2021年9月5日(日)に新潟競馬場で行われる『新潟記念(G3)芝2000m(ハンデ)』の最終追い切り評価となります。
出走馬は17頭。追い切り動画で確認できた15頭の追い切り評価となります。
- アドマイヤポラリス
- サトノアーサー
エフェクトオン 53.0 【B】
美浦南W併せ。馬なり⑦
3頭併せの内。外の2頭を3馬身追走からコーナーワークで差を詰め、直線向いた時点で差は1馬身。手応え十分も、じっくり相手をみるように馬なりで差を詰めると、ゴール前の数完歩で馬自らが脚色を強め、四肢を大きく広げて加速。最後できっちり外の2頭と併入するという好内容。手前の切替はスムーズで集中した良い走りができている。評価は据え置くも、好調さ漂う余力十分の内容で何か不気味。当日のパドック気配は注意したい。
ギベオン 57.5 【B-】
栗東CW単走。馬なり⑧
コーナー深めにゆったりと入ってくる。リラックスした状態で集中して走れているものの、直線向いて左手前に替わってからの走りがイマイチ。元々ピッチ走法の馬とは言え、左前脚の出が悪い。左手前時に伸びを欠き、残り150mあたりで右手前に戻していた点は割引き。新潟の舞台を考えると右手前に勝る走法は悪くないのだが…。相対的にはこの評価となる。
クラヴェル 52.0 【B】
栗東CW単走。馬なり⑧
直線からの映像。四肢の可動域は決して広くないものの、クビの角度がよく伸びやかな動き。一定のリズムで後肢で力強く地面を蹴り推進力ある走りができている。毛艶もよく、尾も綺麗に流れており好調だろう。ただ、ピリッとする動きはなく、評価は据え置いた。
52㎏のハンデは魅力です。
ザダル 57.5 【B】
美浦南W併せ。馬なり⑦
2頭併せの内。外の相手と馬体を併せて直線に入ってくる。直線向いて、鞍上が手前を替えようとするも、これを嫌がり頑なに左手前1本で走った点は割引き。ただ併せた相手は左手前1本で1馬身半突き放していた。肩口に発汗も見られ、動きにも少し力みを感じる内容。当日のパドック気配で落ち着いているかはチェックしたい。1週前追い切りの動きが良く評価は据え置いた。
ただ、1週前も手前替えのタイミングが少し遅れていました。
ショウナンバルディ 55.0 【B-】
栗東坂路単走。馬なり。
ラチ沿いを右手前1本で登坂。元々アタマ高めの走りをする馬で、今回もアタマは高め。前走小倉記念の最終追い切りではそれを補う脚元の力強さがあったが、今回は脚元の力感薄く、評価しづらい。
トーセンスーリヤ 57.5 【B】
美浦南W単走。G前仕掛け④
元々、前脚を高々と上げ、背中を上手に使いダイナミックに走る馬。今回はも前脚は高々と上がっているものの、前脚を付く位置が手前で動きに伸びやかさがない。絶好調時のこの馬本来の動きではない。ただラスト1F時計の11.3秒は優秀。自動計測されたものであり正確な時計だとは思うのものの、映像からは数字ほどのスピード感は感じない。評価は据え置くも、今回は魅力を感じない。
パルティアーモ 52.0 【C】
美浦坂路単走。馬なり。
終始アタマが高く推進力を上に逃がす走り。手前替えも上手くなく、顔をまっすぐ向けて走ることが出来ていていない。時計も遅く、脚元も非力。評価できない。
プレシャスブルー 54.0 【B-】
美浦南W併せ。G前軽仕掛け⑤
2頭併せの内。前を1馬身半追走からショートカット気味にコーナーを回り、直線序盤で相手の前にスッと出るも、そこからがソラを使いフワフワとした走り。集中力を欠く内容。外の相手に交わされそうになり、軽く仕掛けて最後は何とか併入に持ち込んだが…。評価しづらい。
マイネルサーパス 56.0 【B-】
美浦南W併せ。G前軽仕掛け⑨
2頭併せの外。1馬身先行からショートカット気味に回る相手に対して、コーナー深く回ってくる。直線向いて右手前に替わる際、スムーズさを欠いた点は割引き。力みのないリラックスした走りでありながら重厚感あるフットワーク。伸びやかに動くこともでいている。ただ動きはスローでキレはない。併せた内の相手に1馬身先着したが、これは相手が動けていなかった。ゴール後に脚色が緩んでおり、高い評価は与えづらい。
