《2021》天皇賞・秋【最終追い切り】調教評価

天皇賞・秋 追い切り 調教 評価
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2021年10月31日(日)に東京競馬場で行われる『天皇賞・秋(G1)芝2000m(定量)』の最終追い切り評価となります。

出走馬は16頭。追い切り動画で確認できた全馬の追い切り評価となります。

目次

エフフォーリア    56.0 【B+】

美浦南W併せ。G前軽く促す⑨

あえて後方に控え、直線で前を走る2頭の間を割って脚を伸ばすという実践を想定した内容。「馬群を突かせる」と明確な意図を感じる点は好感が持てる。馬もそれに見事に応え、終い鋭く伸びて(前を2馬身以上追走から)内に2馬身、外に1馬身に先着した。全体時計が遅いとは言え、ラスト1Fは11.3秒。前脚をピンと突き出し、大きなフットワークで、この馬らしい重厚感たっぷりの走り。1週前と比べてグンと良く見えた。高く評価したい。

【1週前追い切り B】

カイザーミノル    58.0 【B-】

栗東坂路単走。馬なり。

かなりアタマが高め。重心が上にある走りは大きく割引。一方で脚元の力感は十分。適度な活気を保ち加速ラップを踏んで登坂した。ラスト1Fあたりで手前替えを試みるも替えることができなかった点も割引。ラスト1Fで伸びきれなかったのはその分だろう。評価は割引いた。

【1週前追い切り 映像なし】

カデナ        58.0 【C】

栗東坂路単走。G前仕掛け。

馬場の真ん中に入ってくるも、序盤でヨレてラチ沿いへ。道中、加速しようと重心を沈めた際に躓いてしまい、そこからの走りはバラバラ。最後は手綱を使って仕掛けるも、ラスト1Fで0.7秒の失速。評価できない。

【1週前追い切り B-】

カレンブーケドール  56.0 【B】

美浦坂路併せ。馬なり。

2頭併せの内。外は古馬OP馬ポスジラ。鞍上は戸崎騎手。1馬身前を走る相手を追走から、コーナーで差を詰め、直線は馬体をビッシリ並べての併せ馬。「併入で」のとの指示だったようで、測ったようにハナ差先着。とてもリラックスして、この馬らしいキビキビとした走り。残り150mあたりで見せた手前替えのタイミングが悪った点は割引きも、この馬はいつもこう。評価は据え置いた。

【1週前追い切り B】

jamie

この馬は状態が良い時は素晴らしいパドックを見せてくれます。この馬については、パドックで取捨を判断する方法も一つだと思います。

グランアレグリア   56.0 【B】

美浦南W併せ。G前仕掛け⑦

2併せの内。外はコントラチェック。1週前同様、ルメールが騎乗しての最終追い切り。全体時計は80.0-11.7秒。とても早い時計だ。追い切り映像をみていると、少しスプリント気質が出ているようにも思えた。抑えきれないスピード感。もう一つ気になる点は、余裕を感じない点。直線では、馬なりで外を走るコントラチェックに、軽く仕掛けないと遅れをとるかも知れないという焦りを感じる内容。最後はクビ差先着していたが…。この馬は、併せ馬で遅れることはよくあるが、「あえて遅れている」という余裕がある。また、そういう時の方が好走しているイメージもある。最終追い切りはかなり気になる内容。マイナス評価とするか迷ったが、1週前は力みの少ないいつものグランアレグリアでとても良く見えた。評価は据え置いた。

【1週前追い切り A】

jamie

この馬は元々、追い切り・パドックでさほど見栄えする馬ではありません。能力の高い馬です。府中2000mの舞台でいかに冷静に走れるかだけでしょう。藤沢和雄調教師にとって最後の天皇賞・秋…。思い入れのある府中G1の舞台。何が何でも獲りたい。そういう陣営の思いが伝わってきます。良い方向に向かうと良いのですが。休養中にのどの手術をした(難しい手術ではなかったようです)という記事も読みました。頑張って欲しいです。

コントレイル     58.0 【A】

栗東坂路単走。馬なり。

1週前にCWで早い時計し圧巻のパフォーマンス。最終追い切りは坂路でサラリと予想したが、517-12.1.秒の早い時計。ただ内容はサラリ。完全馬なりで余力十分の走り。時計が出るのは調子の良い証拠だろう。体幹しっかりに、この馬らしい弾力性ある走り。文句のない仕上がり。3強の中では最上位に評価したい。

【1週前追い切り A】

サンレイポケット   58.0 【B】

栗東坂路併せ。G前強め。

相手の真後ろにつけてラチ沿いを登坂。残り300mで相手の横に出し、クビ元を叩いて合図を送る。残り200mで相手を捕らえると、そこから更に強めに追われて、最後は2馬身半突き放してゴールした。全体時計は55.2秒と軽めも、適度な活気を保ち集中した走り。ゴールに向けてしっかり脚を伸ばすことができている。

