2022年11月13日(日)に阪神競馬場で行われる『エリザベス女王杯(G1)芝2200m(定量)』の最終追い切り評価となります。
出走馬は18頭。追い切り動画で確認できた全馬の追い切り評価となります。
アカイイト 56.0 【B】
栗東坂路単走。G前仕掛け。
幸騎手が騎乗。軽く肩ステッキを入れ、終いしっかり追うも失速。ただ、この馬はいつもこう。これについては気にしない。この馬は右手前が強く、これがコーナーリング性能の源。今回は全体時計51.0秒と自己ベストを更新し、調子は良いのだろう。後方からのマクリが期待できそうだ。
【1週前追い切り C】
ビュンとキレるタイプの馬ではありません。右回りのコーナー性能が高く、コーナーで加速できることが、この馬の魅力。タフな展開になるなら台頭してきそうです。
アンドヴァラナウト 56.0 【C】
栗東坂路単走。馬なり。
ピッチ走法。手前を替えた際、トモが左に流れてしまったために、その後は重心を右に寄せて走ることに。結果やや右にささりながら登坂。軽めの内容でありながら、最後の方は上体があがっていた。着地の力感も薄い。府中牝馬Sからの中3週とは言え、中間の内容もピリッとしない。この評価となる。
【1週前追い切り 映像なし】
イズジョーノキセキ 56.0 【B】
栗東坂路単走。G前軽仕掛け。
鶴クビで集中し、馬場の真ん中を駆け上がってくる。躍動感あるフットワーク。残り100mでクビを叩いて合図を送ると、流れるような手前替え。その後は軽く追われて加速ラップを維持した。余力残しの仕上げで、精神面での状態の良さも伝わってくる。
【1週前追い切り B】
ウインキートス 56.0 【B+】
美浦南P併せ。馬なり⑨
2頭併せの外。直線向いてから、しっかりハミを取り手前を替えて加速。併せた内の相手をアッという間に5馬身突き放した。相手は障害未勝利馬と格下だったとは言え、圧巻の内容。ややアタマは高めも、後肢の蹴りが力強く伸びやか。高く評価したい。
【1週前追い切り B】
少し気になるのは、2週続けてポリトラックで追いだったこと。過去にはない調整過程です。輸送を考慮し馬体重を維持しつつスピード調教を施したかったのかも知れません。動きは上々です。
ウインマイティー 56.0 【B】
栗東P単走。馬なり⑨
和田騎手が騎乗。序盤、前肢の捌きがやや硬く、少し気負いながらの走り。良く言えば活気十分だが…。やや主観も入るが、この馬は、もう少し前肢の捌きに柔らかさを見せ、スカッと爽やかに駆けている方が好印象。一つ評価を下げた。
【1週前追い切り 映像なし】
とは言え、手前替えは流麗で、コースの一番外を回り時計も優秀です。時計面では十分に評価できます。【B】の中では上位です。
ウインマリリン 56.0 【B-】
栗東CW単走。G前仕掛け⑤
舌をベロベロ出しながらの走り。良いときの唸るような走りは影を潜めている。肩の出も良いときと比べると数段おちる。評価は割引いた。
【1週前追い切り B-】
関東馬ですが、栗東入りしての最終調整。これは宝塚記念時と同じです。
クリノプレミアム 56.0 【B-】
美浦南W単走。馬なり⑤
いつも良く見せてくれる馬だが、よい時と比べると肩の可動域が狭く、どこかギクシャクした走り。この馬の最大の特徴である四肢の回転のスムーズさがもの足りない。評価は割引いた。
【1週前追い切り B-】
ジェラルディーナ 56.0 【B】
栗東CW併せ。馬なり⑧
団野騎手が騎乗(レースはC.デムーロ騎手)。2頭併せの外。3馬身先行した状態で直線に入ってくる。フットワークに浮遊感はあるものの、フワッとした完歩も多く見られた。着地の力感はもの足りないも、しっかり折り合い、綺麗な加速ラップは踏めている。評価は据え置いた。
【1週前追い切り B+】
1週前の動きがかなり良く見えた1頭です。最終追い切りは、落ち着いて走れているだけで十分のような気もします。なお、併せた相手は、同レースに登録するも除外となったソフトフルートです。
スタニングローズ 54.0 【B-】
栗東坂路単走。馬なり。
ラチ沿いを登坂。全体時計は抑えていたものの、ゴールに向けて1秒以上ずつ加速度合いを増すしっかりとしたラップを踏んだ。ラスト1Fで手前を替えようとするも、タイミングが合わずやや右に斜行。ツー・テンポほど遅れてのフワフワッとした手前替え。評価は割引いた。
【1週前追い切り B】
