2022年5月21日(土)に中京競馬場で行われる『平安S(G3)芝1900m(別定)』の最終追い切り評価となります。
出走馬は16頭。追い切り動画で確認できた14頭の追い切り評価となります。
- ダノンファラオ
- ヒストリーメイカー
オーヴェルニュ 57.0 【B】
栗東CW単走。G前強め⑨
この馬は右回りのコーナーリングが苦手か。2週続けて、顔を大きく右に向けながら不器用なコーナーリング。追い切りからはそう判断せざるを得ない。一方で、脚元は鋭くキビキビとした走り。地面への着地もしっかりしており走りの推進力は十分の内容。評価は据え置いた。
レースが右回りならマイナス評価でしたが、今回の舞台は左回りの中京です。裏を返せば左回りならスムーズという仮説も成り立ちます。
カデナ 57.0 【B-】
栗東坂路単走。G前一杯。
馬場の真ん中に入ってくる。手前を替えた際、トモが流れて左にヨレてしまう。それもあってか、その後は顔が右を向く斜に構えたフォームとなり、右に刺さりながらの走り。ジワリと右に斜行していた。最後は肩ステッキが入りめい一杯追われるも脚色鈍り、0.8秒と大きく失速。真っ直ぐ走れない走りは大きく割引き。全体時計が早いとは言え、この評価となる。
グレートタイム 56.0 【B】
栗東坂路併せ。馬なり。
体幹のしっかりした安定したフットワーク。集中した走りで真っ直ぐに駆け、ゴール手前でラチ沿いを走る相手にスッと首差先着する好内容。この馬自身、ラスト1Fで0.2秒の失速も、鞍上は持ったままであり、これについてはさほど気にならない。好フォームで走れいている点を評価したい。
併せた相手は、古馬1勝クラスのアナレンマです。【B】の中では上位です。
ケイアイパープル 57.0 【B+】
栗東CW単走。G前軽仕掛け⑤
1週前に併せ馬で先着させ、最終追い切りは終い重点の内容。アタマを低い位置に保ち、手前替えスムーズにリズミカルな走り。ラスト1Fの動きが秀逸。鞍上の軽い合図でギアチェンジすると、ダート馬らしからぬキレ味を見せ、アッという間にゴールを駆け抜けた。このギアチェンジ性能の高さと反応速度の早さは魅力。背中を使って伸びやかに走れており、間違いなく好調だろう。高く評価したい。
ラスト1Fでギアを入れた際、右手前に戻して走っことから、この馬は右手前の方が得意なのかも知れません。中京の舞台設定も悪くなさそうです。
サンダーブリッツ 56.0 【A】
美浦南W併せ。馬なり⑨
2頭併せの外。内は安田記念の2週前として追い切られたイルーシヴパンサー。これに3馬身先行し、コーナーの一番深いところを回ってくる。直線で綺麗に手前を替えると、内からイルーシヴパンサーが圧をかけてきたが、真っ直ぐ前を向き自身の走りに集中。これを物ともせず、馬なりのままラクラクと併入。ゴールも肩ステッキを入れ、強めの負荷をかけられた。クビの角度よく大きなフットワーク。威風堂々とした走り。高く評価したい。
2週前追い切りだったとは言え、相手は4連勝中の素質馬イルーシヴパンサーです。これも価値が高いと思います。
サンライズホープ 57.0 【B-】
栗東CW単走。G前仕掛け⑧
1週前にCWで早い時計を出し、最終追い切りは軽めの内容。この馬らしい大きなフットワークで走れているものの、動きに重苦しさが残り、終いの仕掛けに対する反応一息。良いときに見せてくれるダイナミックで唸るような走りからは程遠い内容。素質を評価している馬ではあるが、今回は上体一息という見立て。評価は割引いた。
スマッシングハーツ 56.0 【B-】
栗東坂路単走。馬なり。
植え込み側を登坂。手前替えでスムーズさを欠き、バランスを崩した点は大きく割引き。その後は立て直し脚色は伸ばしたものの、時計は遅く全体的に上体が高め。1週前追い切り内容も軽く調整過程も一息。評価できない。
スワーヴアラミス 58.0 【B-】
栗東CW単走。馬なり⑧
重賞の常連でもあり追い切り映像をみる機会が多い馬なのだが、毎度追い切り映えしない馬。クビの振り幅にバラつきがあるせいで、時折り走りがフワッとなり、推進力を十分に前に伝えきれていない。気持ちで走るタイプなのだろう。追い切りからは評価しづらい。
ダンツキャッスル 56.0 【B-】
栗東CW単走。G前一杯⑦
柴山騎手が騎乗。全体時計80.2-11.6秒と、時計だけ見ると評価したくなるかもだが、映像からは評価できない。全身から激しく発汗しており、終いムチまで入れてめい一杯追うも、最後はクビが前に出ず、一杯一杯という内容。早い時計だけに、最後だけ動きの伸びやかさを欠くならまだしも、全体的にこじんまりとした動きで走りに余裕を感じない。評価は割引いた。
テーオーケインズ 59.0 【B】
栗東坂路単走。馬なり。
馬場の真ん中ややラチ側を登坂。1週前に松山騎手を背にCWで古馬3勝クラスを相手に3馬身追走から1馬身先着しており、最終追い切りは坂路でサラリ。軽めであったとは言え、堂々と力強いフットワーク。大きな走りで王者の風格感じる走り。ただ、アタマが高く時折顔を右に背けながらの走り。評価は据え置いた。
この馬は一度使ってからの方が良くなるタイプで、狙いは6/29(水)に行われる帝王賞(G1)。海外遠征明けで59㎏を背負う今回は、他馬に付け入る隙があっても良いのではないでしょうか。とは言え、1週前追い切りのラスト時計22.7秒(11.4-11.3秒)は優秀で【B】の中では最上位です。
デルマルーヴル 57.0 【C】
美浦P併せ。G前強め⑤
戸田調教師が騎乗。2頭併せの内。前を1馬身追走からコーナーをショートカット気味に回ってくる。コーナーで逆手前だった点は大きく割引き。直線向いてからも手前を替えることなく左手前一本での走り。強めに追われるも、軽く仕掛けた外の相手に馬体を並べるのがやっとという走り。評価できない。
併せた相手は障害未勝利馬のケルトです。
ブルベアイリーデ 56.0 【B】
栗東坂路単走。G前軽仕掛け。
馬の多い時間に馬場の真ん中を登坂。手前を替えようとはしていたが、上手く替えることができず、右手前一本だった点は割引き。最後は脚色が緩んできたか、ラスト1Fから鞍上が軽く気合いを付けるも反応することなく0.2秒の失速。アタマの高さは悪くなくキビキビとは動けているものの、高い評価は与えづらい。
ペルセウスシチー 56.0 【C】
美浦南W単走。G前仕掛け③
前肢をしっかり上げて集中して走れているものの、四肢の可動域は平凡。馬体も太く見え動きがスロー。直線で鞍上が入れたムチへの反応も薄く、脚元の非力さも目立つ。評価できない。
メイショウハリオ 57.0 【B】
栗東坂路単走。G前仕掛け。
少し先行した状態で入ってきただろうか。上体高めも走りリズミカル。後ろから馬なりで迫る相手に対し、ラスト1Fから見せムチ振るって、めい一杯追ってクビ差先着。好時計で綺麗な加速ラップは踏めていたものの、相手が馬なりであったこともあり、今一つ見栄えしない内容。上体の高い走りで、走りに余力は感じない。評価は据え置いた。
併せた相手は古馬2勝クラスのテーオーダヴィンチです。
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