追い切り評価の結果はいかに?
レース直前のダークエプリクスが放馬。この馬の除外により出走馬は9頭。追い切り動画で確認できた8頭に評価を付け高評価としたのは3頭。
着順 | 馬名 | 評価 | 人気 |
---|---|---|---|
1 | ジオグリフ | B | 1 |
2 | アスクワイルドモア | B- | 4 |
3 | トーセンヴァンノ | B | 5 |
4 | オンリーオピニオン | A | 7 |
5 | トップキャスト | B+ | 2 |
6 | リューベック | B+ | 3 |
7 | エーティマクフィ | B | 6 |
8 | ユキノオウジサマ | B- | 8 |
9 | クリノメガミエース | - | 9 |
除 | ダークエプリクス | B- | 除 |
レース回顧
勝ち時計1:49.1秒は早い。過去10年で3番目の時計であり、過去10年における良馬場における平均勝ち時計1:49.6秒より0.5秒早いことから早いと言えよう。
ペースは、前半800mが48.3秒、後半800mが48.8秒。前後半差の少ないミドルペースでレースが行われた。
前半1000mの通過タイムは、1:00.3秒。
このペースを作ったのは、トップキャスト(団野)であった。
パドック
馬券内に来た馬はジオグリフのみ。それ以外で名前を挙げた馬たちはほぼ順番どおりに4着~7着を独占した。
感想
勝ったジオグリフは、人気を背負い残り800mから早めに前を捕らえてに行き、4馬身差付けての勝利。文句なく強い。今回のメンバーでは何度やっても勝つ着差だ。ルメール騎手は、最後の100mは後ろを確認し追っておらず、最後も全力という訳ではないだろう。
勝ち時計だけ見ると現時点でソダシ、コディーノほど強くないようにも思えるが、上記の最後緩めたことを考えると、まだ底を見せていないと考える。今後の成長が楽しみな逸材だ。
2着アスクワイルドモアは、後方に控えて残り400mだけの競馬。残り400m地点で先頭との差は6馬身ほどあり、絶望的な位置取りに思えたが、前が潰れてくれた。追い出しをギリギリまで我慢した分の2着。この馬自身の勝ち時計は、過去の札幌記念勝ち馬のトラストやニシノデイジーらとほぼ同タイムだが、前が引っ張ってくれて出した時計。あまり高い評価は与えたくない。
3着トーセンヴァンノも、ほとんど2着アスクワイルドモアと同じ位置取り(後方)からの競馬であったが、残り800mからのジオグリフの捲りに付き合うことなく、追い出しを我慢。3着になったのはアスクワイルドモアより先に仕掛けた分だろう。展開が嵌って3着にこれた印象で、今後のクラシック戦線に名乗りを上げる馬かと言われると、2着アスクワイルドモア同様、高い評価は与えづらい。
次走期待したいのは、今回は前を走った馬たち(トップキャスト、オンリーオピニオン、リューベック、エーティマクフィ)。
先頭を走ったトップキャスト(団野)は、最初の2F目(200m)~ラスト1F(1600m)までの1400mを1:20.4秒というレベルの高い1400m戦並みの時計。この区間のラップは、11.9-11.9-11.9-12.0-12.0-12.2-12.1である。全く息の入らないペース。さすがにこれはキツイ。平坦の1800m戦ならなおさらだ。
オンリーオピニオンとトップキャストは、最後の1Fでジオグリフに交わされてからの減速が半端なく、筆者の計測ではオンリーオピニオンで13.4秒、トップキャストは13.8秒ほどまで減速していたものと思われる。
ただ、前に行った馬の中でもオンリーオピニオンの踏ん張りが目立った。今回もっとも過少評価されていただったのはこの馬だっただろう。馬券は外したが、筆者はこの馬を本命にできたことに満足している。