秋華賞を制した勢いでここに挑んできましたが、状態が100%とは思えません。人気馬でもっとも割り引きたいのが、この馬です。
デアリングタクト 56.0 【B+】
栗東坂路単走。馬なり。
ラチ沿いを登坂。鶴クビで静かな気合乗り。全体時計は控えめもラスト1Fで再加速できており、内に秘める闘志がフットワークから滲み出ている。一歩一歩の着地の力感も十分で、しっかり地面を捉える走り。最後の最後で手前を替えたが一切ブレていない。高く評価したい。
【1週前追い切り A】
【B+】評価の中では最上位です。正直なところ【A】評価なのですが、穴馬から入りたい気持ちが強く、明示的に一つ評価を下げました。
テルツェット 56.0 【B-】
美浦南W併せ。G前軽仕掛け⑦
2頭併せの内。ハロー明けの綺麗な馬場で、一見気分よく駆けているように映るも、クビを傾げながらコーナーを回っており何かスカッとしない走り。直線追われてからの反応もジワッとしたもので覇気も薄い。併せた外の相手には、軽く仕掛けて2馬身先着も、動きに魅かれるものはない。評価は割引いた。
【1週前追い切り B-】
併せた相手は、古馬1勝クラスのフエキです。
ナミュール 54.0 【B】
栗東坂路単走。馬なり。
ラチ沿いを登坂。やや斜に構えたフォームも、ラスト2Fから素晴らしいギアチェンジを見せ、終いにかけて脚の回転を更に上げた。終い重点で時計は控えめなものであったが、脚元の力感十分にキレ味鋭い走り。評価したい。
【1週前追い切り B】
3歳馬の中ではもっとも良く映ります。【B】の中では最上位です。
ピンハイ 54.0 【B】
栗東坂路単走。馬なり。
北村友騎手が騎乗(レースは川田騎手)。友一騎手らしい長手綱で、馬を気分よく走らせた。時計はまったく出していないが、馬は集中し弾むようなフットワーク。残り100mで手前を替えるとギアを上げて伸びた。大きく動けている。マイナス評価にはしたくない。
【1週前追い切り B-】
ホウオウエミーズ 56.0 【B-】
美浦南W併せ。馬なり⑦
丸田騎手が騎乗。2頭併せの内。2馬身追走から外の相手に半馬身先着。相手も騎手騎乗だったことを考えると上々の内容。ただ、クビの使い方に硬さが見られ、このメンバーに入ると動きの伸びやかさは比較下位。評価は割引いた。
【1週前追い切り B-】
併せた相手は、古馬2勝クラスのエープラスです。
マジカルラグーン 54.0 【B】
阪神ダ単走。馬なり②
フォーリー騎手が騎乗。クビの角度よく、後肢をしっかり前に出すバランスの良い好フォーム。時計は出していないものの、一定間隔で加速度を強める好内容。手前替え流麗に集中した走り。良い馬だ。評価は据え置いた。
【1週前追い切り 映像なし】
パワフルなタイプで、瞬発力勝負よりもタフな展開の方が向きそうです。
ライラック 54.0 【B-】
美浦坂路単走。馬なり。
横山琉騎手が騎乗(レースはM.デムーロ騎手)。1週前に早い時計を出し、最終追いは軽め。ジワッと脚を伸ばし、脚がどこまで持つかを試すような追い切り。脚元に力強さがあり決して悪くない。相対評価で、この評価となる。
【1週前追い切り B】
ルビーカサブランカ 56.0 【B+】
栗東CW併せ。一杯③
2頭併せの内。外の相手はマイルチャンピオンシップに出走予定のソダシ。これに5馬身先行から半馬身遅れ。ソダシの走りは流石だったが、この馬も良い走り。クビを前に突き出し、腕節のスナップを効かせ、しっかり地面を叩いて走れている。活気と四肢の広がりも十分。1週前も動けていた。高く評価したい。
【1週前追い切り A】
ソダシに最後までしっかり喰らい付く走りです。
ローザノワール 56.0 【A】
栗東坂路単走。G前仕掛け。
馬場の真ん中を登坂。後肢が外を回り追い切り栄えしない馬が、体幹しっかりの安定したフォームで、真一文字に駆けた。いつになくキビキビとした機敏な動きで、綺麗な加速ラップを踏めている。この馬単体の縦の比較では過去最高のデキ。高く評価してみたい。
【1週前追い切り B】
内枠を引くなら楽しみ倍増です。
1週前の動きもチェックしておこう
今週開催のその他重賞レース
武蔵野ステークス(G3)
デイリー杯2歳ステークス(G2)
福島記念(G3)
1週前追い切り(短評)
上記3重賞(14頭分)の1週前追い切り短評はこちら。
来週のG1レースも先取りしておこう
マイルチャンピオンシップ(G1)
1週前追い切り
準備中