【1週前追い切り B+】

jamie

近走の中ではかなり良い出来にあるように思えます。【B】評価の中でも上位の1頭です。

トーセンスーリア   58.0 【B+】

美浦南W単走。G前強め③

前脚を高々と上げるこの馬らしいフットワーク。きっちり折り合いながらゆったりとコーナーを回ってくる。直線ではタイミングよく手前を替えるとスムーズに加速。直線半ばで鞍上が仕掛けを入れると、それにも呼応して更に伸びた。全体時計は優秀もこれは通ったコースを考慮すると過剰評価は禁物。ただラスト1F時計11.3秒は優秀。四肢の可動もとても滑らかだ。好評だろう。高く評価したい。

【1週前追い切り B】

ヒシイグアス     58.0 【C】

美浦南W併せ。馬なり⑥

2頭併せの外。1馬身先行した状態でコーナーを回ってくる。直線ではなかなか手前が決まらず、そうこうしている間に内の相手にクビ差抜け出されてしまう。ようやく右手前に決まると、そこから追いかけ何とか併入という内容。クビから胸元にかけて激しい発汗が見られ、終始うわずった走り。1週前含め評価できない。

【1週前追い切り B-】

ペルシアンナイト   58.0 【B-】

栗東CW単走。G前仕掛け⑦

最終追い切りは1週前追い切りを少し軽くした内容。フォームに改善も見られず大きな上積みなし。1週前と同等の評価とするのが妥当だろう。毛艶はよく、この馬なりに元気いっぱいには走れているのだが、往年の唸るような迫力はもう無いように思える。

【1週前追い切り B-】

jamie

動きに関しては、1週前追い切り評価と似たような走りでした。1週前追い切り評価記事を参照ください。

ポタジェ       58.0 【B-】

栗東P単走。馬なり⑩

ポリトラック馬場での追い切り。1週前が軽めであったため、どのような最終追い切り内容か楽しみにしていたが、最終追い切りも、1週前追い切り同様、コーナーの一番深いところを回り、馬の気分に任せて駆けさせる軽めの内容。四肢のそれほど広げることなく、ジワジワと脚を伸ばした。走法からも決してキレるタイプの馬ではないだろう。評価は割引いた。

【1週前追い切り B-】

ムイトオブリガード  58.0 【B-】

栗東坂路単走。G前一杯。

馬場の真ん中やや植え込み側を登坂。残り300mで左手前替わるも、残り200m地点で鞍上がステッキを抜くとそれに反応し、右手前に戻してしまう。右手前に勝る走法で東京コースが得意なのも頷ける。府中の舞台はこの馬にとってプラスだろう。ただアタマ高めの走りで、手前替えの際バランスを崩した点は割引き。最後に入れたステッキに対する反応も物足りない。評価は割引いた。

【1週前追い切り 映像なし】

jamie

個人的には、この馬よりペルシアンナイトを上位に評価したいです。

モズベッロ      58.0 【B】

栗東CW併せ。G前仕掛け⑥

2頭併せの内。外は古馬3勝クラスのロードベイリーフ。前を1馬身追走しながらコーナーへ。馬なりで相手に並び掛けると鞍上の仕掛けに素早く反応し脚色を強めて、3馬身突き放す好内容。この馬は初の府中の舞台となるが、抜け出してから相手を突き放す際、右手前に戻しており舞台適正は決して悪いとは思わない。ただまだ少し動きがスローというか重たく映る。良化途上という見立て。評価は据え置いた。

【1週前追い切り 映像なし】

ユーキャンスマイル  58.0 【B】

栗東芝単走。馬なり⑤

クビの角度がよくクビを小刻み振り、闘志を内に秘めつつリラックスした伸びやかな走りで全体としては好印象。この馬も往年の良い走りと比べると、単調な走りでピリッとくるものがない。状態は決して悪くはないだろう。評価は据え置いた。

【1週前追い切り B-】

jamie

3頭出しの友道厩舎の中では最上位評価です。

ラストドラフト    58.0 【A】

美浦南W併せ。馬なり⑥

2頭併せの外。2馬身半前にいる馬をスピード感十分に追走。内目を回す相手に対し、外を大きく回してくる。直線では、鞍上からの手前替えの合図に素早く反応し、内で追う相手を尻目に、馬なりでラクラクと1馬身先着。クビの角度がよく、前脚は高々と上り、後肢の蹴りも伸びやか。能力が足りるかはさておき、この馬単体の状態で見るなら、過去最高のデキに思える。高く評価してみたい。

【1週前追い切り B+】

ワールドプレミア   58.0 【C】

栗東坂路併せ。G前仕掛け。

併せ馬で馬場の真ん中に入ってくる。舌を出しながら走る僚馬に対して軽く流しつつ登坂。ラスト1Fは疲れを見せ、右にヨレながらの走り。疲れてからも手前を替えることなく、右手前1本で登坂。最後は走りが乱れていた。併せた相手には半馬身先着も評価できない。

【1週前追い切り C】

jamie

1週前追い切りも酷い内容で、追い切りからはまったく評価できません。

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