肢ひらき気味に独特のフットワークをする馬。脚長で馬体は上位ですが、手前を上手く替えることができておらず、左手前になると走りがフワフワし、顔が右を向く癖があります。追いづらそうなフォームとなっており割引きです。
追い切り評価(まとめ)
人気 | オッズ | 評価 | 馬名 |
---|---|---|---|
1人 | 2.5倍 | B | 7.ブライトアゲイン |
2人 | 4.1倍 | C | 1.アトロルーベンス |
3人 | 5.3倍 | B- | 3.ディーノサンライズ |
4人 | 7.8倍 | B- | 5.ハヤブサソンタクン |
5人 | 9.7倍 | B- | 8.ノリピー |
6人 | 12.6倍 | B | 2.チカッパ |
7人 | 27.4倍 | B- | 6.タイセイタリスマン |
8人 | 46.2倍 | - | 4.オーブラボー |
注:人気とオッズは筆者記事執筆時間(土曜日20:40)のものとなります。
12:25 東京5R 芝1600m
出走馬11頭中、8頭の追い切り動画がありました。
A評価馬
5.マスクオールウィンは、コーナーが不器用で荒削りな走りもスピード感は十分。直線ではカッコ良く手前を替え、動けている外の相手を寄せ付けず、馬なりのままアタマ差先着です。脚元の俊敏さと動きののびやかを評価します。
B+評価馬
1.チェルヴィニアが、美浦南Wで3頭併せの中で精神的な負荷をかける内容。木村哲厩舎が期待馬に課す追い切り内容です。華奢な体をしていますが、前肢を高々と上げ、無駄な力を入れることなく、ラクに加速できます。併せた外の相手にゴール前でスッと頭差先着。相手が古馬3勝クラスのボーデンだったことを考えると価値は高まります。
B評価馬
7.クォーツァイトが、古馬2勝クラスを相手に煽る余裕をみせ、懸命に追う相手に涼しい顔して併入です。相手に合わせて脚色を強めることができており、ギアチェンジ性能は豊かです。【B】の中では最上位です。3.キャットファイトは、徐々にストライドを広げ、ジワッとした脚の伸ばし方をする馬ですが、体の連動性は上々です。併せた新馬のファインデイを3馬身突き放し圧倒です。10.アンジュグルーヴは、コーナー逆手前で、直線でも手前をコロコロ替えるなど幼い走りですが、体は上手に使えており一度スピードに乗せてからの持続力はなかなかです。オマケは入りますが据え置きました。5/26(金)に坂路で好時計。併せた相手がジャスティンカフェだったことを考えると価値は高まります。
マイナス評価馬
9.コラソンビートは、活気は十分でバランスの良いフットワークですが、クビの使い方にまだ雑なところがあります。評価は割り引きました。4.ボンドガールの1週前はまだスピードがもの足りなく映りましたが、最終追いでスピードが上昇。活気十分に外の相手(3歳未勝利のヤングローゼス)を2馬身突き放し先着です。少し前躯回りに硬さが残っている分、一つ評価は下げました。2.グランジュールは、スピードが他との比較でモノ足りません。
追い切り評価(まとめ)
人気 | オッズ | 評価 | 馬名 |
---|---|---|---|
1人 | 2.4倍 | B+ | 1.チェルヴィニア |
2人 | 4.0倍 | B- | 4.ボンドガール |
3人 | 9.3倍 | B- | 9.コラソンビート |
4人 | 11.4倍 | B | 7.クォーツァイト |
5人 | 13.2倍 | A | 5.マスクオールウィン |
6人 | 16.2倍 | B | 3.キャットファイト |
7人 | 17.7倍 | B | 10.アンジュルグルーヴ |
… | … | … | (中略) |
10人 | 28.7倍 | C | 2.グランジュール |
… | … | … | (以下、省略) |
注:人気とオッズは筆者記事執筆時間(土曜日20:45)のものとなります。
12:55 東京6R 芝1400m
出走馬9頭中、5頭の追い切り動画がありました。
A評価馬
4.ジュントネフが、柔らかで弾力性あるフットワーク。1週前が本追い切りで、最終追いは騎手候補生を背に気分よく駆けさせただけの内容でしたが、バネ感十分の質の高い動きです。これを評価します。
B+評価馬
9.バスターコールは、アタマを体の中心に置き、四肢を大きく広げて活気十分の走り。終いのキレ味は少しもの足りなさも覚えますが、2歳馬らしく元気一杯。新馬から勝ち負けが期待できる最終調整です。
B評価馬
1.デビッドテソーロは、動きに纏まりがありカモシカのようなフットワーク。クビの角度がそう例えさせているのかも知れません。最終追いは芝でサラリとした内容。この評価としましたが、パドックが良ければ評価を上げたい一頭です。8.アルーリングタイムは、クビの角度よくスピード感ある走り。長く脚が使える脚力は見せており、勝負根性も垣間見られる内容です。走りの質がもう少し上がればプラスですが、現状はこの評価です。
マイナス評価馬
7.ピックアチェリーは活気は十分ですが、着地の力感が薄く、脚元の力感は比較下位です。
追い切り評価まとめ
人気 | オッズ | 評価 | 馬名 |
---|---|---|---|
1人 | 1.7倍 | B+ | 9.バスターコール |
2人 | 6.8倍 | A | 4.ジュントネフ |
3人 | 10.4倍 | B | 1.デビットテソーロ |
4人 | 10.5倍 | - | 3.アオイアツヒメ |
5人 | 11.3倍 | B- | 7.ビックアチェリー |
6人 | 12.8倍 | B | 8.アルーリングタイム |
… | … | … | (以下、省略) |
注:人気とオッズは筆者記事執筆時間(土曜日20:55)のものとなります。