2022年10月22日(土)に東京競馬場で行われる『富士S(G2)芝1600m(別定)』の最終追い切り評価となります。
出走馬は16頭。追い切り動画で確認できた15頭の追い切り評価となります。
- レインボーフラッグ
アオイクレアトール 56.0 【B-】
美浦南W併せ。馬なり⑥
2頭併せの内。前を2馬身半追走から、外で軽く仕掛ける相手に馬なりのまま併入という内容。ゴールを過ぎても長く脚を使わせていた点は好感が持てるも、クビの可動域が狭く、こじんまりとした走り。コーナーで相手の方に顔を向けていた点も割引。評価は割引いた。
併せた相手は、古馬1勝クラスのレッドレジェーラです。
アルサトワ 56.0 【B-】
栗東CW併せ。G前軽く促す⑧
2頭併せの外。2馬身先行から相手を前受けし、内の相手にさしたる抵抗を見せることなく、あっさり1馬身遅れ。フォームは安定しているものの、四肢の可動域は狭く、何か走りがこじんまり。踏んだラップもチグハグで、相手のためにやったような内容。評価しづらい。
併せた相手は、2歳1勝クラスのオープンファイアです。
エアロロノア 56.0 【B-】
栗東坂路併せ。G前軽仕掛け。
ラチ沿いを走る相手を2馬身追走から、チップを高々と蹴り上げながら1馬身先着という内容。ラスト1Fから軽い仕掛けで、グッと相手を交わし去る脚力は評価できるも、顔が真っ直ぐ向いていなかった点は割引。評価は割引いた。
併せた相手は、古馬2勝クラスのアトミカです。1週前は好時計も、僅かとは言えラスト1Fで失速です。
スマートリアン 54.0 【C】
栗東坂路単走。G前軽仕掛け。
馬場の真ん中ややラチ側を登坂。終始アタマが高め。それだけならまだ許容範囲かもだが、ラスト1Fあたり徐々にアタマの位置が右にズレ、フォームを乱していた。最後は脚色が鈍っていたが、軽く仕掛けられ何とか加速ラップを維持した。良いときと比べると程遠い動き。評価できない。
1週前も追い切られていません。
セリフォス 54.0 【A】
栗東坂路単走。馬なり。
藤岡佑騎手が騎乗。馬場の真ん中やや植え込み側を登坂。体の軸がしっかりしており安定感抜群。この馬特有の弾むようなフットワークで、前後の脚をまっすぐ前に出す美しいフォーム。惚れ惚れする。馬なりのまま加速し続けるラップを踏み、ラクラクと登坂した。
素晴らしいメンバーが揃いそうな今年のマイルCSですが、既にこの馬が今年のマイル王なのではないかとすら思ってしまいます。
ソウルラッシュ 57.0 【B+】
栗東坂路単走。馬なり。
馬場の真ん中ややラチ側を登坂。1週前にコースで早い時計を出しており、最終追いは軽め。アタマを回しながらの登坂でやや集中力を欠く走りではあったが、体をふっくら見せ、ずっしり重厚感あるフットワーク。パワフルな走りで、余力十分に綺麗な加速ラップを踏んでラクラクと登板した。
アタマを回していたのは、手前替えのタイミングが少し気に入らなかったのかも知れません。ただ、そんな些細な事はどうでも良さそうです。状態の良さを感じます。
タイムトゥヘヴン 56.0 【B-】
美浦南W単走。馬なり⑦
アタマを低い位置に保ち走るのはいつも事。これ自体は悪くないのだが、時折りフワッとなり、スピードに乗せきれなかった点は割引。柔らかに集中して走れているものの、良いときと比べると比較下位。評価は割引いた。
安田記念が除外となり、使った翌週のエプソムCの追い切りの方が遥かによく見えます。この馬も本番はマイルCS狙いなのでしょう。全力投球といった感じはありません。
ダイワキャグニー 56.0 【B-】
美浦南W併せ。馬なり⑧
2頭併せの外。外で終始追う相手を、しっかり前受けし、馬なりのまま交わさせることなく併入という内容。こう書くと響きが良いかもだが、動きは良いときと比べるとかなりモノ足りない。得意の右手前に替わっても動きに伸びやかさが出ず、前肢の叩きも非力。歳の影響もあるかも知れない。
併せた相手は、古馬3勝クラスのダノンブレッドです。
