2022年12月18日(日)に阪神競馬場で行われる『朝日杯FS(G1)芝1600m』の1週前追い切り評価となります。
出走登録は19頭。追い切り動画で確認できた15頭の追い切り評価となります。
- コーパスクリスティ
- ニシノベストワン
- ロードラディウス
ウメムスビ 55.0 【B-】
栗東CW併せ。G前一杯⑦
角田大河騎手が騎乗。3頭併せの内。外の2頭を追走し直線に入ってくる。直線での手前替えのタイミングが遅く、少し気負って走っていたか。ただ通ったコースを考慮すると時計はかなり早い。最後は顎があがり0.4秒失速したものの、気合いの入った良い併せ馬。相対評価で割引いた。
併せた中の相手は新馬のカズピレウスです。
エンファサイズ 55.0 【B-】
栗東CW併せ。G前軽仕掛け⑤
藤岡康騎手が騎乗。2頭併せの内。前を3馬身近く追走から、強めに追う外の相手にほぼ馬なりで併入という内容。時計は早いが通ったコースを考えると過剰な評価はしづらいところ。ただ、前肢は高々とあがり、手応えにも余裕があった。ウメムスビ同様、気合いの入った好内容。この馬も相対評価で割引いた。
併せた相手は、2歳未勝利のリュウノラファールです。
オオバンブルマイ 55.0 【B】
栗東CW併せ。ほぼ馬なり⑦
3頭併せの内。直線半ばからの映像であったが、抑えきれない手応え。フォームも美しく力強い。ゴール直前で鞍上に追われて外の2頭を突き放す見栄えの良い内容だが、この馬自身のラスト1Fは僅かに失速。これは残り100mを切ったあたりから少しフワッとしたため。とは言え、溢れんばかりの前進気勢で、とても良い動き。
併せた相手は、新馬のフレイムソードです。【B】の中では上位です。ただ前走の勝利とルメール騎手の騎乗も相まって人気必至。買い時は前走でした。
オールパルフェ 55.0 【B+】
美浦南W併せ。馬なり⑧
大野騎手が騎乗。2頭併せの外。姿勢良く凛としたフットワーク。内目を回る相手に対し、深々と外を回り、ラクラクと2馬身突き放した。肩関節柔らかに、綺麗な加速ラップを踏めている。ケチをつけるとすれば手前を替えることなく右手前一本の走りだった点くらいか。高く評価したい。
併せた相手は、古馬1勝クラスのエアーレジーナです。
キョウエイブリッサ 55.0 【B-】
美浦坂路併せ。G前強め。
前を追走しラチ沿い深く回って来る。内で走る相手を4馬身近く突き放し見栄えは良かったが、これは相手が動かな過ぎた。この馬自身、時計は平凡で、鞍上が強く肩を叩くも反応一息。決してフォームは悪くないものの、動きに迫力を感じない。評価は割引いた。
併せた相手は、2歳未勝利のベベです。
グラニット 55.0 【B-】
美浦南W併せ。G前仕掛け⑥
嶋田純騎手が騎乗(レース想定は松山騎手)。3頭併せの内。古馬を相手に仕掛けて半馬身先着という内容。直線、左手前に替わってから少しフワッとする完歩は見られたが、全体としては重心低く抑えの効いたフットワーク。ただ前肢の着地が非力で、思ったように前に推進していない。また、線も少し細く映る。評価は割引いた。
併せた相手は、(中)古馬1勝クラスのディープレイヤー、(外)古馬3勝クラスのオンザラインです。嶋田純騎手はサウジアラビアRCで7人気2着と実績を作りましたが、松山騎手への乗替わりです。なかなか厳しい世界です。
スズカダブル 55.0 【A】
栗東CW併せ。G前強め⑧
鮫島克騎手が騎乗。「何じゃこれ、もの凄い走りだな」というのが第一印象。3頭併せの外で、馬なりで並び掛けると、瞬時に2馬身突き放す圧巻の内容。地面をしっかり捉えて走ることで、猛烈な推進力を産み出している。アタマは高めも、それがまったく気にならない脚力の強さあり。手前替え流麗に、クビをカチッと決め堂々。正直驚いた。高く評価しておきたい。
