2021年10月3日(日)に中山競馬場で行われる『スプリンターズS(G1)芝1200m(定量)』の最終追い切り評価となります。
出走馬は16頭。追い切り動画で確認できた全馬の追い切り評価となります。
アウィルアウェイ 55.0 【B-】
栗東坂路単走。G前強め。
ラスト400mで左手前。ラスト200mで右手前に戻し、ラスト150mから強めに追うと言う内容。毛艶は良いものの、手前を戻してからの走りは余力なくバラバラな走り。アタマの位置が終始高めでクビを使えていない走法でありながら、終い強めに追ったとは言え、綺麗な加速ラップは踏めているあたり、よほど脚力が強いのだろう。ただやはり、走りの質が悪く評価しづらい。
【1週前追い切り B-】
エイティーンガール 55.0 【D】
栗東CW単走。馬なり⑥
4F追い。ラスト100mだけの映像。これは映像を取り損ねている。最後の数完歩は流しており、まともに走るところが見えたのは3完歩だけ。評価不能の【D】とするが、その3完歩はクビをしっかり前に突き出して走れており、尾も綺麗に流れていた。1週前の状態を十分維持できていると判断しても良いかも知れない。
【1週前追い切り B+】
クリノガウディー 57.0 【B-】
栗東坂路単走。G前仕掛け。
馬場の真ん中やや植え込み側に入ってくる。やや重心高めも弾むようなフットワーク。ラスト1Fで鞍上が右ステッキを入れると、左に大きく斜行。左手前に替わり左から見せムチで真っ直ぐ走らせようとするも、さしたる効果なくゴールした。ラスト1F時計11.4秒は破格の時計だが、全体時計は遅く終い重点の内容であったことを考えると時計面でも高い評価は与えづらい。
【1週前追い切り 映像なし】
シヴァージ 57.0 【A】
栗東坂路単走。G前軽仕掛け。
ラチ沿いを1頭分空けて入ってくる。ラスト2Fで綺麗に手前を替えると、顔を真っ直ぐ前に向け弾力性あるフットワーク。ラスト1Fで少し苦しくなったか、顔をやや右に向けてたが、これは許容範囲。残り数十mで、鞍上がスッと鞭を抜くと、綺麗に手前を戻して脚を伸ばすアタマの良い一面も見せた。集中力高く、とても気分良さそうに駆けることができている。高く評価したい。
【1週前追い切り B】
ジャンダルム 57.0 【B+】
栗東坂路単走。馬なり。
映像はラスト2Fを切ってからで既に左手前。そのまま馬場の真ん中を、完全馬なりのまま登坂した。走りの軸は一切ブレることなく体幹しっかりの安定した走り。中2週のため、やや軽めの調整も、走りの質感が素晴らしく、力は出せる状態にありそう。プラスに評価してみたい。
【1週前追い切り 映像なし】
タイセイビジョン 57.0 【B】
栗東CW単走。G前強め⑦
4F追い。クビの使い方が硬く振り幅も一定でないため、時おりフワッとする完歩が多くあるも、トモでしっかり地面を蹴って走れており、馬体もふっくら見せ、近走の中では最も良いできに思える。また、首差しが太く胸前の筋肉が発達し、いかにも短距離馬と言う馬体。力のいる馬場になるなら一考の余地はありそう。評価は据え置いた。
【1週前追い切り 映像なし】
ダノンスマッシュ 57.0 【B】
栗東坂路単走。馬なり。
馬場の真ん中に入って来る。左手前への変換時にトモが左に流れるのはいつもの事とは言え、やはり割引。評価できるのは、坂のキツイところで馬自らグッと脚色を強め、しっかりとしたギアチェンジ性能を見せてくれた点。逆に物足りなく感じたのが活気面。いつになく薄い。評価は据え置いた。
【1週前追い切り B+】
1週前に早い時計を出し、最終追い切りは54秒台というのは、昨年のスプリーターズSと今年の高松宮杯とほぼ同じような調整内容。これで成績を残しているため、マイナス評価には出来ませんでしたが、正直ピリッとくる物が無いというのが正直なところです。
ビアンフェ 57.0 【B-】
栗東坂路単走。G前仕掛け。
荒々しい活気はあるのだが、手前替えがチグハグで走りの軸も安定しない。ラスト1Fはしっかり仕掛けるも僅かながら失速。余力感じない内容で評価しづらい。
【1週前追い切り B-】
追い切り内容を見ている限り、テンから飛ばしてどこまでと言うレースをして来そうです。鞍上は藤岡佑騎手ですか。モズスーパーフレアに競りかけて2頭とも潰れた去年のスプリンターズSを思い出してしまいます。
ピクシーナイト 55.0 【B】
栗東坂路併せ。馬なり。
