2021年12月18日(土)に中山競馬場で行われる『ターコイズS(G3)芝1600m(ハンデ)』の最終追い切り評価となります。
出走馬は16頭。追い切り動画で確認できた14頭の追い切り評価となります。
- サンクテュエール
- ムーンチャイム
アクアミラビリス 54.0 【A】
栗東坂路単走。馬なり。
重心を身体の真ん中に置く好フォーム。集中して適度な気合い乗りを保ち、前脚をしっかりと上げ、大きく伸びやかに弾力性ある走り。艶やかな汗とりを美しく靡かせ、とても爽やかな印象を受ける。高く評価したい。
アンドラステ 56.5 【B】
栗東CW単走。馬なり⑨
序盤は入れ込み気味。アタマを振りながら集中力欠く走り。ただ脚捌きは柔らか。直線半ばで手前を替え、暫くしてからようやく折り合い真面目に走る気に。そこからの数十完歩の走りは悪くなかった。脚元は力強く、決して調子は悪くなさそう。ただ良い時はもっとよく見せてくれる馬。評価は据え置いた。
この馬は折り合いが課題かも知れません。当日のパドックは要注意の1頭です。
イベリス 56.0 【B+】
栗東坂路単走。馬なり。
馬場の真ん中に入ってくる。4.5馬身前をキャンター気味に走る馬に追いつきそうになり、残り300mで手前を替え進路を植え込み側へ。終始馬なりでリラックスした走り。前を走る相手をラクラクと交わし半馬身先着した。馬体をふっくら見せ、重厚感あるフットワーク。綺麗な加速ラップも踏めている。プラスに評価したい。
成績にムラのある馬ですが、重賞2勝馬。流石にハンデは見込まれました。ただ追い切りの良さが成績とリンクする馬で、人気を落としそうな今回は面白い1頭だと思います。
ギルデッドミラー 54.0 【C】
栗東坂路単走。馬なり。
馬場の真ん中に入って来るも、左前脚が真っ直ぐ前に出ず、徐々に徐々にラチ沿いに流れるカタチに。ラスト1Fで鞍上が重心を右に移し進路を補正するも、手前を替えることなく、動き小さく重苦しい走り。ラスト1Fで0.5秒の失速。評価できない。
クリノプレミアム 53.0 【B】
美浦南W単走。G前仕掛け⑦
前駆の発達に対して、トモのボリュームが物足りないものの、トモの可動域は大きくバネ感ある走り。直線での手前替えでスムーズさを欠くなど走りの完成度は低いも、活気は十分で元気いっぱい。鞍上が入れた右肩への拳にもしっかりと反応できている。評価は据え置いた。
人気はなさそうでハンデも魅力。押さえておきたくなります。
ジュランビル 53.0 【B-】
栗東CW併せ。馬なり⑤
2頭併せの内。ピッチ走法の馬。四肢の広がりは狭い。不気味なのはこの時計。直線は馬場の5分所に入ってくるも、コーナーはそれほど内を回しておらず、純粋に好時計。アタマの抑えが効いており空気抵抗の少ない走り。顎をもう少し前に突き出して走ることができれば、より良くなりそうなのたが…。ただ、いつも追い切り栄えしない馬。今回も良く見えない。評価は割り引いた。
併せた外の相手は2歳未勝利馬のダノンフューチャーでした。どういう競馬をするかですが、前に付けるようなら面白いかも知れません。
スマートリアン 54.0 【B-】
栗東坂路断層。馬なり。
ラチ沿いを1頭分空けて登坂。アタマが高く上体は高め。一方で脚元は力強く推進力ある走り。割り引いたのは左手前に替わってからの走り。顔を大きく右に背けながら走っていた。評価は割り引いた。
スマイルカナ 56.0 【B-】
美浦南W単走。G前仕掛け。
ラチ沿いを走り全体時計51.0秒は優秀も、ラスト1Fは12.7秒。直線は舌を出して走っており、途中で走るのを止めたようにも見えた。ラスト1Fだけで0.9秒の失速。序盤はこの馬らしい柔らかさを垣間見ることはできたが…。評価は割り引いた。
真面目に走るのが特徴の馬でしたが、いつの間にかサボることを覚えた印象を受けました。コース追いでとてもよく見せてくれる馬ですが、今回は2週続けての坂路調整です。
ドナアトラエンテ 55.0 【B-】
美浦南W併せ。馬なり③
2頭併せの内。残り100mを切ってからの映像。ほとんど動きは確認できなかった。内容はサラリとしたもの。馬の気分に任せて走らせ、外の相手と併入した。時計は出ているが、通ったコースを考えると過剰な評価は禁物。フォームは悪くないものの、動きに際立つものもない。評価は割り引いた。
ドナウデルタ 56.0 【B】
栗東坂路単走。G前強め。
鞍上が抑えたためか、はたまた単純に馬が入れ込んでいただけなのか、この判断は難しかったが、終始アタマを上げての走り。最後までアタマの高さは改善されなかった。本来ならマイナス評価だが、この評価としたのは脚元の力強さ。チップを高々と蹴り上げパワフルな走りはできている。
脚元の力強さだけ見ると調子は良さそうに思えます。パドックで注視したい1頭です。
フェアリーポルカ 56.0 【B】
栗東坂路単走。G前軽く促す。
馬場の真ん中を登坂。最終追い切りは軽めの内容。軽めであったとは言え、体幹しっかりに真っ直ぐ登坂。力みの少ない集中した走りだった点は高く評価できる。ただ軽めとは言え、手前を替えることなく右手前1本の走りだった点は割引。また少し元気がなくも映る。一つ評価を下げた。
とは言え、【B】評価の中では上位の一頭です。
マルターズディオサ 56.0 【B】
美浦南W単走。馬なり⑥
少し上体は高めも軽やかな走り。四肢の広がりも十分で大きく動けている。【B】評価ど真ん中という走り。
ミスニューヨーク 53.0 【B+】
栗東坂路単走。馬なり。
馬場の真ん中ややラチ側を登坂。軽めの内容ではあったものの動きに躍動感あり。残り300mあたりでしっかりと手前を替え、身体全体を使って走れている。プラスに評価したのは最後の数完歩。まだ伸びようとしていた。
過去に何度も【A】評価を付けてる馬で、本来はもう少し動ける馬です。個人的には重賞を勝てる器という見立て。今回は良いハンデを貰いました。M.デムーロ騎手の継続機序も魅力です。
レッドフラヴィア 53.0 【B-】
栗東坂路単走。G前強め。
クビを大きく縦に振り活気は十分。ただ手前替えにスムーズさを欠き、追ってからの前脚の出も少し物足りない。評価は割り引いた。