併せた相手は、(内)古馬2勝クラスのヴァランシエンヌ、(中)新馬のプッシュオンです。直線で再加速する際、右手前に戻していました。右手前の方が得意なのかも知れません。
ダノンタッチダウン 55.0 【B】
栗東CW併せ。G前仕掛け⑥
斎藤新騎手が騎乗(レース想定は川田騎手)。脚長で雰囲気漂わす馬。牝馬のリバティアイランドを彷彿とさせる堂々としたフットワーク。左手前に替わってから伸びやかさが少し落ちたようにも思え、後肢の蹴り上げもこの馬本来のものからするとまだまだ。併せた相手になかなか追い付けず、見栄えは少し悪くなっていたが、これは相手もかなり動けていた。評価は据え置いた。
併せた相手は、古馬1勝クラスのラリベラです。【B】の中では最上位です。
ティニア 55.0 【B】
栗東CW併せ。G前強め⑦
水口騎手が騎乗(レース想定は福永騎手)。3頭併せの中。クビを前に突き出しながら、俊敏な動きで内外の古馬相手にしっかり先着。ただ、重心が低くなり過ぎている点は気になるところ。急坂がこなせるか不安になる。新馬の頃はもっとバランスの良いフォームだった。かなりオマケして据え置いた。
併せた相手は、(内)古馬1勝クラスのサトノスカイターフ、(外)古馬2勝クラスのサトノシャロームです。
ドルチェモア 55.0 【B+】
栗東CW併せ。G前強め④
坂井瑠騎手が騎乗。2頭併せの内。相手の仕掛けを待ってから追い出し、2馬身半突き放し相手を圧倒。後肢のバネ感が半端なく、弾力性あるフットワーク。活気も十分で四肢の回転もなめらか。最後は少し緩めたか…。高く評価したい。
併せた相手は、古馬1勝クラスのキングロコマイカイです。オールパルフェやダノンダッチダウンと比べると、やや胴が詰まった体型で、距離はマイルがBESTに思えます。
ドンデンガエシ 55.0 【B-】
美浦南W併せ。馬なり④
3頭併せの内。通ったコースは内よりだったとは言え、好時計。刻んだラップも優秀で時計だけ見ると評価したくなる馬。直線半ばからの映像であったため、脚が上がり気味の状態で動きの質はそれほど高くない。どちらかと言えば脚元の非力さの方が目立ち、評価しづらい。
過去の追い切り映像もなく、何か不気味ではあります。美浦所属馬ということで最終追いは軽めになることが想定されます。動きの質を見てみたいと思います。
バグラダス 55.0 【B】
美浦南W併せ。馬なり⑦
嘉藤貴行調教師が騎乗。2頭併せの内。靄の影響もあり、残り100mだけの映像。とは言え、低い姿勢で鋭く伸びて併せた相手に半馬身先着。パッと見は悪くない。評価は据え置いた。
併せた相手は、古馬2勝クラスのブルームベリーです。
フロムダスク 55.0 【B-】
栗東坂路併せ。G前仕掛け。
栗東坂路で49.1秒という破格の猛時計。この数字はなかなかお目にかかれない。ラチ側を回したことを考えると、なおさら評価は高まる。流石にラスト1Fは0.9秒失速したものの、さしてフォームを乱さなかった点も好感が持てる。ただ動きは平凡。相対評価でマイナスとなる。
併せた相手は、古馬1勝クラスのメリーセンスです。
ミシェラドラータ 55.0 【C】
栗東坂路単走。G前仕掛け。
終始アタマが右前肢の上にあり斜に構えたフォーム。体幹も弱く、右に左にフラフラとした走り。鞍上が強めに気合を付けるもさしたる反応なく僅かに失速。評価できない。
レイベリング 55.0 【B+】
美浦南W単走。馬なり③
横山武騎手が騎乗。肩の可動域がとても広く、前肢の上げ幅はなかなか類を見ない。とても豪快でダイナミックな走り。阪神JFのシンリョクカを彷彿とさせる。走りはまだ幼いも素質感じる一頭。高く評価しておきたい。
1週前に併せ馬を消化していない点は割引きなのですが、動きの質は高いものがあります。