ラチ沿いを走る相手と少し馬体を離したカタチで、馬場の真ん中に入って来る。鶴クビ気味に闘志を抑え込みながら、右手前1本の走り。ラチ沿いを走る相手を馬なりで圧倒し、2馬身突き放し先着した。ラスト1Fで0.1秒の失速も、これは相手を完全に交わし切った後に鞍上が後ろを振り向いた分。気にする必要は無い。ただ、替える必要がなかったとは言え、手前替えをしなかった点は少し割引。評価は据え置いた。
【1週前追い切り 映像なし】
ファストフォース 57.0 【B+】
栗東坂路併せ。G前軽仕掛け。
最終追い切りは全体時計56.0-12.4秒とかなり軽めの内容。既に仕上がっているのだろう。ラチ沿いを淡々と走ったが、体幹しっかりの極めて安定した走り。内の相手が馬体を寄せてくるも、動じることなく軸を一切ブラすことなく集中して駆けた。ラスト100mを切ったあたりで、鞍上がハミをかけると、それに素早く反応し、物の10完歩で懸命に追う相手にスッと1馬身先着。好調だろう。1週前含め高く評価したい。
【1週前追い切り A】
ミッキーブリランテ 57.0 【B-】
栗東坂路併せ。G前強め。
相手の真後ろにつけていたのだろうか。映像が見えたのは、スッとラチ沿いを走る相手の内に出した辺りから。残り300mくらいからジワジワと追い出しを開始し、ラスト1Fからめい一杯追って、ラチ沿いの相手に3/4馬身先着という内容。ただラスト1Fは0.2秒の失速。体幹しっかりのキビキビとした走りも、余力を感じる内容ではなく、評価は割引いた。
【1週前追い切り B-】
メイケイエール 53.0 【B】
栗東CW単走。馬なり⑧
2週続けて池添騎手が騎乗。1週前と比べるとだいぶとコンタクトが取れてきてはいるものの、まだコーナー手前でアタマを上げるなど難しい面は解消しきれていない。ただ直線に入ってからは手前をスムーズに替え、キレ味十分の推進力ある走り。ただこの馬は地面を掃い撫でるような素軽い走りをする馬。力のいる渋った馬場だとパフォーマンスを落とす可能性がある。評価は据え置いた。
【1週前追い切り B-】
モズスーパーフレア 55.0 【A】
栗東坂路単走。馬なり。
ラスト2Fでカチッと手前を替えると、馬場の真ん中を真一文字に登坂。適度な活気を保ちつつ、力みの少ないリラックスした走り。ラスト1Fは0.4秒の失速も、それを感じさせないスピード感で最後まで集中して駆けた。全体時計50.0-12.1秒という早い時計を、馬なりでラクラクと計時し、2週続けての好時計。絶好調だろう。高く評価したい。
【1週前追い切り A】
ラヴィングアンサー 57.0 【B-】
栗東坂路併せ。G前強め。
馬場の真ん中ややラチ側を登坂。残り250mあたりで手前を替えようとするも上手く替えられず、そのまま右手前1本で登坂。ラスト1Fから強めに追われるも、疲れてアタマが高くなり右にヨレながらの走り。最後に肩ステッキを入れ加速ラップは維持し、併せた相手に2馬身半先着も、余力ない走りで評価しづらい。
【1週前追い切り B-】
レシステンシア 55.0 【B】
栗東坂路単走。馬なり。
ラチ沿いを1頭分空けて登坂。ラスト2Fで左手前に替わってから少し斜に構えたフォームとなり、ゴールに向かうにつれジワジワとラチ沿いに流れていった点は割引き。真っ直ぐ走ることができていない。ラチにぶつかりそうになったことを嫌がったのか、最後にフッと緩んだ走りになったが、鞍上に肩を強く叩かれると再び伸びていた。一方で、毛艶はよく弾むようなフットワーク。評価は据え置くも、【B】評価の中では上位に位置付けたい。
【1週前追い切り 映像なし】
ロードアクア 57.0 【B】
栗東坂路単走。馬なり。
馬場のやや植え込み側を登坂。全体時計57.4-13.1秒とかなり軽めの内容。浅見厩舎の馬であるため、日曜日にしっかり追われているものと思われる。軽めの内容であったとは言え、ラスト1Fでしっかり手前を替え、体幹しっかりの集中した走り。評価は据え置いた。
【1週前追い切り 映像なし】
出走が叶わなかった馬
カイザーメランジェ 57.0 【C】
美浦南W併せ。馬なり⑥
2頭併せの内。1馬身追走から、追う外の相手に1馬身先着も、終始入れ込み気味で、コーナーでは鞍上が抑えていたこともあるが口を割って走っており、直線向いても顔を相手の方に向け集中力欠く内容。評価しづらい。
【1週前追い切り 映像なし】
1週前追い切りもチェック
追い切り動画で確認できた10頭の追い切り評価となります。