ダノンスコーピオン 56.0 【B】
栗東坂路併せ。馬なり。
前を1馬身半追走し、馬場の真ん中やや植え込み側に入ってくる。アタマの位置が右前肢の上にあり、鞍上がこれを補正しようと手綱を使うと嫌がる仕草。少し気難しい面を見せた。その後は少し気負った走りとなりアタマ差遅れ。評価は据え置いた。
併せた相手は、2歳未勝利馬のノイアータークです。高く評価している馬ですが、プラスには出来ませんでした。本番はマイルCSなのでしょう。それでも能力ある馬で切る訳には行かなさそうです。
ノルカソルカ 56.0 【B】
栗東CW併せ。⑤
2頭併せの外。内の相手はジャックドール。これに3馬身先行した状態でコーナーを回ってくる。胸前の筋肉が発達し、四肢の可動域は十分なのだが、上半身の動きが悪く勿体ない走り。クビの使い方が悪い。直線向いても手前を決めきれず、バラバラとした走りに。それでもジャックドールが迫ると勝負根性を見せ、クビ差遅れに留めた。活気十分で何か気になる一頭。評価は据え置いた。
手前替え一つ見ても不器用な馬であることが分かります。ワンターンのコースはプラスでしょう。本当に伸るか反るか。上手い名前を付けたものです。
ピースオブエイト 54.0 【B-】
栗東CW併せ。馬なり⑧
2頭併せの内。前を2馬身追走し直線に入ってくる。序盤から、体が少し小さく見え、何かこじんまりとした動き。直線で右手前に替わるとバラバラとした動きになり、外で動けていた相手にクビ差遅れ。口も半開きとなっており、余裕ない動き。評価しづらい。
併せた相手は古馬3勝クラスのプリュムドールです。
ピースワンパラディ 56.0 【B-】
美浦南W併せ。G前軽仕掛け⑤
2頭併せの内。外を1馬身半追走しコーナーを回ってくる。前肢を前に放り投げ、大きなフットワークで豪快に走る馬で、序盤の雰囲気は良かったが、直線で右手前に替わってからが一息。推進力が上に向かい、軽く仕掛けて、外で馬なりで走る相手に何とか併入という内容。評価は割引いた。
併せた相手は、2歳未勝利馬のロコルルハーツです。
ラウダシオン 57.0 【B】
栗東CW併せ。馬なり⑧
団野騎手が騎乗。2頭併せの外。1馬身先行させ相手を前受けするカタチ。内の相手にステッキが入り前に出られそうになるも、馬なりのまま抜かせない。ゴール手前でグッと相手の前に出て半馬身先着という好内容。いつになく集中し、適度なストライドでバランス良く走れている。毛艶も良い。好調だろう。
併せた相手は新馬のセッションです。
リレーションシップ 56.0 【A】
栗東CW単走。馬なり④
1週前に早い時計を出し、最終追いは軽め。胸前の筋肉の発達が目立ち一見重苦しく映るも、肩関節は柔らかで、四肢の回転はとてもスムーズ。キビキビと動けており、四肢の連動性も見事。最後に右手前に戻したが、これも流麗。胴が短く、本質的には1400mくらいが良さそうも、状態はとても良く映る。高く評価したい。
キレ味では人気馬と比較すると分が悪いかも知れません。ある程度ポジションを取ることが出来れば面白そうです。
ルフトシュトローム 56.0 【B】
美浦南W併せ。馬なり③
2頭併せの外。内に先行した状態でコーナーを回ってくる。手前替えのタイミングが早く、早い段階から右手前。直線では、内で元気いっぱいの相手に交わされることなく、馬自ら脚色強め併入。ストライドの広さは適度で、後肢もしっかり蹴れている。手前替えを除くとそれほど悪くない。かなりオマケが入るが据え置いた。
併せた相手は、古馬1勝クラスのカナテープです。前走追い切り時に復調感じた一頭です。前走以上にはなさそうですが、人気は落としそうで押さえてみるのは有りかも知れません。
今週開催のその他重賞レース
菊花賞(G1)
最終追い切り
1週前追い切り
今週の新馬戦
2022年10月22日(土)
2022年10月23日(日)
筆者都合により、日曜日の新馬戦記事についてはお休みします。Twitterでパドックで良く見えた馬を呟こうと思います。