2021年4月11日(日)に阪神競馬場で行われる『桜花賞(G1)芝1600m(定量)』の最終追い切り評価となります。
出走馬は18頭。追い切り動画で確認できた全馬の追い切り評価となります。
アールドヴィーヴル 55.0 【B+】
栗東坂路単走。G前軽仕掛け。
ラチ沿いを柔らかなフットワークで動き伸びやかに登坂。手前替えにスムーズさを欠いた点は割引も、動きの質は、そのマイナス面を凌駕している。脚長で、いかにもキレ味鋭そうな走り。全体時計56.4秒と軽めの内容も、鞍上に肩をポン、ポンと叩かれた際、しっかり反応できており加速ラップも踏めている。好調だろう。プラスに評価したい。
【1週前追い切り B】
アカイトリノムスメ 55.0 【B-】
美浦南W併せ。馬なり④
2頭併せの内。内目を走り外を1馬身追走し直線へ。低い姿勢の好フォームではあるものの、脚元の力感欠く内容で、動きに迫力もない。直線で一時アタマ差前に出るも、軽く仕掛けた外の相手に並ばれ最後は併入。軽めの内容で追っていなかったとは言え、ゴール後相手に交わされており評価しづらい。
【1週前追い切り B】
エリザベスタワー 55.0 【B】
栗東坂路単走。G前軽仕掛け。
馬場の真ん中を右手前1本で登坂。序盤はアタマが高く、推進力を上に逃がす完歩が多かった点は割引。また前捌きも少し硬め。ただ脚元は力強く、区間ごとに0.7→0.6→0.5秒と綺麗な加速ラップを踏めた点は評価したい。据え置いた。
【1週前追い切り B-】
エンスージアズム 55.0 【B】
栗東CW併せ。馬なり④
2頭併せの内。1馬身先行からショートカット気味にコーナーを回り直線へ。直線向いた時点で外に対して2馬身先行も、軽く仕掛けた相手に追いつかれ最後は併入。とは言え、これは相手が動けていた。動きの伸びかさが物足りずキレ味感じない走りではあるものの、この馬なりにしっかりと走れている。
【1週前追い切り 映像なし】
ククナ 55.0 【B-】
美浦坂路併せ。G前強め。
馬場のやや内側を登坂。前を1馬身追走し、直線強めに仕掛けるも、馬なりのままの相手との差が詰まらない。結局1馬身遅れでフニッシュ。走るフォームは悪くないものの、脚元の力感薄く、キレ味感じない内容。一応の加速ラップは踏めているのだが…。この動きでは評価しづらい。1週前は良く見えたのだが…。
【1週前追い切り B+】
サトノレイナス 55.0 【B+】
美浦南W併せ。馬なり⑤
2頭併せの内。軽めの内容。2馬身追走からコーナーワークを利して直線並びかけるも、その後は相手に合わせるように走って併入。時計は出しておらず、馬の気分を重視した内容。ただ、走りの質は高く、前脚を高く上げ、完歩の大きいしっかりとしたフットワーク。手前を替えることなく右手前1本で駆けた点は割引も、好調さ感じる動き。プラスに評価したい。
【1週前追い切り B+】
シゲルピンクルビー 55.0 【B】
栗東坂路併せ。馬なり。
ややラチ沿いを登坂。右側(馬場の真ん中)の相手を1馬身追走。勝負根性見せる内容も、走りのリズムが不規則で雑な走り。ラスト1Fで手前を替えて相手を捕らえに行く際、相手の方に顔を向け威嚇しつつ、相手の進路に入ろうとして馬体をぶつける有様。相手にはクビ差先着も、気合いがやや空回りしている印象。評価は据え置いた。
【1週前追い切り B+】
ジネストラ 55.0 【B-】
美浦南P単走。馬なり。
コーナーリング時、クビの可動が狭く、動きの伸びやかさを欠く内容。直線に入ってから左手前に替わるも馬がそれを嫌がり、すぐ右手前。ふたたび左手前に替えさせようとするも、馬が大きくアタマを上げて嫌がる仕草。気難しい面を見せた。ようやく左手前に決まってからはスピード感ある走りとなってはいたが…。評価しづらい。
【1週前追い切り B-】
ストゥーティ 55.0 【B】
栗東坂路併せ。馬なり。
馬場の真ん中を登坂。ラチ沿いを走る相手を2馬身追走から1馬身先着という内容。内容は良いが走りはイマイチ。序盤はアゴを上げた走りで、軸が安定せずフラフラ。後半になるに連れフォームが安定したものの、ラスト1Fは0.5秒の失速。評価は難しかったが、脚元は力強くキビキビと活気があったため、評価は据え置いた。
【1週前追い切り B】
ストライプ 55.0 【B】
美浦坂路併せ。馬なり。
