2022年12月28日(水)に中山競馬場で行われる『ホープフルS(G1)芝2000m』の最終追い切り評価となります。
出走馬は18頭。追い切り動画で確認できた全馬の追い切り評価となります。
記事公開後に映像をチェック。軽めの内容が多かったです。当初付けた評価に変更はありません。印象に残った馬について簡単にコメントします。
【A】評価としたキングズレインが変わらず好気配。相手の方に顔を向け少し集中力を欠きながらも大きなフットワークで雰囲気は抜群です。【B+】評価とした馬はみな軽め。評価は変わりません。【B】評価の中ではフェイトが体をスカッと見せキビキビと鋭い走りで好印象。【B-】の中では、トップナイフが四肢の回転スムーズな走り。評価を変えたいと思ったのはこの馬だけでした。【C】評価としたセブンマジシャンは、12/14、12/21と比べると良化も、前肢を外から回す点は変わっていません。また手前を替えようとして替えれなかった点も割引です。上げても一つが精一杯。マイナス評価に変わりありません。
ヴェルテンベルク 55.0 【B-】
栗東CW併せ。強め⑦
横山武騎手が騎乗。2頭併せの内。前を2馬身半追走から直線めい一杯追うも、馬なりのままの相手に1馬身遅れ。走る気は見せていたものの、思った以上に前に推進していかない。少し上ずったフォームの影響もあるかもだが、鞍上のフードが風を受けていたことも、かなり影響していそう。評価は割引いた。
【1週前追い切り B-】
併せた相手は、古馬OP馬のフェーングロッテンです。
ガストリック 55.0 【B+】
美浦南W単走。G前軽く促す⑥
三浦騎手が騎乗。直線少しフワッとしたところを鞍上が気づき、軽く促し最後まで集中して駆けさせた内容は好感が持てる。ただ、もう少し迫力ある動きを見せて欲しかったというのが正直なところ。とは言え、天性の大きな走りは相変わらずで、フットワークは良質。素質面ではここに入っても引けを取らない。
【1週前追い切り B+】
東スポ杯では5人気に甘んじていましたが、動きの質は当時から上位です。
キングズレイン 55.0 【A】
美浦南W単走。馬なり④
四肢の可動域が広く、しなやかなフットワーク。一完歩一完歩飛ぶように走っている。名馬になるかもなと思わせてくれる走り。一つ苦言を呈するなら、上体が少し高い点。これについては、クビと後肢の連動性高く、前への推進力損ねることなく走れており問題はない。将来性込みで高く評価したい。
【1週前追い切り A】
1週前も【A】です。2週に渡り目立つ時計はありませんが、フットワークの質を高く評価したいと思います。
グリューネグリーン 55.0 【C】
美浦南W併せ。G前強め⑦
2頭併せの外。直線で左手前に替わってからの走りが一息。走りが小さくなり、肩を叩いて追うも思った以上に伸び脚がない。懸命に追うも、馬なりのままの相手にハナ差届かずという内容。前走【A】評価とした時と比べると、雲泥のデキ。【B-】あたりが妥当かもだが、明示的にこの評価とする。
【1週前追い切り B-】
併せた相手は、古馬1勝クラスのモカフラワーです。
シーウィザード 55.0 【B-】
美浦南W併せ。馬なり⑦
2頭併せの内。良いときは、凛としたフットワークで爽やかに走る馬。ただ、今回は動きが小さく纏まっている。クビが硬く上体も高め。馬なりでラクに半馬身先着と、1週前よりかは良くなったものの、高い評価は与えづらい。
【1週前追い切り B-】
併せた相手は、古馬3勝クラスのサンストックトンです。1週前はエフフォーリアと併せており目立たなかったのは仕方ないかも知れません。
ジェイパームス 55.0 【B】
美浦南W併せ。G前仕掛け⑤
3頭併せの中。時折りフワッとするなど、まだ荒削りなところがあるものの、前肢の掻き込み力強く、フットワークの質はとてもパワフル。先に仕掛けて併入と一見見栄えしないも、グンとしっかり加速できている。これは単純に外の相手が動けていた。評価は据え置くも能力感じる一頭。
【1週前追い切り B】
併せた外の相手は、古馬1勝クラスのテイデです。【B】の中では上位です。
ジュンツバメガエシ 55.0 【A】
栗東CW併せ。G前仕掛け⑦
3頭併せの内。前を1馬身追走し直線に入ってくる。直線で鞍上の軽い合図に素早く反応し、矢のような伸びをみせた。相手に付けた着差は2馬身ほどだったと思うが、エンジンの点火性能が高く、爆発力ある走り。後肢の使い方が特徴的で、これが源になっている。前肢の掻き込みも力強く、四肢の回転力も十分。総じてキレ味鋭い走り。高く評価したい。
【1週前追い切り B-】
1週前も同じ相手と併せていましたが、ここでは併入でした。気持ちにムラがあるタイプなのかも知れません。
スカパラダイス 55.0 【B-】
栗東CW単走。馬なり⑨
