2022年11月13日(日)に阪神競馬場で行われる『エリザベス女王杯(G1)芝2200m(定量)』の1週前追い切り評価となります。
出走登録は23頭。追い切り動画で確認できた17頭の追い切り評価となります。
- アンドヴァラナウト
- ウインマイティー
- ソフトフルート(除外対象)
- フィオリキアリ(除外対象)
- マジカルラグーン
アカイイト 56.0 【C】
栗東坂路単走。馬なり。
馬なりで軽く駆けさせただけの軽い内容。1週前軽めで当週追いでしっかり追うのがこの馬のパターンなので、これは気にしなくて良いだろう。ただ、いつももう少し重心低く、適度な気合いは示している。今回は上体も高く覇気の薄い走り。最終追い切りで、気合乗りが増し、早い時計を出してくれることに期待したい。
イズジョーノキセキ 56.0 【B】
栗東CW併せ。馬なり⑥
3頭併せの内。綺麗に手前を替え、馬なりのまま、外で追う2頭を寄せ付けずクビ差先着。ルメール騎手が、この馬のギアチェンジ性能をしっかりと確認していた。格下相手だったとは言え、何か走りに風格がでてきた。最終追い切りは、前走同様坂路でサラリが想定される。溌剌とした動きで加速ラップが踏めているかに注目したい。
併せた相手は、古馬1勝クラスのシルバーブレッドです。
ウインキートス 56.0 【B】
美浦南P単走。馬なり⑥
ポリトラックでの追い切り。この馬は過去にポリトラックで追い切られたことがない。馬体重を維持しつつ、気分よくスピードに乗せて走らせたいという意図かも知れない。この調教場所の変化は少し気になるところ。とは言え、走りは良い時のウインキートスの走り。活気十分に、四肢の回転スムーズに走れている。
ウインマリリン 56.0 【B-】
美浦南W併せ。馬なり⑧
津村騎手騎乗(想定はD.レーン騎手)。2頭併せの内。全体時計を抑えた終い重点の内容。相手は僅かに促していたが、こちらは馬なり。半馬身~1馬身遅れた。相手が相手だったこともありこの遅れは許容できるも、手前を替えることなく左手前一本の走り。前肢に伸びやかさなく、動き一息。評価は割引いた。
併せた相手は、マイルCSに出走予定のシュネルマイスター(2週前追い)です。津村騎手も物足りなかったのか、最後にステッキを振りかぶる仕草を見せ馬を鼓舞していました。
クリノプレミアム 56.0 【B-】
美浦南W単走。G前仕掛け⑨
四肢の可動域が広く、いつもよく見える一頭なのだが、今回は肩関節に硬さが見られ、前肢の回転一息。実際ラスト1Fは0.3秒失速している。ただ、これは5F目から早いラップを刻み、強い負荷をかけたためだろう。意欲的な調整内容ではある。ここでの評価は割引いた。
評価は割引きましたが、いつも良い動きをみせてくれる馬です。最終追い切りでどのような動きを見せてくれるか楽しみな一頭です。
サンテローズ 56.0 【B】
栗東坂路単走。G前軽く促す。
馬場の植え込み側を登坂しており時計面で過剰に評価はできないものの、馬なりで、綺麗な加速ラップを踏み、まっすぐ走れた点は評価できる。ただ手前を替えることなく右手前一本での走りだった点は割引き。着地の力強さもまだ物足りない。オマケして評価は据え置いた。
シャムロックヒル 56.0 【B+】
栗東CW単走。G前強め⑤
クビの角度良く、バランスの良い好フォーム。良いときのシャムロックヒルの走り。爽やかにスピード感十分に駆けた。通ったコースを考えると時計も優秀。ラスト1Fで強めに追ってから、脚色を強めて走れた点を高く評価したい。
ジェラルディーナ 56.0 【B+】
栗東CW単走。馬なり⑧
団野騎手が騎乗(レースはC.デムーロ騎手)。スナップの効いた良血馬らしい洗練された走り。手前替え流麗にキレイな加速ラップで駆けた。精神面の落ち着きも感じられる。前走の勝利で人気してしまいそうではあるが、高く評価したい。
【A】評価でも良いと思った1頭です。
スタニングローズ 54.0 【B】
