2022年11月19日(土)に東京競馬場で行われる『東京スポーツ杯2歳S(G3)芝1800m』の最終追い切り評価となります。
出走登録は11頭。追い切り動画で確認できた全馬の追い切り評価となります。
ガストリック 55.0 【B+】
美浦南W併せ。馬なり⑤
三浦騎手が騎乗。2頭併せの外。濃霧により直線半ばからの映像であったが、大きなストライド。なかなかスケールの大きな走りをする馬。終い重点の内容で、時計は平凡も、道中しっかり加速し、内の相手を5馬身半追走から併入。クビと後肢の連動性がもう少し良くなれば更に良くなりそう。
併せた相手は、2歳未勝利馬のシャンボールです。とても雰囲気のある馬でトップスピードに乗せてからの走りは光るものがあります。
ジョウショーホープ 55.0 【B】
栗東CW併せ。G前軽く促す
D.レーン騎手が騎乗。直線序盤でもしっかり伸びていたが、ラスト1Fから右手前に戻し再加速。2段階の伸びを見せた。前肢をピンと伸ばす走りで、坂のあるコースよりかは平坦なコースの方が合うだろう。右手前に勝る走りも、今回の舞台においては悪くない。動きは俊敏でギアの入りはしっかり。後肢も鋭く蹴れている。
併せた内の相手は、古馬1勝クラスのホワイトターフです。
シルトホルン 55.0 【B+】
美浦南W併せ。馬なり⑦
大野騎手が騎乗。2頭併せの内。濃霧でほぼ見えず。フットワークは安定しており、落ち着いて長く脚が使えている。併せた相手に対して手応えは僅かに優勢。併せた相手を考慮すると上々の内容。もう少し映像が見たかったが、プラスに評価してみたい。
併せた相手は、古馬3勝クラスのロジティナです。
シルバースペード 55.0 【B-】
美浦南W併せ。G前強め④
2頭併せの外。濃霧による視界不良。この馬も直線半ばからの映像。しっかり追って併せた相手を1馬身以上突き放していたが、相手は格下。トップスピードに乗せていた割には、ストライドが狭く走りに余裕を感じない。時計は出ているも、通ったコースは内目。動きの質では比較下位。評価は割引いた。
併せた相手は、2歳未勝利のシルバーダイヤです。
タイセイクラージュ 55.0 【C】
栗東坂路併せ。G前仕掛け。
クビを上に向かって振っており推進力を上に逃がす走り。体幹も安定しておらずフラフラしながら。併せた相手には3馬身先着も、この馬自身は0.7秒の失速。まったく評価できない。
ダノンザタイガー 55.0 【B】
美浦南W併せ。馬なり⑦
2頭併せの内。1週前は好時計も、動きは少し重ため。この最終追いでは、国枝流の馬なりで併入させるという内容は踏襲しつつ、通るコースを外目にし、少し負荷をかけた。前肢の運びに滞空時間があり、後肢伸びやか。余力十分で時計もしっかりしている。評価は据え置いた。
併せた相手は、古馬OPのコマンドラインです。
テンカノギジン 55.0 【B】
美浦南W単走。馬なり⑧
体をスカッと見せ、単走で爽やかな走り。四肢の可動域が決して広い馬ではないものの、この馬なりに四肢を大きく広げて気分良さそうに駆けた。手前替えも流麗で、体の真ん中に軸を置く安定した走り。状態良く映る一頭。クビに硬さが見られた分、一つ評価を下げた。
ドゥラエレーデ 55.0 【B-】
栗東坂路単走。馬なり。
終い重点の軽めの内容。最序盤は集中力を欠き、何かふにゃふにゃとした走り。道中手前を替えようとするも、思ったタイミングで替えられずアタマの位置が悪くなった点も割引き。手前を替えた後も、アタマの位置を左前肢の上に置いて走っていた。脚元は悪くなく、しっかり加速はできているも、この内容では高い評価は与えられない。
ハーツコンチェルト 55.0 【A】
美浦南W単走。馬なり⑦
濃霧により直線半ばだけの映像。前肢を高々と上げる豪快なフットワーク。肩関節が柔らかさが目を引く。それでいて脚元の力感も十分。クビと脚とを綺麗に連動させ、とてもダイナミックに走れている。この舞台にぴったり合いそう。動きの質は最上位。人気でも高く評価したい。
1週前も堂々とした走り。ノーザンF生産馬かと思わせる風格があります。
フェイト 55.0 【B-】
栗東坂路併せ。G前軽く促す。
新馬のエンジェルアスクとの併せ馬。相手が僅かにヨレてきたため、この馬も大きく右に避けた。坂路で右にヨレるのは、新馬の時も同じ。坂路では良く見せない。気になるのはこの後の走り。気持ちが薄れ、大きく失速。これは大幅に割引き。この評価となる。
1週前は、福永騎手が騎乗しCWでユニコーンライオンとの併せ馬。相手はこの馬の先導役を務めて待ってくれていましたが、3馬身半追走から併入です。ここでの動きを見ると【C】を付けるほどでもなく、この評価としました。
ロッククリーク 55.0 【B-】
美浦南W併せ。馬なり⑤
2頭併せの外。先行した状態から、内を回した相手に追い抜かれ半馬身遅れという内容。フォームのバランスは良いものの、四肢の可動域が狭くこじんまりとした走り。脚元も非力。1週前もフワフワとした走りになっており、評価できない。
併せた相手は、古馬2勝クラスのカンピオーネです。