気分よく走らせるのが上手な今村聖奈騎手だが、この追い切りでは馬の気分が今一つのっていない。聖奈騎手がジワジワと加速を促すも、伸びやかさ一息。思ったように前に推進しなかった。途中で右手前に戻すなど左手前が苦手に思えた点も割引き。この評価となる。
【1週前追い切り 映像なし】
今村聖奈騎手。初G1騎乗おめでとうございます。これからも応援しています。
セブンマジシャン 55.0 【C】
アタマが下がらず終始上体が高め、口をパクパクさせ、脚元クネクネ。まったく気持ちの入っていない走り。残念だがまったく評価できない。
【1週前追い切り C】
1週前も似たような内容です。
セレンディピティ 55.0 【B-】
栗東坂路併せ。G前強め。
12/23(金)の追い切り。強めに追うも馬なり相手に届かずクビ差遅れという内容。ラスト1Fは0.7秒と大きく失速しており、最後の方は走りがフラつき、体幹の安定しない走り。評価しづらい。
【1週前追い切り B】
併せた相手は、古馬2勝クラスのブルーロワイヤルです。
ドゥラエレーデ 55.0 【B-】
栗東坂路併せ。馬なり。
ムルザバエフ騎手が騎乗。馬に我慢させること意図したもので、前の馬をあえて抜かせないように制御。馬は終始クビを振りながらギリギリ我慢していたものの、最後に手前を戻したことを契機に走りのリズムを大きく崩してしまった。明確な意図を感じるところは好感が持てるものの、この内容では評価しづらい。
【1週前追い切り B-】
毛艶は良好でした。パドックで気を配りたい一頭です。
トップナイフ 55.0 【B-】
栗東CW併せ。G前仕掛け⑧
2頭併せの内。右手前を長く引っ張る走り。直線半ばを過ぎたあたりで、ようやく手前を替えたが、軽く促しただけの外の相手に1馬身遅れ。相手が相手だっただけに見栄えは悪くなるのは仕方ないが、相手が強くなると走りを乱す一面が垣間見れた。全体的に動きに伸びやかさなく、評価しづらい。
【1週前追い切り B】
併せた相手は、古馬OP馬のマテンロウオリオンです。
ハーツコンチェルト 55.0 【B】
美浦南W併せ。馬なり⑥
2頭併せの内。四肢の可動域が広くフットワークの質はここに入っても上位。良質。手前をカチッと替え、併せた相手にはラクラクと首差先着した。クビにやや硬さが残っている点が気になるも、活気は十分で、動きにキレと覇気がある。
【1週前追い切り B】
良く見える馬が多くこの評価となりましたが、【B】の中では最上位です。
ファントムシーフ 55.0 【B+】
栗東CW併せ。馬なり⑧
福永騎手が騎乗。2頭併せの内。柔らかなフットワーク。地面をペタペタと撫でるような走りだが、内転筋が強く四肢の伸縮性十分。クビと脚との連動性も見事で、ラクにラスト1Fを11.1秒。相手も4馬身近く突き放し圧倒。全体時計は遅いため、この時計は出るでしょ。と言いたくなるかもだが、走りの質も上々。しっかり評価したい。
【1週前追い切り B】
併せた相手は、2歳1勝クラスのプロトポロスです。これを4馬身近く突き放す圧倒的な内容です。
フェイト 55.0 【B】
栗東CW併せ。G前仕掛け⑧
坂井瑠騎手が騎乗。2頭併せの内。ピッチ走法の馬で、序盤は体をスカッと見せ軽快な走り。手間替えのタイミングが悪かった点は割引きも、クビを前に突き出し、併せた格上相手に最後まで喰らい付く走り。手応えは相手の方が優勢だったが、交わされることなく併入した。毛艶もよく、状態は悪くないだろう。評価は据え置いた。
【1週前追い切り B】
併せた内の相手は阪神カップに出走し10着に敗れたエントシャイデン(古馬OP)です。
ボーンイングランデ 55.0 【B】
栗東CW単走。G前仕掛け⑧
12/23(金)の追い切り。斎藤新騎手が騎乗。手前替えにスムーズさを欠いたものの、左手前に替わってからは、この馬なりに四肢を大きく広げてスピード感ある走り。鞍上の段階的な仕掛けに対して気分よさそうに脚を伸ばせている。
【1週前追い切り 映像なし】
ミッキーカプチーノ 55.0 【B+】
栗東CW単走。馬なり⑦
フットワークに弾力性があり、背中の柔らかさ伝わる走り。クビの使い方もうまく、とても美しいフォームで走れている。尾の流れ方も綺麗。高く評価したい。
【1週前追い切り 映像なし】
モンドプリューム 55.0 【B】
美浦南W単走。馬なり③
軽い内容であったが、前肢を高々と上げ、後肢の深く踏み込みながら回転力豊かな走り。一歩一歩、丁寧に走れているのが印象的。とても好感が持てる。クビの角度も良く、脚との連動性も十分。評価は据え置くも、資質の高さ感じる走り。
【1週前追い切り 映像なし】
netkeibaの想定オッズは、最低人気で単勝299.6倍の馬になっていますが、到底そんな馬とは思えません。良い馬です。