2022年10月9日(日)に東京競馬場で行われる『毎日王冠(G2)芝1800m(別定)』の最終追い切り評価となります。
出走馬は10頭。追い切り動画で確認できた9頭の追い切り評価となります。
- ハッピーアワー
キングオブコージ 57.0 【B】
栗東CW併せ。馬なり⑦
3頭併せの外。前を大きく追走。直線向いてもまだ3,4馬身はあっただろうか。直線での鞍上の強引な手前替えで少しリズムは崩したものの、すぐ立て直し、気負うことなく一完歩一完歩差を詰め、最後は内中の相手に3/4馬身先着。四肢の可動域は及第点も、バランスの良いフォームで力強く走れている。
【1週前追い切り 映像なし】
併せた中の相手は、古馬1勝クラスのバーニングヒートです。
キングストンボーイ 56.0 【B-】
美浦南W併せ。G前促す⑦
2頭併せの内。外を1馬身半追走し直線へ。直線序盤は相手の方に顔を向け威嚇する仕草。手前を替えてからは前を向きジワッと抜け出しを図るも、余力十分の外の相手に追いつかれ気味に並ばれ併入。脚力は比較下位。評価できない。
【1週前追い切り 映像なし】
併せた相手は、2歳未勝利馬のライツオブキングスです。
サリオス 56.0 【B】
美浦南W併せ。G前軽仕掛け⑤
2頭併せの外。内に2馬身先行し直線は馬体を離したカタチでの併せ馬。いつものように少し発汗は見られるも、前肢の掻き込みの力強さが際立つ走り。クビを前に突き出すことで、重心も低く保てている。直線は長く左手前で走っていたが、ムリに手前変換を促すことなく、馬のリズムで自然に替えさせた点も好感が持てる。これは本番のマイルCSに繋がりそうです。
【1週前追い切り B+】
追い切りでも、いつも汗をかきながら一生懸命走る馬です。気性が真面目過ぎるのかも知れません。どの馬もそうですが、特にこの馬は気分よくリラックスして走らせることが大事になりそうで、馬場は良馬場の方がよく、雨馬場はマイナスに思えます。
ジャスティンカフェ 56.0 【B-】
栗東CW併せ。馬なり⑤
2頭併せの内。前を2馬身追走。外の相手に調整してもらい併入という内容。肩関節が硬く、何か忙しない走り。外にスムーズで動く相手に見劣る内容で評価しづらい。
【1週前追い切り B-】
併せた相手は古馬3勝クラスのバトーデュシエルです。
ダノンザキッド 56.0 【B+】
栗東坂路単走。馬なり。
残り300mからの映像。手前替えのシーンが見られなかったのは残念だったが、この馬らしい雄大なフットワークで綺麗な加速ラップを踏んで登坂した。馬はリラックスできており脚元パワフル。1週前に早い時計を出し、この最終追いは予定通りだろう。好気配。
【1週前追い切り B】
この馬はパドックで良く見せても、直前で発汗したりします。府中の近場道が少し怖いです。確認可能な方は、返し馬や輪乗り時の状態もチェックした方が良いかも知れません。この馬も賞金を加算したい馬です。
ノースブリッジ 56.0 【A】
美浦南W単走。馬なり③
1週前に併せ馬を消化し、最終追いは坂路で気分よく駆けさせた。クビの角度よく、しっかり地面をグリップできており、時計以上に推進力ある走り。クビと肩の出が良く、直線右手前に替わってから、さらに動きが大きくなった点も好感が持てる。高く評価したい。
【1週前追い切り A】
府中1800mはベストな条件のように思えます。ただ、これだけ良い動きをしていると人気してしまいそうです。
ポタジェ 58.0 【B】
栗東P単走。馬なり⑧
気分よく駆けさせただけの内容。とは言え、バランスの良い好フォーム。ポリトラック馬場での追い切りであったこともあるが俊敏に動けている。1週前からの良化が見られる動き。評価は据え置いた。
【1週前追い切り B-】
1週前CW併せ馬で、最終ポリトラックは、友道厩舎の仕上げ調教ですが、気になるのは1週前の動きです。一度前に抜け出した後に追いつかれ併入された点は見逃せません。
レイパパレ 55.0 【B-】
栗東坂路単走。G前仕掛け。
ラチ沿いを登坂。1週前も時計は出しておらず、この最終追いも全体時計54.1秒のラスト1F 12.9秒。馬に強い負荷はかけていない。一定のリズムで淡々とラチ沿いを走らせた。手前替えはまだギコちなく、動きに迫力を感じない。評価は割引いた。
【1週前追い切り B】
1週前の追い切り評価記事でも書きましたが、この馬の狙いは天皇賞・秋でしょう。完全にそこに焦点を当ててきているように思えます。ここは叩きで、能力でどこまで。怖いのは川田騎手です。
レッドベルオーブ 56.0 【B+】
栗東CW単走。馬なり⑦
幸騎手が騎乗。まったく折り合えておらず、最初から最後までアタマを上げながら走った点は割引き。これで力を使い果たし、最後は失速ラップとなっていた。ただ、関節が柔らかく十分な四肢の可動域で脚の回転もなめらか。状態はよく映る。追い切りの内容としてはマイナスも、馬の動きの資質は十分プラス。明示的にプラス評価とする。
【1週前追い切り B+】
前走は、幸騎手が逃げて能力を発揮させることに成功しました。ノースブリッジは控えても大丈夫な馬で、この馬と無理に張り合うことはないでしょう。再びすんなり逃げることができれば、面白いのではないでしょうか。このレースでもっとも馬券妙味を感じるのは、この馬です。