前脚が馬体の外側に付いており、ややガニ股のフォーム。ラチ側を走る相手を活気十分に半馬身追走。ただ顔を相手の方に向けて走った点は割引。ラスト1Fで僅かに前に出るも、ラスト50mで右手前に替わるとフッとスピードが緩み、ハナ差遅れた。全体時計は出ているもののラスト1Fで0.5秒の失速は評価しづらい。ただ1週前の動きが良く、しっかり負荷をかけてきた点を評価できる。据え置いた。
【1週前追い切り B+】
ソダシ 55.0 【A】
栗東坂路併せ。馬なり。
体幹しっかりの綺麗なフットワーク。安定したリズムで気分良さそうに、馬場の真ん中を真っ直ぐに駆け、植え込み側を走る相手に楽々と1馬身先着。余力十分の内容で文句なし。人気でも素直に評価したい。
【1週前追い切り A】
ソングライン 55.0 【B-】
美浦南W併せ。馬なり⑧
2頭併せの内。コーナー深く回り直線へ。なかなか手前を替えなかったため、鞍上が強引に左手前に。そこからは左前脚の出が悪く、伸びかさを欠く動き。クビ差前に出ていたものの、仕掛けた外の相手に僅かに交わされフニッシュ。動きに覇気なく評価しづらい。
【1週前追い切り B-】
ファインルージュ 55.0 【B+】
美浦南W併せ。馬なり④
3頭併せの中。3頭雁行状態から直線へ。直線序盤はアタマが高く伸びかさ欠く動き。ただ一度前に出られた外の相手に対して、馬なりのまま半馬身差し返した点は高く評価したいところ。相手の陰に隠れ、抜け出すときの動きは確認できなかったが、外の相手はそこそこ動けており、これを楽々差し返した脚力を素直に評価してみたい。
【1週前追い切り B】
中山マイル(フェアリーS)からの臨戦で、人気は無さそう。逆に面白そうです。
ブルーバード 55.0 【B】
美浦坂路併せ。馬なり。
ラチ沿いを登坂。コーナーで逆手前。ラスト1Fでバテて0.2秒の失速。時計だけ見ると評価はしづらいも、キビキビとした力強いフットワーク。軸のしっかりした走りができており、マイナスにはしたくない。
【1週前追い切り B】
ホウオウイクセル 55.0 【B-】
美浦坂路併せ。馬なり。
まず目に付いたのが菅が細さ。馬体も小さく見え、脚元に力強さを感じない。調整が上手く行っていないのか…。少しになるところ。外の少し太めの完全馬なりの相手に、手応え劣勢でハナ差遅れという内容。評価しづらい。
【1週前追い切り 映像なし】
ミニーアイル 55.0 【C】
栗東坂路単走。G前強め。
ラチ沿いを登坂。前脚が馬体の内側についている馬。とにかく前脚が非力。一方でトモの蹴りの強さは十分。とてもアンバランスな走り。そのせいもあってか、強めに追ってラスト2F時計26.4-13.5秒。これではさすがに評価できない。最後は完全にバテていた。能力のある馬だとは思っているが、今回はこの馬本来の能力が発揮できる状態ではないと判断したい。
【1週前追い切り C】
メイケイエール 55.0 【B+】
栗東CW単走。馬なり⑧
鞍上がコーナーでスピードを制御し切れず、ジェットスキー状態。相変わらずの気性。コーナーを深く回り、前で3頭併せをしている馬たちを外側からラクラクと抜き去り1馬身先着。バネ感たっぷりのフットワークで、滞空時間の長い走り。能力の高さは言わずもがな。先週も同じことを書いたかもだが、この馬に関しては、兎にも角にも折り合い一つ。広い阪神マイル(外回り)の舞台は、この馬に向きそうな気がする。
【1週前追い切り B+】
ヨカヨカ 55.0 【B】
栗東坂路単走。馬なり。
時計の表記は「計測不能」。坂路にしては珍しい。映像見る限り、最終追い切りは軽めの調整。1週前にめい一杯負荷をかけており馬のことを考えるとこれで十分かも知れない。リラックスして大きなストライドで気分良さそうに駆けることができている。決して悪い動きではないもののプラスには至らない。出走馬18頭中11頭がノーザンF生産馬という中、熊本産駒のこの馬がどこまで頑張ってくれるか。小さな牧場で頑張っている人たちの夢をのせて頑張って欲しいと願っている。
【1週前追い切り B-】
出走が叶わなかった馬
ゴールドチャリス 55.0 【B-】
栗東CW単走。馬なり⑤
馬格がありスケールの大きさを感じるも、アタマが高く、クビが前にでない点が勿体ない。この馬格をスピードに乗せて走ることができていない。直線で左手前に替わってからの走りは更にヒドく、完全に推進力を上に逃す走りとなっていた。クビと脚との連動性も悪い。走りの完成度が低く評価しづらい。
【1週前追い切り B】