2022年9月4日(日)に新潟競馬場で行われる『新潟記念(G3)芝2000m(ハンデ)』の最終追い切り評価となります。
出走馬は18頭。追い切り動画で確認できた16頭の追い切り評価となります。
- フォワードアゲン
- プリマヴィスタ
イクスプロージョン 56.0 【B-】
栗東坂路単走。馬なり。
和田竜騎手が騎乗。淡々と安定したフォームで馬場の真ん中を真っ直ぐに駆けた。全体時計57.1-13.4秒とかなり軽い内容。この馬はいつも最終追い軽めとは言え、1週前はもう少ししっかりやれている。今回は1週前も軽く、追い切りからは評価しづらい。
左回りに良績が集中している馬で、成績の安定している杉山晴紀厩舎の上り馬です。いかにも人気しそうな1頭です。今回は割り引きたいと思います。
エヒト 57.0 【B+】
栗東坂路併せ。G前一杯。
ラチ沿いを回し、ラスト1Fでめい一杯仕掛けると、併せた古馬2勝クラスのダイシンピスケスを2馬身突き放す好内容。右手前に戻して伸びたのは新潟の舞台においてはプラス。時計も素晴らしく、長く早い脚が使えている。坂路を中心とした調整は、距離に不安がない表れで、最後の直線におけるスピードの持続力強化を図るもの。「サマー2000シリーズ王者になるぞ」という陣営の強い意思を感じます。
5着ではサマー2000チャンピオンの資格が得られず褒賞金の4000万円(馬主3200万円、厩舎関係者800万円)が得られません。4着以上の着順が必要です。
カイザーバローズ 55.0 【B-】
栗東CW併せ。G前軽仕掛け⑦
3頭併せの内。時計だけ見るとよく見えるかもだが、踏んだラップはチグハグで道中入れ込みながら走ったことが読み取れる。実際、映像が映ったコーナー手前時点でもかなり入れ込んでいた。そのせいもあってか、直線軽く仕掛けるも伸び一息。前を大きく追走してのものとは言え、馬なりのままの中の相手に1馬身遅れ。評価しづらい。
併せた相手は古馬1勝クラスのアスクコンナモンダです。
カナリキケン 49.0 【B+】
美浦南W併せ。G前仕掛け⑥
木幡初騎手が騎乗。2頭併せの内。外を走る併走馬に馬体を寄せていき、ゴール前でスッと半馬身先着という内容。気負うことなく、背中を使って伸びやかに走れている。地面の着地も力強く、新潟の直線で伸びてくるイメージが持てる。プラスに評価してみたい。
爆穴ならこの馬でしょう。ハンデの49㎏も魅力です。
カラテ 57.5 【B】
栗東坂路単走。馬なり。
今一つ体幹がしっかりしない走りも大きく柔らかなフットワーク。ただゴール直線で手前を戻した点は割引。評価は据え置いた。
ココロノトウダイ 55.0 【B-】
美浦坂路併せ。1馬身追走から併入。モヤがかかっており動きはほとんど確認できなかったが、久々ということもあってか、相手の方に顔を向け今一つ集中力を欠く走り。しっかりとしたラップを踏んで登坂しているものの、比較下位。評価は割引いた。
併せた相手は古馬1勝クラスのコースタルテラスです。
コトブキテティス 51.0 【B-】
美浦坂路単走。G前強め。
この日の美浦坂路馬場は雨が降っており、モヤがかかり動きが確認しづらかった。映像に映った範囲でのコメントとなるが、時計は出ていないものの力強い走り。乗り込み量豊富で侮れないかも知れない。ただ比較下位。評価は割引いた。
ゴールドスミス 53.0 【B】
美浦南W併せ。馬なり④
吉田豊騎手が騎乗。直線半ばからの映像。大きな動きで併せた外の相手に半馬身先着した。併せた相手は、古馬2勝クラスのエレガンテレイナで、これを5馬身近く追走してのもので、決して悪くは映らない。評価は据え置いた。
サンレイポケット 57.5 【C】
栗東坂路単走。馬なり。
馬場の真ん中に入ってくるも、手前変換後トモが流れて左に大きくヨレた点は割引き。好調時はもう少し時計も出してきている。少し年齢的な衰えを感じる調整過程。評価できない。
1週前はCWで併せ馬。コーナー深く回り、相手が来るのを待っていましたが、なかなか相手が追い付いてこず、直線半ばから仕掛けて2馬身近く突き放す内容でしたが、着地の力感薄く、迫力はモノ足りません。
スカーフェイス 55.0 【B+】
