2021年3月21日(日)に中山競馬場で行われる『スプリングS(G2)芝1800m』の最終追い切り評価となります。
出走馬は15頭。追い切り動画で確認できた14頭の追い切り評価となります。
- アールバロン
アサマノイタズラ 56.0 【B-】
美浦坂路併せ。馬なり。
馬格のある馬で序盤の動きは良かったが、直線半ばで右手前に替わってからの走りが課題。アタマが高くなり推進力を上に逃がすフォームとなっている。手前を替えなければ先着していたと思うが、右手前に替わったことで動きが悪くなりクビ差遅れ。評価しづらい。
イルーシヴパンサー 56.0 【B】
美浦南W併せ。馬なり⑧
3馬身前を追走し、スピード感たっぷりにコーナーリング。右回りのコーナリングは上手だ。直線向いて少し手前替えにスムーズさを欠くも、伸びやかに動けていた。ただ脚元のパワーが不足しているせいか、スタミナがないのかは分からないが、終いの伸びが物足りないのが残念なところ。最後は外の相手と併入した。動き自体は悪くなくマイナス評価にはならない。
ヴィクティファルス 56.0 【B+】
栗東坂路単走。馬なり。
アタマは少し高めで、右前脚の着地ポイントが内に入り込み、少し左に斜行ぎみになっていた点は気になるも、脚力の強さでカバーできている。ラスト1F手前でカチッと手前を替えて加速ラップを維持して登坂した。前走の追い切りの時にも感じたが、相変わらずキビキビとした動きで、力強く綺麗なフットワーク。
共同通信杯の時に【A】評価。今回は流石に人気してしまいそう…。クラシックへの出走を確かなものにするためにもこのトライアルレースは是非ものにしたいところでしょう。
ヴィゴーレ 56.0 【B】
栗東CW併せ。G前強め⑧
2頭併せの内。1馬身追走からコーナーワークで1馬身前に出る。右回りのコーナーリングが上手い。直線もそのまま右手前で走り、鞍上がステッキを手前替えを促すためのステッキを1発入れるも手前を替えず。そうこうしている内に、外の相手に並び掛けれる。2発目のステッキでようやく左手前に替わると、その後はクビを大きく動かし、外の相手に1馬身先着した。全体時計は出ているものの、完歩の小さい馬で動きに余力を感じず、評価は据え置いた。
ヴェイルネビュラ 56.0 【B】
栗東CW併せ。馬なり⑤
3頭併せの内。1馬身追走から直線半ばで追い付くも、最後に中外の相手に前に出られ、クビ差遅れという内容。併せ馬で遅れはしたものの四肢の可動域は広く、とても綺麗なフットワークで走る馬。今後の成長の伸びしろは大きそう。ただ併せ馬で遅れたことは事実。フォームが素晴らしくマイナス評価には決してならないものの、プラスにするには迷う内容。毛艶はピカピカで調子良さそうではあるのだが…。
本文にも書きましが、綺麗なフォームで走る馬でもう少しパワーが付いてくればかなりよくなってきそうです。ここでの評価は据え置きました。
オンザライン 56.0 【C】
美浦坂路併せ。G前強め。
3頭併せの外。前の2頭を1馬身追走から直線へ。直線早々に懸命に追い出しを開始するも、右手前に替わってからの走りがひどく、馬なりのままの相手との差がまったく詰まらない。何か滑稽な追い切り内容。全体時計は平凡で強めに追ってラスト1F 12.9秒。これでは…。
セルジュ 56.0 【B-】
美浦南W併せ。G前強め⑤
2頭併せの内。直線からの映像。直線で逆手前(右手前)となっており、鞍上が激しく手綱を使って手前を替えさせようとするもするも、馬はそれに応えず最後まで直線を逆手前で走った。伸びるはずもなく3/4馬身遅れ。地面の上っ面を撫でるような走りで力感薄い走り。評価しづらい。
ニシノオイカゼ 56.0 【B】
美浦坂路併せ。馬なり。
左手前1本で登坂。前脚をピンと伸ばす走法で中山の急坂に対応できるかは疑問も、左手前に勝る走法は今回の舞台においては悪くない。1馬身追走からハナ差遅れはしたものの、動きに適度な活気があり勝負根性も垣間見れた。評価は据え置いた。
ビゾンテノブファロ 56.0 【B+】
美浦南W単走。G前軽仕掛け⑦
アタマは高めも、キビキビ動けており脚元はパワフル。前脚を高く上げる走法は、中山の急坂に対応できそうであり評価できる。また、左手前に替わってからの動きは柔らく伸びやか。スピードに乗ってからの四肢の可動域も広い。高く評価したい。
ボーデン 56.0 【B+】
美浦南W併せ。馬なり②
3頭併せの内。前を1馬身追走から直線へ。直線左手前に替わった際、アタマをあげて気の悪いところは見せるも、その後は、馬なりのまま、懸命に追う中外の相手に対して、馬なりのまま楽々と先着した。手前替えが下手な点と、気正面に課題は感じるも、能力の高さを感じる走り。評価は迷ったがプラスに評価してみたい。
1週前も南Wで単走。ここでは馬の動きをしっかりと確認できた。この馬の素晴らしいところは、前駆でしっかり地面を掴んで走れているところ。左手前に替えるのが下手な点は気になるが、中山コースは合いそうです。またトモの可動域も広く、バネ感たっぷりの走り。やはり能力も高そうです。
ランドオブリバティ 56.0 【B-】
美浦南W併せ。馬なり⑦
3頭併せの内。外を2馬身、中を1馬身追走から直線へ。直線では外中の相手に半馬身遅れ。直線では顔を相手の方に向けながらしばらくおり、これは割り引き。その後は真っ直ぐ向いてアタマ差前に出るも、追う中の相手に頑張られ、最後は併入した。2週続けてゴールを過ぎても追われており、しっかりと負荷をかけているあたり、まだ状態面でピリッと来るものがないのかも知れない。実際に活気薄く、馬からは覇気を感じない。
レインフロムヘヴン 56.0 【C】
美浦南W併せ。馬なり⑥
3頭併せの外。右回りのコーナーで逆手前だった点は割り引き。直線向いてからの動きもアタマが高く推進力を上に逃がすフォーム。前脚の捌きも硬く、四肢の可動域も狭め、首筋に発汗もみられ、併せた相手を交わす気配なく併入。評価できない。
ロードトゥフェイム 56.0 【A】
美浦坂路併せ。馬なり。
ラチ沿いを1頭分空けて登坂。480㎏台と標準的な大きさも馬体を大きく見せており調子が良さそう。追う内の相手を横目に見ながら、馬なりのまま余裕たっぷり。左手前で引っ張り、ラスト100mを切ってから右手前に替えると、グッと伸びてものの数完歩で併せた相手に1馬身先着。時計も優秀で文句なし。高く評価したい。
ワールドリバイバル 56.0 【B】
栗東坂路単走。馬なり。
ラチ沿いを登坂。フォームの乱れの少ない安定したフットワーク。ラスト1Fでカチッと手前を替えると、馬場の真ん中あたりでムチを入れてめい一杯に追う全然関係のない他厩舎の馬を、スッと1馬身交わしてゴール。軽めの内容であったため仕方はないが、もう少し動きにキレが出てくると良いのだが。現状の動きはスローに感じる。評価は据え置いた。