追い切り評価の結果はいかに?
出走馬は18頭。追い切り動画で確認できた14頭に評価を付け高評価としたのは3頭。
結果は【B-】→【B-】→【B+】。参考になったとは言えない。
着順 | 馬名 | 評価 | 人気 |
---|---|---|---|
1 | ボンボヤージ | B- | 16 |
2 | タイセイビジョン | B- | 3 |
3 | ナムラクレア | B+ | 1 |
4 | アネゴハダ | B+ | 4 |
5 | モントライゼ | B | 17 |
6 | フレッチア | B | 14 |
7 | テイエムスパーダ | - | 2 |
8 | ディヴィナシオン | C | 6 |
9 | ザイツィンガー | B- | 13 |
10 | ファストフォース | A | 8 |
11 | キャプテンドレイク | - | 5 |
12 | メイショウチタン | C | 10 |
13 | チェアリングソング | - | 11 |
14 | レジェーロ | D | 15 |
15 | シンシティ | B- | 7 |
16 | カレンロマチェンコ | - | 18 |
17 | ジャンダルム | B | 9 |
18 | ビオグラフィー | B | 12 |
レース回顧
勝ち時計1:06.9秒は過去10年で3位タイの時計。朝一が重馬場であったことを考えると優秀な時計に思えるが、今年からBコースで行われており、内を走れたことを考えると、声高に強調するほどではないかも知れない。
ペースは、前半600mが32.8秒、後半600mが34.1秒。1.3秒前半の方が早い、ややハイペースでレースが行われた。
このペースを作ったのは、シンシティ(富田暁)であった。
勝ち馬はじめ上位に来た馬はみな内を通った馬。去年はAコースで雨ということもあり、内が完全に死んでいたが、今年は水ハケもよく、Bコース替わりだったこともあり、思った以上に内が活きていた。
この日は北九州記念までに3つの芝1200m戦が行われたが、勝ち馬すべてが馬場の真ん中より外目を走ってゴールしており、ジョッキーはじめ馬券購入者の多くが、盲目的に外に意識が寄っていたように思える。
特にインパクトを残したのが、9Rの耶馬渓特別。勝ったスノーテーラーは、最後方から全馬ゴボウ抜きの鮮やかな外差し。このスノーテーラーに騎乗していたのが浜中騎手だった。このレースで浜中騎手の脳に「今日は外が伸びる馬場」と刻み込まれた。
これが本番で災いとなることに、ここで気づく人は誰もいなかっただろう。
1着ボンボヤージは、内が活きる馬場で、1枠1番を活かし上手く内で脚を溜めた。ハンデ51㎏にも恵まれたが、状態も良かったのだろう。この馬については、追い切りの見立てが誤っていたように思える。再度見直しておきたい。
2着タイセイビジョンは、脚質的に後方から。川田騎手がどう乗るか注目であったが、腹を括ったIN突き。他のジョッキーの意識が外にあることも計算してのことだろう。Bコース替わりで内が活きる馬場であったことが幸いした。小倉のスパイラルカーブをタイトに回る騎乗技術も光った。
3着ナムラクレアは、浜中騎手が外に拘るも外は終始壁。完全に踏み遅れてしまい、慌てて内を捌いて猛追するも届かずの3着。最後の脚色はもの凄く、十分に勝てたレース。この3着は、浜中騎手の騎乗ミスと言わざるを得ない。小倉9Rのスノーテーラーで、気持ちよく大外一気を決めたことが災いとなってしまったと考える。
4着アネゴハダは、先行して前目で粘った唯一の馬。シンシティ、テイエムスパーダが刻んだペースが少し早かったか。ただ、このレースで前半が33秒台は少ない。状態はよく、49㎏のハンデをもらい、この枠からの4着は少しモノ足りなくも思える。小倉の舞台だと、これが限界の可能性はある。
5着モントライゼも内を上手く立ち回った一頭。中団に控える競馬ができたことは収穫だろう。幸騎手は序盤の意識は外であったが、外が渋滞するとみるや、早々に内に進路を切り替える。レース中、瞬時に切り替えられるこの判断力の早さが本当に素晴らしかった。
このレースで強さを感じたのが、6着フレッチア。外目の枠から終始外を回しながら先行集団を追走し、49㎏のアネゴハダと0.2秒差であれば強いと言える。C.ホー騎手から乗り替わりでどうなるかは疑問だが注目してみたい。
そしてもう1頭。今村聖奈騎乗の9着ザイツィンガー。何度も何度も詰まりながらの競馬。最も脚を余したのはこの馬だろう。聖奈騎手も悔しい思いをしているはずで、リベンジ騎乗が叶うなら是非狙ってみたい。
次走狙い馬:フレッチア、ザイツィンガー
最後に【A】評価とした10着ファストフォースについて。追い切りでいつもよく見せてくれる馬で、前走CBC賞の時も【A】評価とした。少し前からテンの脚にかげりがみえ始めていたが、今回はスタート下りの小倉。外枠からでも3列目は取れると思っていたが、位置取りは想定よりも1列後ろ。年齢的にも能力に少し衰えを感じざるを得ない。今後の付き合い方は難しくなりそうだ。