栗東坂路単走。馬なり。
前後の脚を真っ直ぐ前に出し、安定したフットワークでラチ沿いを登坂。馬なりのまま綺麗な加速ラップを踏み、ゴールに向かって脚色を伸ばした。馬体もスカッと見せ好気配。好調だろう。高く評価したい。
1週前は栗東CWでの併せ馬。前肢を高々と上げ掻き込み鋭い走り。クビも上手に使えています。見せムチにもしっかり反応し、格下相手に4馬身突き放しました。【A】評価をどちらにするか迷った1頭で、【B+】の中では最上位です。
ディアマンミノル 55.0 【B】
栗東CW併せ。G前軽仕掛け⑦
2頭併せの外。前を2馬身半追走し、ゴール前軽く仕掛けるも届かずのクビ差遅れ。併せた相手が古馬1勝クラスだったことを考えると少しモノ足りない内容。ただ、1週前の動きは素晴らしかった。評価は据え置いた。
1週前追い切りも栗東CWでの併せ馬でした。直線向いた時点で、前との差は3馬身近くありましたが、仕掛けると鋭く反応しゴール前できっちり1馬身先着という好内容です。重心を低く保ち、キレ味鋭い走りができていたので、この最終追い切りは残念だったというのが正直な感想です。
ヒートオンビート 57.0 【B-】
栗東P単走。馬なり⑦
ポリトラック追い。アタマが高いのもいつものこと。真っ直ぐ走らせることを意図した軽めの調整だったとは言え、今回は少し時計がモノ足りない。地面への着地も軽く、今回のメンバーの中でも比較下位。評価は割引いた。
1週前にCWで凱旋門賞に臨むドウデュースと併せ馬を行い、5馬身突き放されました。時計は79.7-12.1秒と出ましたが、踏んだラップはチグハグで相手のためにやったような追い切りにも思えます。これが不満だったのか、その後、金土日と3連続でCWで乗り込まれ、この最終追い切りです。実績を考えると人気になって然るべき馬かも知れませんが、追い切りからは評価しづらい1頭です。
フェーングロッテン 53.0 【B】
栗東坂路単走。馬なり。
ラチ沿いを1頭分空けたところを登坂。アタマが高めでクビの振り幅が狭いこともあって完歩は狭め。ただゴールに向かってしっかりとした加速ラップが踏めている点は素直に評価したい。【B】評価ど真ん中の内容。
1週前は小倉2歳Sに出走するロンドンプランと栗東CWで併せ馬を行いました。2馬身追走から半馬身遅れたようです。状態上向きだとは思います。
プレシャスブルー 55.0 【B】
美浦南W併せ。G前仕掛け③
2頭併せの内。直線半ばで既に相手の1馬身前に出ていたが、相手が迫ってくると脚色を強め3馬身先着。これは少し相手が弱かったが、馬体をふっくら見せ、しっかり脚色を伸ばすことができている。
【B】の中では最上位です。
ユーキャンスマイル 57.0 【A】
栗東坂路併せ。G前仕掛け。
前を1馬身半追走し、馬場の真ん中に入ってくる。右前肢がクネッと見えるのはいつものこと。重たそうな助手さんを背に、ラスト1Fから仕掛けるもクビ差届かずという内容。大きく追走したこと、併せた相手がアドマイヤビルゴ(古馬OP)であったことを考えると許容範囲。評価したいのは、ラスト1Fからの仕掛けたに対して、しっかりとギアチェンジできていたこと。もう7歳馬となってしまったが、いつになく元気いっぱい。高く評価したい。
【A】評価の決め手となったのは1週前追い切りです。動けているレッドジェネシスを相手に、余裕綽々に1馬身突き放す好内容。前肢の着地は力強く、脚の回転は綺麗です。かなり状態が良く映る一頭で、状態の上げ幅No.1はこの馬という見立てです。
レッドジェネシス 56.5 【B+】
栗東CW単走。G前仕掛け⑤
1週前からグッと上昇したのがこの馬。アタマを高い位置で振りクビの可動域狭い走りはいつものこと。全体的な可動域の狭さをキビキビとした走りで補っている。活気は十分で脚元もパワフル。特に評価したいのが、ラスト1Fで見せた11.1秒の脚。首筋に若干の発汗は見られたものの、高く評価したい。
1週前は同厩のユーキャンスマイルに1馬身突き放されましたが、この週に併せていたら、「この馬の方が先着したかも知れない。」そう思わせる走りです。しっかり折り合えば十分勝ち負けできる状態にあると思います。