マイネルファンロン 55.0 【A】
美浦南W単走。馬なり⑩
キビキビとしたフットワークでコーナー深く回ってくる。直線向いて手前が替わらなかった点は割引きも、馬場の一番外を走り6F時計78.5秒はかなり優秀。状態がよくなければ出せない時計だ。ラスト1Fで0.2秒減速と少し脚色が鈍るも、この時計を考えると仕方ない。寧ろ、鞍上は持ったままで一切追っておらず、この状態でラスト1Fの減速を最低限に留めたと評価できる。高く評価したい。
なお、1週前追い切りが更に素晴らしい動き。最終追いでは早い段階から飛ばしたのに対して、1週前は終い重点の内容。ここでは直線で手前をカチッと替えてラスト1Fを11.2秒。終いの伸びが素晴らしかったです。メリハリある調整過程に好感が持てます。人気もなさそうで、かなり面白い1頭だと思います。
ヤシャマル 54.0 【B+】
美浦坂路併せ。馬なり。
2頭併せの外。内の相手がショートカット気味に回るのに対して、本馬は余力十分に深く回ろうしていた。結果的にラチ側を1頭分空けたところを登坂することになったが、しっかり追う相手に持ったままで併入。内容的には相手を圧倒していた。相手がこちらにヨレてきた際も、意に介することなく真っ直ぐ集中して走れていた点も好感が持てる。脚元もキビキビと力強い。高く評価してみたい。
ラーゴム 54.0 【B-】
栗東CW単走。G前仕掛け⑨
前脚は高く上がらず地面を払うような走法。クビは何とか使えているものの、クビ元には発汗が目立ち、覇気のない動き。四肢の広がり狭く、何かこじんまりとした走り。2週続け内容も軽く、本調子とは思えない。
ラインベック 54.0 【B-】
栗東芝単走。馬なり④
1週前にめい一杯追っており、最終追い切りは馬の気分に任せて流すだけの内容。この馬特有のアタマを低い位置に保つフォーム。ジワッと脚を伸ばして終えた。1週前はステッキを何発も入られ、無理やり脚を伸ばす内容。あまり見栄えの内容ではなかった。最終追い切りでも、動きに覇気を感じず、評価しづらい。
リアアメリア 55.0 【B+】
栗東CW単走。馬なり⑩
最終追い切りは、折り合い重視の内容。時計は気にしなくてよい。コーナー深くゆったりと直線に入ってくるも、馬は顔をラチ側に向け、少し気難しい面を見せていた。終始気難しい面を見せながらの走りではあったが、手前替えはスムーズで走りのバネ感は十分。ゴールを過ぎてから、右手前に戻し少し走る気を見せていた。最終追い切りだけで評価するとマイナス評価かも知れないが、1週前追い切り内容が素晴らしくプラス評価としておきたい。
栗東CW併せ。馬なり⑨
2頭併せの内。追う外の相手を尻目に、馬なりのまま、全く相手にすることなく相手を交わし去り、そのまま3馬身以上突き放す圧巻の内容。アタマ高めの走法も本気で走っておらず、こんなものだろう。それでいてラクにこれだけ動ける状態の良さを高く評価したい。
この馬は折り合い一つですね。川田騎手なら何とかしてくれると思います。
レッドザイオン 53.0 【C】
美浦坂路併せ。馬なり。
3頭併せの内。外の2頭を1馬身追走しながら直線へ。外の相手にはアタマ差遅れるも、中の相手とは併入。ただバタバタした走りで、右手前に替えることなく左手前1本の走り。上半身の動きが少なく、脚元だけで走っている。時計も平凡。評価しづらい。
出走が叶わなかった馬たち
サトノクロニクル 56.0 【C】
栗東坂路単走。馬なり。
馬場の真ん中やや植え込み側を登坂。前後の脚をまっすぐ出せており下半身の動きは良いものの、アタマが高すぎ。前への推進力を損ねるフォームとなっている点は大きく割引。最後の最後で手前を戻し、顔を右に背けながら苦しそうであった。評価できない。