栗東坂路単走。馬なり。
坂井瑠騎手が騎乗。前走秋華賞から中3週という臨戦も、体をスカッと見せ、馬は元気一杯。若さたる所以か。前肢ひらき気味に少し斜に構えたフォームはいつものこと。気分良さそうにしっかりとした加速ラップを踏んで登坂できている。評価は据え置いた。
デアリングタクト 56.0 【A】
栗東CW併せ。馬なり⑦
松山騎手が騎乗。「さすがは3冠牝馬」という美しくカッコ良い走り。手前をカチッと決め、クビの角度よく脚の回転鋭く走れている。外でめい一杯追う相手を前受けし、クビ差先着。相手は、本気で追い抜こうとしており、これを抜かせなかった勝負根性も評価できる。何より、気負うことなく、綺麗な加速ラップが踏めている点を高く評価したい。
併せた外の相手は、福島記念に出走予定のベレヌスです。
テルツェット 56.0 【B-】
美浦南W併せ。G前促す⑧
2頭併せの内。一時は相手の前に出るも、後からエンジンを吹かした外の相手に追い抜かれそうになり、終い仕掛けて何とか併入という内容。相手の方が手応えは上で見栄えの悪い内容。前肢の出がモノ足りず、推進力もやや上に逃げていた。評価は割引いた。
併せた相手は、古馬OPのウインシャーロットです。
ナミュール 54.0 【B】
栗東坂路単走。馬なり。
ラチ沿いを登坂。集中し、ゴールに向かってグイグイ脚を伸ばす走り。フォームの乱れは一切なく安定。中3週の1週前であることを考えると十分の内容。とは言え、全体時計は控えめでまだ回復に努めているのだろうか。本馬の本追い切りは、最終追い切りとなりそう。最終追い切りにも注目したい。
そういった意味では、スタニングローズは元気一杯です。
ピンハイ 54.0 【B-】
栗東坂路単走。馬なり。
馬場の真ん中を登坂。前走西宮Sから中3週ということもあり軽め。馬体重の回復が鍵か。軽めの内容で、前後の脚をまっすぐ前に出して走れてはいるものの、手前替えで少しバランスを崩し、アタマを体の中心において走れなかった点は割引き。軽めとは言え、最後までアタマも高かった点も気になるところ。1週前追い切り評価としては、この評価となる。
この馬に川田騎手ですか。確かに前走のパドックには驚きました。素晴らしかったです。
ホウオウエミーズ 56.0 【B-】
美浦南W併せ。馬なり⑧
2頭併せの外。2馬身先行した状態でコーナー深く回ってくる。直線で馬体が並ぶも、手前を替えるとグイグイ脚を伸ばして5馬身突き放す好内容。ただ相手は直線早々に脚があがっていた。四肢の可動域は及第点も、クビに硬さが残り、全体としては完歩の小さいこじんまりとした走り。質は比較下位。評価は割引いた。
併せた相手は、障害OPのロイヤルアッシュです。
ライラック 54.0 【B】
美浦南W併せ。G前軽く気合い付ける⑦
横山琉騎手が騎乗(レースはM.デムーロ騎手)。2頭併せの内。前肢がやや開き気味のフォームになっていたが、前肢を前に大きく投げ出し、重心を低く保ち、動けていた外の相手と併入。通ったコースを考えると時計は上々で、ゴールを過ぎても長く脚を伸ばせている。評価は据え置いた。
併せた相手は新馬のラブリーハーツです。
ルビーカサブランカ 56.0 【A】
栗東CW併せ。G前仕掛け⑦
騎手候補生が騎乗。2馬身先行しコーナーを深く回り、直線で馬体が並ぶ。筋肉隆々の胸前を機敏に動かし、可動域十分の力強いフットワーク。迫力満点。併せた相手にはクビ差遅れたが、これは相手がかなり動けていた。高く評価したい。
併せた相手は、古馬OPのプルパレイです。
ローザノワール 56.0 【B】
栗東坂路単走。G前一杯。
普段追い切り栄えしない馬が、ステッキを3発入れられながらも加速ラップを維持。真っ直ぐ集中して走れている。評価は据え置いた。
最終追い切りの動きは必ずチェックしよう
同週開催のその他重賞レース
1週前追い切り(短評)
以下の3重賞の1週前追い切り映像をみた14頭分の追い切り短評はこちら。