《2022》サウジアラビアロイヤルカップ【評価結果】―レース回顧

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追い切り評価の結果はいかに?

出走馬は9頭。追い切り動画で確認できた全頭に評価を付け高評価としたのは2頭。ともに馬券外に飛び、全く参考にならない結果となってしまった。

着順馬名評価人気
1ドルチェモアB-2
2グラニットB-7
3シルヴァーデュークB3
4ノッキングポイントB+1
5マイネルケレリウスB4
6ブーケファロスB-6
7ミシェラドラータC9
8フロムナウオンA5
9レッドソリッドB-8

レース回顧

木曜日、金曜日と雨が降っていたものの、土曜日には雨はあがっており馬場状態は良好。東京3Rに行われた芝1400m(2歳未勝利)で1:20.9秒が出ており、早い時計が出る馬場状態であった。

このレースの勝ち時計1:33.4秒は早い。過去7年の平均勝ち時計が1:34.1秒(不良馬場を除く)であることから十分早いと言えよう。

ペースは、前半800mが46.3秒、後半1000mが47.1秒。0.8秒前半の方が早いミドルペースでレースが行われた。

このペースを作ったのは、グラニット(嶋田純次)であった。

パドック

1着ドルチェモア、2着グラニットは良くみえたが馬券は取れなかった。フロムナウオンから買ったためである。

ドルチェモアは、新馬戦の追い切りで高評価していた馬。素質がある馬であることを知っていただけに、結果としてはこの馬から買うべきであった。

ドルチェモアからグラニットの馬単は18,370円、3連単は129,400円である。悔しかったことは言うまでもない。

展開

グラニットが、前半1000mを57.8秒で大逃げを打つ展開。10馬身以上離れた2番手にドルチェモアが続いた。

直線向いても差はまだ10馬身近くあっただろうか。2番手追走のドルチェモアが、残り400mから仕掛けて、前で粘るグラニットを捕らえて優勝した。

2着は前で粘ったグラニット。3着には3番手追走からシルヴァーデュークが流れ込んだ。

結果的には前にいた3頭での決着であった。

1着 ドルチェモアについて

まず勝ち時計の1:33.4秒が優秀。過去10年において、2歳で府中のマイルを、この時計より早く走ったことがある馬は、ダノンプレミアム、ステルヴィオ、サリオス、クラヴァシュドール、ルーツドールの5頭だけである。

この馬の上り3F時計は33.4秒。この馬自身の1000m通過時計は1分フラットだったことになる。

筆者の測定によると、この馬のラスト3Fのラップは、11.7-10.7-11.0秒。

2歳時点で1:33.4秒より早く走り、ラスト3F時計を33.4秒より早かった馬は、サリオス、クラヴァシュドール以外にはいない。

次は朝日杯FSだろうか。楽しみにしたい。

2着 グラニットについて

嶋田純次騎手が思い切った逃げ。

1000mの通過時計57.8秒は、過去のこのレースにおける1000m通過時計のNo.1。

直線の坂を登りながらターフビジョンを確認。まだ差が大きいことを確認すると懸命の追い。

手前をコロコロ替えて、最後はかなり苦しそうではあったが、嶋田純次騎手がヨレを最小限に抑えて2着に粘り込んだ。

勝ったグラニットより上り3F時計が2.4秒も遅かったとは言え、この馬自身の走破時計1:33.6秒もかなり優秀。ただ、これは好枠ひいたこと、誰も競りかける馬がいなかったこと、パドックでの出来が素晴らしく状態が良かったことなどが要因としてあるだろう。

次走どのような走りをするか注目したい。

3着 シルヴァーデュークについて

8枠からの出走であったが、中枠の馬たちがスタートでゴチャつき、スッと好位の3番手。これはラッキーだった。

終始ドルチェモアの1馬身後ろを追走するも、残り300mでドルチェモアに突き放されてからは、手前を戻し、苦しそうではあったが、序盤のリードを活かして3着になだれ込んだ。

この馬の走破時計1:34.0秒も、2018年にこのレースを優勝したグランアレグリアと同タイムであり、能力がある。ただ、ドルチェモアとの差は大きい。

その他、高評価馬について

4着 ノッキングポイントについて

両隣にいた馬に挟まれるカタチとなり、スタートで後手を踏むカタチ。

この不利の影響はかなり大きかった。

同舞台の新馬戦では、上り33.2秒の脚を見せたが、今回は33.6秒。これは追走ペースが異なったこともあるが、スタートでの不利も大きく影響していそうだ。

直線では、他馬が苦しくなる中、ドルチェモア同様、右手前一本でまっすぐ走れていた。

ただ、このレースで賞金を獲得できなかったことは事実。ノーザンFの生産馬でありクラブ馬。期待の高さから来る悔しさはあるだろうが、この馬の素質は色褪せていない。近い将来、重賞の舞台に上ってくるだろう。

5着 マイネルケレリウスについて

スタートで右にヨレ、ノッキングポイントと接触。最後方からの競馬となった。それでもノッキングポイントと上り3Fで同タイムとなる33.6秒の脚を繰り出し、5着に来たのは評価できる。

ただ、最後は苦しそうに手前を替え、フォームも乱れていた。

スタートまともであれば、もしかしたらシルヴァーデュークとの差はそれほどないかも知れない。追い切りでも比較的よく見えた馬。今後も注目しておきたい。

8着 フロムナウオンについて

追い切りよく、パドックもぼちぼちであったため本命としたが、結果は8着。

外枠発走だったとは言え、追走スピードが足りなかった。能力が足りていなかったという整理で良いだろう。

マイネルケレリウスとのオッズ差はなかったものの、マイネルケレリウスら上位人気馬との能力差の壁は大きいという感想で、結果的に過剰評価された馬となっていた。

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